大鳳は雲斎の元へ帰還し、九鬼は安室たちのところから脱出し、放浪する。その時、九十九は、宇名月典善は、岩さんは、菊地は……。
昔語りが一段落して、面白さがちょっと戻ってきた。中でも菊地がいいなあ。容易く女に傷つけられ、また女に溺れてしまうその俗っぽさがよし。一方龍王院弘は九十九に敗れキマイラに恐れをなしてからずーーーーっと本筋に関わらずどん底にいるけど、群像劇的な面白さを兼ね備えているとはいえ『キマイラ』でやる意味が正直なところよく分からん。……岩さんはしかし、失恋フラグ一直線だなあ。せっかく立ち直ろうとしてるのに、獏さんも無碍なことするわ。