2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧
馬糧小屋の馬糧の中へ、二人は仰向けになって転がった。手と手だけは繋いでみた。体が納豆のように蒸れて来ると、城太郎は物狂わしく小茶ちゃんの指へいきなり噛みついた。 「ア痛っ」 「痛かった、ごめん」 「ううん、いいの、もっと噛んで」 「いいかい」 …
アンリエッタ王女登場、ルイズの婚約者なんてのも現れて隣国への使者に旅立つ。思ったよりファンタジーファンタジーしてて驚いた。が、大仰な展開の割りにやっぱりページ数が足りてないなー。まあ主人公とヒロインの周辺しか描かない、というのも一つの手で…
第2回ヤングミステリー大賞準入選作。戦乱の世のコバルト的ラブロマンス。文章も歴史考証も丁寧なのはいいんだけど、ちょっと疲れるなー。ミステリ要素は後からとってつけた感がアリアリ。この頃の富士ミスはそれほどふっきれなてなかったのね。それ以外は、…
不倫は文化です。……まあこんなもんじゃないかなあ。こんなもんだからあれだけ売れた、ということは言えなくはないと思う。分かり易さと陳腐さはニアイコール。日経新聞で読める直木賞作家のポルノ、というある意味ジャンプにおける『To LOVEる -とらぶる-』…
探偵小説家先生の押しかけ弟子になったとぼけた青年が主人公の大正ミステリー。第3回富士見ヤングミステリー大賞受賞作。 講談調の文章は読み易く(といってもそれ単体で魅力があるわけでもない)、キャラクターも立ってるんだけど、新人のデビュー作にして…
さて、ずっと以前、と申しましてもみなさんがこの世に存在するよりはまだ昔のことです。地球がまだ平たい板で四頭の白象に支えられているとか考えられていたころ……、世界の果、それは当然極度に密度の拡散した周辺地帯として解釈されていました。しかし、現…
リアルタイムで読んでいれば4年ぶりの新刊。引き続き玄造の回想のさらに回想。どうやら雑誌が休刊したのが原因の一つだったらしい。間が空いた割りに内容にさほど違和感は覚えなかったけど、勉強の成果を全て出そうとしてるのかなんなのか、回想が長い……。つ…
元々は富士見ファンタジア文庫で刊行された、映画『パトレイバー』2作目のノベライズ。押井版だけ復刊されて伊藤和典や横手美智子のものは手つかずな辺り、『パトレイバー』というより押井守の処女長編として捉えられたんだろうなあ、という気はする。 自分…
スレイヤーズ(5) 白銀の魔獣/神坂一/富士見ファンタジア文庫 スレイヤーズ(6) ヴェゼンディの闇/神坂一/富士見ファンタジア文庫 スレイヤーズ(7) 魔竜王の挑戦/神坂一/富士見ファンタジア文庫 スレイヤーズ(8) 死霊都市の王/神坂一/富士見ファンタジア文庫 …
漫画にするとますます幼いさんのコミカルさが際立つなあ、と思った。小鳩君はイケメン。健吾は高校生に見えないくらいゴツイ。……そんなもん。
基本的には野明の成長話。劇場版の「ただレイバーが好きな女の子でいたくない」はここから繋がってくるのね。コメディ調が大半。 OVA第1期、劇場版、TVシリーズ、OVA第2期、劇場版2まではほとんど立て続けに制作。クオリティは劇場版1、2が突き抜けててTVシ…
押井守×天野喜孝。わけわかんない内容で、これが売れなかったばっかりに押井が『パトレイバー』までしばらく干された、で有名な。……言うほどわけわかんなくもなかった。退屈ってのは、まあ人によってはそう感じる人もいるだろうけど。映像美だけは超一級な分…
押井守×うつのみやさとるのOVA全6巻。長広舌のセリフが延々と続く舞台演劇風味。『閉鎖のシステム』を映像化するとしたらこんな感じかなーいやー全然違いそうだなー。さすがに全編あの語りはきついといえばきつい。が、まあ面白かった。多分8割くらいはベテ…
暑い。食事が重い。体が重い。アニメも重い。『スレイヤーズR』『魔法遣いに大切なこと』『イタズラなkiss』『コードギアス』がふと唐突にどうでもよくなる。アニメの出来は勿論、面白いかどうかすら視聴傾向にはあんまり関係ない。ただめんどい。 てか『コ…
「ダメよ、いくら弁解しても聞きません。アァいやらしい。モギャー、キャッ。アレ一体なんのざまよっ!」 「だからさ、ボクさっきからさんざんあやまってるじゃないか。いい加減に機嫌なおしてよ。恭子さんに怒られると、ボク立つ瀬がない」 「なら横になっ…
小学生の頃、まだライトノベルにハマる前の自分の読書の礎となった、戦後最大の児童文学シリーズ。その13作目にして、自分が一番好きな巻。確か読者人気もかなり高かったはず。あれよなー子どもの身で大人以上のことをやってのける、というのがこのシリーズ…
そういや大河内一楼って『ナデシコ』のノベライズが結構好きな割にそれ以外読んでねーなーと思って。浅野真澄の本格デビュー作であるアニメ版も好き。アニメ版の方では大河内は特にスタッフに名前を連ねてはいないみたい。でも、キャラクターや設定等は両者…
『ビートのディシプリン』に続く電撃文庫マガジン連載。というか、キャラクターも被ってる人が多いし、『ビート』のエピローグはこれの序章だったし、普通に続き?かどちん大好き炎の魔女主人公。だからかどうか知らないけど、強さがインフレしまくり。そり…
思い入れ、という点では野球漫画、いやさスポーツ漫画としては1番かもしれない。 本格的な思春期に入る前には、自分にも学生生活に対する、なんというか健全な憧れとでもいうものがって、それが恋愛を絡めたスポーツ漫画を読む、という形で具現化した、気が…
サブタイは自虐?東京都下、首都の大動脈でバイオテロ、その背後には……!?とか、北京オリンピック開催中のこの時期にあぶなかっしい話に挑戦するなあと思ったら、オチで拍子抜け。3話も使ってやる話かこれ。誰もが無関心を装う都市生活では単独の狂気がいとも…
とにかくCV矢島晶子のショタ狐を可愛く見せようと頑張ってた。初っ端から「男子たる者〜」とか狙いすぎです。元々映像としてもお話としてもあんまり奇を衒わない、シンプルな作りをしてるから、こういうことを意識してやった時の破壊力はなかなか。しかし夏…
152 名前:ペンネームC :2001/03/24(土) 02:16 >151 パクリというのとは違うと思うけど、パロディというか、 遊び心で「そういうネタをいれてみた。わかる?」ということなら、 名前がそのまんまなのは別に変じゃない。 架空戦記には、痕やTohea…
モツ鍋でお仕事情報が更新されていた。多少なりと具体的に形が出てるのが恋愛物一本、一年くらいの連載一本、ノベライズ一本(多分文庫書き下ろしとのこと)。『籠の中の15分』でああいうことをやった秋田が書く恋愛物ってのも期待半分不安半分で気になるけ…
1日分の日記に容量の限界があることを実感する。いや、あって当然なんだけど、普段普通に使ってる分にはそんなこと意識しないからなあ。 降りやまない雨に、8月とは思えない肌寒さが続く。気温が一気に10度くらい下がってまたぞろ体調を崩しそうになり、大慌…
ズーマ襲来にゼロスとのバトルと原作ファンとしては燃える展開が続く……はずなんだけど、イマイチアクションが緊迫感に欠ける。作画はそれなりにいいので、多分演出がよくないんだろうなあ。ズーマに関しては、キャラクターデザインが今の時代には少々そぐわ…
言わずと知れたあだち充の代表作。 10年近くギャップがあるのに『H2』等と比べて今読んでもほとんど遜色がなかった。この頃から作風が完成されてた、ということなんだろうな。或いは、サンデー独特の打ち切りも少ない緩い空気が既定の作風を変えるということ…
新装版表紙のゼル×アメ推しが謎。それはそれとして、一行はディルス王国を経てドラゴンズピークへ。なにがなんでも生きようとするリナ、それを肯定するミルガズィアさん、肯定するが故に対立するガーヴ、と至って普通に生命賛歌だよなあ。で、いいところで『…
第1部完結編。世界の謎が解き明かされるのは、和製ファンタジーの醍醐味であるなあ。 ガーヴの腹から1本の白い腕が生えている、という凄惨な幕開け。とうとう姿を現した冥王フィブリゾ。お姫様よろしく攫われたガウリィを放っておくわけにはいかず、舞台はサ…
第3回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞者のデビュー作=受賞作は単行本化ならず、ということ。キリスト教圏、仏教圏、そのほか色々の文化思想がごっちゃになってて特に気にしてない辺りがライトノベルだよなあ、と。読みやすいは読みやすいけど、これといっ…
今まで西尾維新はアクション描写がうまくないなあと思ってたけど、単に派手さというかけれんみが足りないだけじゃないかとこれ読んで思った。掛け合いはここまでくるとおなかいっぱい。