2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧
夢野久作全集その9 ドグラマグラ/夢野久作/ちくま文庫 マリア様がみてる 特別でないただの一日/今野緒雪/コバルト文庫 ラグナロク(11) 獣の系譜/安井健太郎/角川スニーカー文庫 エンジェルハウリング(4) 呪う約束 from the aspect of FURIU/秋田禎信/富士見…
「12月のベロニカ」で第14回ファンタジア長編小説大賞を受賞した貴子潤一郎の短編集。余談ですがライトノベルでこのようなシリーズ物でない短編集が出ることは稀で、それ自体編集部が作者を他の作家とは少し違った扱いをしてる証拠といえましょう。内容に関…
9巻のラストがよかったので期待し過ぎたかなあ……勿論このシリーズを1巻からリアルタイムで追っかけてきて、全ての謎が一気に解き明かされる!なんて思っちゃいなかったけど……アマワと対峙してからが冗長というか、ごちゃごちゃしてるというか。凄いシンプル…
各所で名前は聞くんだけど具体的な評判がイマイチ出てこなくて、タイトルからアクが強いのを期待してたんだけど、個人的に微妙でした……感想書いてるとこを回ってみたら、褒めてる人もどちらかというと「良作」「佳作」といった褒め方だった。先の展開が読み…
表面的な盛り上がりは7巻に譲るけど、やっぱりこの巻はいい。オーフェンは最後の方駆け足で全部伏線回収した感じが拭えなかったけど、こっちはその反省を活かして無理にまとめようとはしてない感じ。でもちゃんと一つのシリーズが終わったと思えるのが凄い。…
なんで同じシリーズなのに巻によって画像があったりなかったりするんだamazon。 6巻最後の辺りでふっきれたミズーと違ってフリウが未だに状況に振り回されっぱなしなので、爽快感は7巻と比べて少なめ。エンハウが信者以外の人を遠ざける点の一つに進行してい…
2chでの評価が急上昇した回。私が初めて読んだ時はそれほどでもなかったんですが……これはこの巻がどうこうではなく、それまでの巻も普通に楽しめてたので。色々展開を動かそうとしてたことは評価できるけどね。あとはやっぱりファニクか。うひょー。
第14回ファンタジア長編小説大賞「大賞」受賞作。滅多に「大賞」を出さないことで有名な新人賞、今回で3人目の受賞。諸事情もあって大賞受賞者がなかなか本を出してくれないといジンクスも噂されていますが、この人はどうなることやら。 読み終えてみて思っ…
この人の本で読んだのは富士見の「双角小隊」シリーズ2作に続いて3作目。「双角」はいい意味でしょうもないというかおちゃらけた戦争物だったんだけど、これは意外にアクション頑張ってて驚いた。スピーディーなカーチェイスとかえらい燃え。怪獣大決戦ば…
ちんたら読んでたらいつの間にか最終巻の発売日を迎えてるし……もっとペース上げねば。 で、エンハウもようやく折り返し地点に到達。5巻ミズー編はノリが軽く読みやすくなってると書きましたが、この巻はそれに反比例して暗いです。シリアスです。伏線が明か…
ガイナで2番目に好きな作品。1番は言わずもがな。まああれを入れるのは私にとってガノタの人が「好きなTVシリーズは?」と言われて1stを挙げるようなもんで、反則かなとも思いますが。 この作品にはメカも美少女もパロディもあってひどくゴチャゴチャしてる…
物理オタクの作者による理系SFコメディ、早くも2冊目。 内容は基本的にしょーもないものばかり(褒め言葉)なので、短編をスケールだけでかくしたような書き下ろしの中篇はもうちょっとひねってほしかったなーとは思ったけど、気になったのはそれくらい。ノリ…
なんか色々気にしなければ面白くなってきてるような気がしなくもなくもない。あのシーンとかイラストでネタバレされなければもっとインパクト強かっただろうに……ところで主人公がどん底に落ちる話はまだですか?
昔キッズがどこかで見たと思うんだけど、どうにも記憶が曖昧なので。 うむ、色々突っ込むところがあるものの普通に名作。パロディをやりつつちゃんと感動できる話を作れるってのはすげえなあと。6話できっちり終わらせるにはお話の幅が広すぎてダイジェスト…
誤解を恐れず言い切ってしまうと、海辺の田舎を舞台とした、女子高生同士の青春百合物。原作は未読。レンタルビデオ屋でたまたま目に入って借りてみたんだけど予想以上によかった。アニメで「紙芝居」というと「動画」なのに動かない一枚絵ばかりという揶揄…
表紙見て少女漫画とレディースコミックの中間あたり、どっかのオシャレな雑誌に載ってそうな絵柄だなあ(適当)と思ったら……その実態は今は亡き「少年キャプテン」に連載されていた世界初の「純正メガネっ娘漫画」だったという罠。いい意味で騙された。そっち…
某所でこの人と道満声明、OKAMA3人合わせて生活を心配されてた。最後の人は色々やってるから普通に大丈夫っぽいけど。 田丸浩史のアレと同じで、内輪のネタ人生暴露本という感じ。こーゆー日記調で書き綴るのは性に合わないかなーと思ったんだけど、なかなか…
元々絵本調と喩えられることの多いシリーズを本当に絵本にしてしまった一冊。「電撃ビジュアルノベル」と銘打ち、イメージサントラCD付きで1800円、文庫にして2、30ページ短編1本分の分量はかなり不経済。内容も特に気張ることなく、いつも通りのキノ。黒星…
2巻の書き殴りっぷりが続いてたら切ろうかとも思ったけど、流石に落ち着いてた。今回の最初の章はよかったので、あれぐらいのテンションの地の文が続いてくれればいいんだけど。ケレン味強すぎ。相変わらずの主人公の万能モテモテっぷりに萎え。なんか最近、…
ミズー編3章。この巻ではミズーを泣き虫呼ばわりし、彼女に人とのコミュニケーションのとり方を教えたジュディアが登場。これまではヒステリックなキャラだったミズーも柔らかくなり、それに従って本文もテンションが明るいせいか、読みやすくなっています。…
最近人気急上昇中の作家。同作者の「赤×ピンク」を読んだところ結構波長が合って、この作品も同系統で結構評判らしいので買ってみました。「GOSICK」は未読。 「赤×ピンク」で私が惹かれたのはラノベらしからぬ繊細(?)な心理描写だったんですけど、こっちは…
某所で「〜カムパネルラ?」「そうだねジョバンニ」が貼られるので見たくなりました。 (・∀・)ネコミミモード?……は関係ないんだけど、非常に気に入りました。なんとなく「キノの旅」と同じ匂いを感じるかも。メルヘンで、ホラーで、ファンタジーで。幻想的で…
やってくれたなシグサワー! 私はこの作品に限らずラノベはあとがきから読む方なんですが、そろそろその習慣は変えた方がいいかもしれない、と思いました。たまに衝撃の大きいあとがきに会うと、本編が頭に入らなくなるからなあ。しかし毎度毎度2chでアレだ…
構成と日本語に関しては2巻よりは改善されてました。このシリーズの特徴だった擬音も何故か鳴りを潜めております。あれ、結構好きだったんだけどなあ……。リズムある文章はろくごまるに辺りを連想。問題は登場人物が多過ぎてイマイチ個々のキャラが掘り下げら…
フリウ編第2章。シリアス一辺倒はまずいと思ったのか、噛ませ犬っぽい新キャラも数人登場してややコメディタッチに。ハンターの少年のいかにも思春期っぽい動向とかフリウに対する接し方とかは意外に萌えかも知れない。アイゼンとラズもFF6のビッグス&ウェ…
喋る剣と共に旅をしながら子種と破壊を撒き散らしていく「超格闘ファンタジー」。2年以上待たせた新刊はシリーズ中最薄。ストーリーも新展開の序章といった感じであまり進まず。期間を置いた割にそれほど腕がおちてるとも感じないので、これでさっさと次の巻…
さんざガイシュツでしょうが、小ネタを並べただけで散漫な印象は拭えず。前半の瞳子のイベントはあっさり解決し過ぎだし、後半の「マリみてにしては重過ぎる」と言われてる可南子の過去も、ノリのせいかギャグのようにしか見えず……。 期待の学園祭だったので…
すなわちまず、これを積極方面より例示せむか。飽くなき事なき異性の愛撫欲が極度に高潮辛辣化すれば平凡なる性交の満足に膿みて、異性の虐待、乃至、虐殺の快適味愛好(サジヒズム)又は屍好(ネクロヒリ)となり、更に進んで異性の肉体覗見、異性の形状愛好(ピ…
(せっかくなので、こっちの画像で)言わずと知れた探偵小説の怪作。約650ページ。半世紀以上前に書かれたという割に通常の文はそれほど違和感を感じなかったけど、20ページぐらいずらりと漢文調の文章が並んでるところでは挫折しそうになった。 個性の強い登…
SF映画の古典にして押井版「攻殻機動隊」とよく比較されることの多い作品。どっかの「原作に忠実なSF映画」ランキングのトップを取ってた。 オリエンタルな街並みとか地上を睥睨するように上空をゆっくりと舞う巨大飛行物体とか、私もご多分に漏れず「攻殻」…