猫と庄造と二人のおんな/谷崎潤一郎/新潮文庫

猫と庄造と二人のおんな (新潮文庫)


奔放な猫に振り回される人たちの話。これまで読んだ谷崎作品の中では一番とっつきやすかったかも。『吾輩は猫である』の猫みたいに可愛らしくはないというかむしろ意地の悪さの方が目立ってる気もするけど、人間模様のおかしくも悲しい感じが。ある意味『痴人の愛』のパロディなのかなーと思わなくもない。