2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL

初見は多分中学生くらい。夏休みにNHKの衛星アニメ劇場かなんかで流れてるのを観た記憶がある。その時はなんというか、ここまで騒がしさを排除して盛り上げることが出来るのか、と感心した覚えがあるなー。ストーリーに関しては、あんまり。好きなシーンは序…

スレイヤーズRevolution #5「Eternal 悠久に眠れし森」

本筋に入って怒涛のように懐かしい単語が。旧アニメ3部作で原作から取りこぼしたネタを全部拾うくらいの勢い。エンジンがかかり始めるのがちょっと遅かった気もするけど、それだけに単語聞いてるだけで楽しい。以下、今回出てきたキーワード。 ゼロス:『NEX…

スレイヤーズ(3) サイラーグの妖魔/神坂一/富士見ファンタジア文庫

リナたちをつけねらう賞金首目当ての傭兵たち。その背後に控えているのはなんと死んだ筈の赤法師レゾ!リナとガウリィは、彼が待ち構えているサイラーグに向かうが……。序盤の節目で、TVアニメ第一期のラストということもあり、長編では一番印象深い巻。チー…

スレイヤーズ(4) 聖王都動乱/神坂一/富士見ファンタジア文庫

中盤戦突入。タイトル通り表向きのエピソードはセイルーンのお家騒動で、『アトラスの魔道士』『ヴェゼンディの闇』同様人情話もあるけど、どっちかというと魔族たちがある一つのまとまった意志に基づいて活発な行動を始め、リナの周囲がきなくさくなる、と…

キマイラ・吼(12) キマイラ金剛変/夢枕獏/朝日ソノラマ文庫

大鳳は雲斎の元へ帰還し、九鬼は安室たちのところから脱出し、放浪する。その時、九十九は、宇名月典善は、岩さんは、菊地は……。 昔語りが一段落して、面白さがちょっと戻ってきた。中でも菊地がいいなあ。容易く女に傷つけられ、また女に溺れてしまうその俗…

猫と庄造と二人のおんな/谷崎潤一郎/新潮文庫

奔放な猫に振り回される人たちの話。これまで読んだ谷崎作品の中では一番とっつきやすかったかも。『吾輩は猫である』の猫みたいに可愛らしくはないというかむしろ意地の悪さの方が目立ってる気もするけど、人間模様のおかしくも悲しい感じが。ある意味『痴…

仮面の告白/三島由紀夫/新潮文庫

男しか愛せない、つーか欲情できない男の話。戦争という特殊な状況下においては自分の問題に直面せずにいられるけど、一旦終戦してしまえばそうはいかず、「戦死」することを望んでいて、しかし死地には行かなかった(行きたくなかった?)主人公……。自分に…

ハムレット/シェイクスピア  福田恒存:訳/新潮文庫

この話の内容以前にそもそも戯曲の読み方が身に着いてないのが問題だ。これが英語圏最大の文学、と言われてもピンとこない。

読了リスト

スレイヤーズ!/神坂一/富士見ファンタジア文庫 スレイヤーズ(2) アトラスの魔道士/神坂一/富士見ファンタジア文庫 スレイヤーズ(3) サイラーグの妖魔/神坂一/富士見ファンタジア文庫 スレイヤーズ(4) 聖王都動乱/神坂一/富士見ファンタジア文庫 タツモリ家…

スレイヤーズ(2) アトラスの魔道士/神坂一/富士見ファンタジア文庫

1巻から約半年の間を置いての2巻目。3ヶ月に1度出すことが当たり前の現在の情勢では少し遅いようにも思われるが、当時はよほど刊行ペースが早い人でもない限りこんなものだった。むしろ、1990年1月にシリーズ開始してから2000年5月に完結するまで、『すぺし…

これよりさき怪物領域/マーガレット・ミラー 山本俊子:訳/ハヤカワポケットミステリ

いつの年か、あたしの妹が、あの子の誕生日に贈ってくれたものなのよ。古い、中世の地図で、一つずつ額に入っているの。その当時人が考えていたように、世界は平たくて海にかこまれている、そういう地図なの。一つの地図には、端に、ここから先は不明、太陽…

マーメイド/マーガレット・ミラー 汀一弘:訳/創元推理文庫

両親をなくし、年の離れた資産家の兄にその家族と暮らしているクリーオウ。失踪する直前、彼女は人と違う自分の権利について知りたくて弁護士事務所のアラゴンの元を訪れていた。後日、アラゴンはクリーオウの兄に依頼され、彼女を探すことになるが…… 『これ…

魔法遣いに大切なこと 夏のソラ #1〜3「美瑛にて」「東京」「ソラ」

背景が取り込んだ写真を加工したものかあくまで参考程度で1から描いてるのか、といったことには残念ながらあまり興味を持てず。目の前にあるのは、「限りなく実写に見える背景」があるということのみ。で、まあ多分製作者があのキャラ作画と背景作画のちぐは…

サザエさん 「夏休みのイソーロー」「ぼくたち灯台守」「カツオはきれい好き」

カツオさんが置いていったイクラのハリボテ相手にビールと焼き鳥で一人寂しく晩酌するノリスケがホラー。二次元キャラの誕生日を祝うインターネッターの人みたいだ。『サザエさん』という強迫的なまでの日常の中に潜む狂気、とかなんとか。

秋田禎信『RD 潜脳調査室 Redeemable Dream』は8月4日刊行予定?

RD 潜脳調査室 Redeemable Dream作者: 秋田禎信,士郎正宗出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/08/05メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 24回この商品を含むブログ (32件) を見る 現時点ではTOEのメルマガでは4日、amazonでは5日、セブンアンドワイでは6日…

読むとウツになる

で評判の『され竜』を読む。ウェットな作風で、主人公たちが先に悲劇に涙してくれるので、こちらは特に落ち込まずに済んだ。作中で理不尽なこととして描かれる出来事はあくまで作中での出来事で、作者の方に「こんな理不尽な話作りやがって!」という思いが…

スレイヤーズRevolutionのスタッフ・キャストについて

スレイヤーズREVOLUTION Vol.1 [DVD]出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2008/10/08メディア: DVD クリック: 18回この商品を含むブログ (33件) を見る 気になった人だけ調べてみた。な、長い……。一応『ぷれみあむ』とか『スレイヤーズvsオーフェン』と…

登場人物が出版業界人メインの小説ばかりを書く人はなんだかイヤンな感じ。 アイラブコマーシャルなCMにムキムキ。あの場合の「I」って誰なんだ。TV局?広告会社?視聴者?日本民間放送連盟というところが流してるCMらしいので、多分一番最初のが正しいんだ…

サイコダイバー・シリーズ(12) 呪禁道士/夢枕獏/祥伝社ノン・ノベル

毒島獣太とひるこを主人公とした短編集。サイコダイバー・シリーズの原点となった「てめえら、そこをどきやがれ」を収録。なんかこのタイトル某無謀編みたい……。ひるこが段々愛嬌があって可愛く見えてきた。

1973年のピンボール/村上春樹/講談社文庫

双子の女の子と暮らし、ピンボールに惹かれる「僕」と故郷でくすぶっている「鼠」の物語。『風の歌を聴け』よりは分かり易かった、かなあ。

卍/谷崎潤一郎/中公文庫

文豪の執筆した百合?レズ?小説。全編通して関西弁で書かれている。いいとこ育ちの人妻が美術学校で出会った美女に惹かれていく。 んだけど、『刺青』『春琴抄』『痴人の愛』なんかと違って、全然フェチズムが美化されてないのな。人妻と、人妻の夫と、問題…

魍魎の匣/京極夏彦/講談社ノベルス

文章はまあ読みやすい部類に入るから長いのはいいんだけど、キャラの扱いが合わなかった。

新撰組血風録/司馬遼太郎/角川文庫

『竜馬がゆく』『燃えよ剣』と同時期に執筆された短編集。『燃えよ剣』が土方視点のみだったので贔屓されてると感じた部分が補完されてたのはよかったかな。ただまあ土方好き好きオーラは健在だったけど。そのほとんどが外敵じゃなくて内部の粛清話、という…

タツモリ家の食卓(3) 対エイリアン部隊/古橋秀之/電撃文庫

ここで打ち切り。まあ対エイリアン部隊と一戦交えて突撃丸の連中が近所に住み着いて、一息ついた、とは言えなくもないのかな。

魔界転生(上)(下)/山田風太郎/角川文庫

山田風太郎、ひいては忍法帖シリーズの代表作。どうでもいいけどずっと「まかいてんしょう」って読んでた。『女神転生』の影響かしらん。 宮本武蔵ら死んだ剣豪が女の腹を使って復活。これに柳生十兵衛が対抗する。基本的に殺伐としてはいるんだけど、柳生十…

犬神家の一族/横溝正史/角川文庫

市川昆の映画と違うところといえば、金田一の目線からも「彼女」が怪しいと目されてたってことくらい?逆説的にあの映画は原作にそれなりに忠実だったってことになるんだろうかなー。

時空の旅人

眉村卓原作真崎守監督萩尾望都キャラデザの角川映画。1986年上映。タイムスリップもの。共感とか納得とかいう言葉とは無縁で、「え?なんでそうなるの?」という疑問が最後まで解消されないまま、謎の強烈なパワーで何故か最後までぐいぐい引っ張れられてい…

ワールド・デストラクション #3「獣人には二通りある」

石川健介、という人の絵コンテ・演出・作画監督と、あと一人原画(第二原画は数人いた)。女の子はエロ可愛く、動かすところはとことんカートゥーンっぽく崩してて、よく言えばメリハリが利いてて面白かった。イメージとしてはI.Gよりガイナっぽいのかな。

秘密〜The Revelation〜 #16「ファイナル・テイク」

失明した元映画監督が、余命幾ばくもない妻の為に脳内で映画を撮影。自分の死を殺人事件と偽装することでMRIで再生させる……。まさに脳内劇場。監督が被害者なら、第9の面子と彼等を通して映像を観ている視聴者が観客。そう突飛ではないものの、設定をうまい…

スレイヤーズ!/神坂一/富士見ファンタジア文庫

新作アニメで局所的に盛り上がってて、しかもみんな当時さながら結構濃ゆい話をしてるので、居ても立ってもいられなくなった。再評価自体はいずれしなきゃなあと思ってたので、いい後押しになってくれたな。 というわけで、自分を富士見ファンタジア、ひいて…