2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

クララ白書1、2/氷室冴子/集英社コバルト文庫

主人公の"しーの"は、中高一貫のお嬢さま学校に通っていた。「尊敬する吉屋信子大先生」の影響もあって、寄宿生活に熱烈な憧れを抱いていた彼女は、父親の転勤を機に、一人学園に付設しているクララ舎に入舎する。ところが、規則は厳しいし憧れのシスターは…

読了リスト

なんて素敵にジャパネスク(5) 陰謀編/氷室冴子/集英社コバルト文庫 なんて素敵にジャパネスク(6) 後宮編/氷室冴子/集英社コバルト文庫 なんて素敵にジャパネスク(7) 逆襲編/氷室冴子/集英社コバルト文庫 なんて素敵にジャパネスク(8) 炎上編/氷室冴子/集英社…

おおきく振りかぶって(9)/ひぐちアサ

チアガール結成。良くも悪くも結束が固まってて男女間のアレコレとか生臭いことが全然ない野球部へのツッコミ役? 浜ちゃんや母親の人たちが、モモカンのことを気にし始める。それに対する田島達の反応がよかったな。あの年頃の中高生が身近な女性を浜ちゃん…

デイドリームネイション(1)/kashmir

今まで読んできたkashmir作品の中では一番フツーっぽい漫画。里見英樹の装丁は相変わらず変だ。表紙の寝そべってこっち見てる主人公達と、タイトルと、「MFコミックアライブシリーズ」の表記のあべこべな向きを見て、書店で「んん?んんんんん〜?」と本書を…

放浪息子(7)/志村貴子

……え?あ、あれ?1巻飛ばしたっけ?と、思わず本棚にある巻を確認してしまいました。「今……なんか……さらっとすごいこと」。いやはや、淡々と進んでるかのように見えて油断してると唐突にぽーんと凄い変化が起こっている、というこの人の漫画の流れには慣れた…

デルトラクエスト#52「「七つの宝石の輝く時」

デルトラマンが出てきて影の大王をやっつけた。案外あっさりとラスボスが撃退されちゃって、もう最終回か、と思っていたら放送延長をつい二、三日前に知る。野育ちで短気でわがままだということを気にしていたジャスミンが可愛い。

スケッチブック〜full color`s〜#1〜13

自分が留守にしている間に某所で流行っていた。ぽーっとした姉にしっかり者の弟、どこか野暮ったいキャラデザとくれば、あそこの人たちが存分に邪推する権利を行使したがるのもむべなるかな。 2007年俺的BGV大賞。まあつまりはながら観で、あんまり画面に集…

みなみけ#1〜13

『スケッチブック』もそうだけど、原作があまり好みじゃなかったので期待していなかった(実際観始めたのって中盤くらいからだったり)にも関わらず、いざアニメを観てみると意外とよかった。原作ファンの人の感想を見てる限り、話に大幅な改変が加えられて…

1月の文庫・コミック発売予定

1/4:しらんたかし『こいのり』(asin:9784887742499) 1/8:松島幸太郎『ストライプブルー(3)』(asin:9784253213431) 1/10:上遠野浩平『ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッド』(asin:9784840241410) 1/15:篠崎砂美『お隣の魔法使い 永遠は三つめの…

ノベルスというかたち

文庫本で出版される作品は、多くは以前に上製本(ハードカバー)の装訂をもつ比較的大型の本として出版された作品を、普及のために版をかえ、普通2年半から3年の間をおいて出版するものが典型的である。 しかしながら、近年では、この種の形態の本がもつ安価…

漫画2007

夕日ロマンス(Flex Comix)作者: カトウハルアキ出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2007/07/12メディア: コミック購入: 4人 クリック: 55回この商品を含むブログ (110件) を見るヒャッコ 1巻 Flex Comix作者: カトウハルアキ出版社/メーカ…

読了2007

少女小説家は死なない! (コバルト文庫)作者: 氷室冴子,峯村良子出版社/メーカー: 集英社発売日: 1983/11/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (13件) を見るなんて素敵にジャパネスク ―新装版― なんて素敵にジャパネスク シリーズ(…

アニメ2007

デルトラクエスト 1 [DVD]出版社/メーカー: アニプレックス発売日: 2007/05/23メディア: DVD クリック: 10回この商品を含むブログ (20件) を見る味楽る!ミミカ 味のマル1 [DVD]出版社/メーカー: バップ発売日: 2007/07/25メディア: DVD クリック: 23回この商…

桃尻娘/橋本治/講談社文庫

「ライトノベルめった斬り!」でタイトルを知った。最初、映画の『鮫肌男と桃尻女』とダブっていた。女子高生の口語体一人称。新井素子よりは、川崎ぶら「雨の日はいつもレイン」を思い出したなあ。どうにもおっさんくさい猥雑さが。実際の女子高生像に合っ…

白い少女たち/氷室冴子/集英社コバルト文庫

表紙写真の金髪少女の、ピンクのニーソとワンピースが生み出す絶対領域にどきりとさせられる。なんでこう無駄に妖しい雰囲気が漂ってるんだ。少女趣味な表紙は男が買うのが恥ずかしい、という話は良く聞くけど、この作品の場合逆にアレゲな男性向けみたいな…

中国雑話 中国的思想/酒見賢一/文春新書

中国小説を書く人の中国エッセイ。「劉備」や「関羽」の項とか、まんま「泣き虫弱虫諸葛孔明」の語り口。やっぱりあれも小説ってよりエッセイだよなあ。創作の種をこういう形で消費するってのもどうかとは思ったけど、そう考えると方法論の違いだけでどっち…

サザエさん「突然の来客」「あったか屋台は父子味」「タラちゃん男のかくし場所」

同じ兄弟でも、かたや屋台のおでん屋店主かたやテレビ局の重役。そこら辺を何も気にしない店主に、「悩みなんてないんだろうねえ」と失礼なことをのたまうフネ。おでん屋に弟子入りしようとするカツオに、「就職に有利だからテレビ局の重役に紹介してもらお…

しゅごキャラ!#11「「雪山の休日!」

せっかくの温泉回なのに足湯だけかよっ!というお決まりの嘆きはともかく、段々とキャラチェンジに頼るようになってきたあむちゃんが自分の力でやることの大切さ、を改めて知る。いい話だったんだけど、とってつけたように「がんばったで賞」はいらないだろ…

ケロロ軍曹#191「ケロロ あいつとララバイ であります」「ケロロ 恐怖のプラモ魔王襲来 であります」

プラモを作る時には細かいことばかりに気をとらわれないようにしましょう、というマニアを後味爽やかに諌める回。プラモを精巧に作り込むこと、ではなくてマニアならではの、初心者の人を跳ねのけがちな頑迷さを批判。久々に良くできた話を見たなあ。ここ1年…

ライトノベルの起源とその後の流れ

http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/d/2007/1210.html 『ブギーポップ』は、ライトノベル史的に一つの区切りとされることが多いけれど、『ブギーポップ』によって何かが変わったというより、1990年代前半のライトノベルブームに対しての一つの区切りという…

秋田禎信「誰しもそうだけど俺たちは就職しないとならない」2008年1月公式サイトOPEN

http://www.toenta.co.jp/dare/index.html ……?………?えっと、なんだこりゃ。とりあえず、「T.O.BOOKS」の表記があることから、本のお仕事だろうな、ということは分かるんですけど、それ以外の内容は、小説かどうかすらさっぱり。「13歳のハローワーク」みた…

インターネットありがとう

11月中旬から2、3日前までの一月とちょっと、諸事情があって家のPCからネットに繋がない繋げない生活をしていました。ネット断ちにはちょうどいいかな、と期待していたのですが、いやあ、6、7年も続いた習慣ってなかなか抜けないもんですね。携帯電話をいじ…

ライトノベルのあとがきについて徒然と

そもそも、ライトノベル(レーベルから出版される文庫版型の書籍)に必ずあとがきをつけなければいけない、という慣習のようなものがいつ頃、どのようにして生まれたかは定かではない。私の知る限りでは、80年代のソノラマ文庫やコバルトにはあとがきがない…

田中芳樹と神坂一のちょっとした縁

田中芳樹の『薬師寺涼子の怪奇事件簿』がアニメ化されるらしい。スターチャイルド製作ということで、どうせやるなら主演声優にはあの人を、という声も多い。 今更言うまでもなく、田中芳樹は1982年開始の『銀河英雄伝説』で一躍人気作家の仲間入りを果たした…

アニメ『サザエさん』って、下手な天声人語みたいになってることありません?

いつ頃からかは分からない。ふと気付いたら、としか言えないんだけど、アニメ『サザエさん』において、1話の中での基本的な流れはアニメオリジナルなのに、オチだけ原作から持ってきたネタが挿入される、というパターンが頻繁にある、気がする。オチっていう…

「あなたのものになってあげてもいいのよ」って、改めてひどい女だよなあ>アザリー。でも、そういう女のケツを追っかけて人生を棒に振るからこそオーフェンの苦い青春がまた際立つんだろうなあ。 魔術士が理屈っぽいのは、理屈が正しければ魔術でなんとでも…

月と貴女に花束を(5) 聖夜狂瀾/志村一矢/電撃文庫

ラス1。張り過ぎた伏線があっという間に回収されていく。全5巻の予定だったのが1巻はみ出てしまったこともむべなるかな。

月と貴女に花束を(6) 聖夜終焉/志村一矢/電撃文庫

最終巻。結局のところ、ラスボスの人を倒すのはこの話の主旨じゃなかったんだなあ。途中、『AKIRA』みたいな展開になっちゃった時は驚きましたが、結局アレは何がしたかったんだろう……?それ以外は、まあ、こんなもんじゃないでしょうか。

丘の家のミッキー(1) お嬢さまは辛いよの巻/久美沙織/集英社コバルト文庫

久美沙織は、『小説ドラゴンクエスト』を大昔、『スレイヤーズ』以前に読んで、最近では『小説エマ』なんか面白かったけど、オリジナルは実は初めて。ああ、でも『聖霊ルビス伝説』はほぼオリジナルみたいなもんか。 名門お嬢さま学校の華麗な世界で何不自由…

風の大陸 第十三部 風雲/竹河聖/富士見ファンタジア文庫

一週間に一冊ペースだとあんまり感じないけど、言われてみると確かにどんどん進行が遅くなってきてる。リアルタイムで、半年に一冊ペースの刊行を追っかけてた人は途中でダレただろうなあ。連載なら尚更。最近の風潮を考慮しなければ、シリーズ物としては決…