神坂一×秋田禎信、愛の劇場


神坂一(50)と秋田禎信(41)の仲がここに来て急速に接近しているように見え、ファンをやきもきさせている。


スレイヤーズ」と「オーフェン」。共に往年のファンタジア文庫ひいてはライトノベルを支えた作家ということで以前から親交はあったようだが、相次ぐコラボやTwitterの普及による交際アピールでそのアツアツぶりが明るみに出たというのが真相のようだ。


事情通によると専ら年下の秋田の方が積極的とか。


そこで本ブログでは、20年以上の交際から特に印象深いエピソードを選んでみた。

秋田「スレイヤーズの読者から作家デビューした第1号は私」


スレイヤーズ!」の初版が1990年1月。秋田がデビューした第3回ファンタジア長編小説大賞の締め切りが同年夏。この時点で秋田は17歳であり、同世代でスレイヤーズに影響を受けた作家の登場は、少し後のことになる。そういうことを考えても、秋田の発言はあながち的外れではないだろう。


秋田の「スレイヤーズ」に対する感想はこちらで少しだけ垣間見える。
http://gigazine.net/news/20120210-yoshinobu-akita-yomi-hirasaka-interview/
一番好きなキャラは意外にも?アメリアとのこと。


なお、秋田のデビュー作「ひとつ火の粉の雪の中」自体は「スレイヤーズ」とは似ても似つかないものである。


ひとつ火の粉の雪の中 (新潮文庫nex)

ひとつ火の粉の雪の中 (新潮文庫nex)

初対面から息のあった連携を見せる二人


1991年、1992年辺りの富士見書房謝恩会での出来事だろうか。こばめぐ=「ねこたま」「必殺お探し人」「食卓にビールを」などで有名な作家・小林めぐみのこと。彼女も秋田同様新人賞応募時17歳という若さでデビューしている(小林が第2回の入選なので秋田のいち学年年上)

オーフェン」、「スレイヤーズ」と共にファンタジア文庫の看板として人気を得る

魔術士オーフェンはぐれ旅 新装版1 (TOブックスラノベ)

魔術士オーフェンはぐれ旅 新装版1 (TOブックスラノベ)


オーフェン」は「スレイヤーズ」の4年後、1994年にシリーズ開始。無論同シリーズは同シリーズとして独自の人気を博したのだが、シリアスな長編とギャグ短編の組み合わせなどはやはり「スレイヤーズ」の成功あってこそのものだろう。1998年のアニメ化に際してもポスト・スレイヤーズを狙っていくという雰囲気はあったようだ。

スレイヤーズvsオーフェン」刊行


コラボ企画第1弾。2001年にドラゴンマガジン増刊に掲載、2005年に限定単行本化、2013年に再販。双方共に自分のキャラクターの台詞は自分で執筆している。秋田が担当したオーフェン視点ではリナが大絶賛されているのが微笑ましい。執筆に当たり連日チャットを重ねたことが、東京在住の秋田と大阪在住の神坂の距離を縮めた。このチャットログは、電子書籍版に特典として収録されている。企画の一環として、イラストレーターのあらいずみるい草河遊也両氏を交えたボーリングやカラオケ大会も行なわれた。その様子は上記の増刊に収録されている。

会うたびにしょうもない土産を渡し合う


遠恋か!
猫の写真を送り合ったりもしていたらしい。

秋田が神坂に300万使わせる

http://www.tobooks.jp/interview/index.html


2005年。水木しげるロードの一体100万円の妖怪寄贈×3は、秋田禎信が発端だった!漫画編集は、担当している人気作家の飢餓感を煽るため、マンションや高級車を買わせるというが……。冗談で言ったところ神坂が本気にして秋田が驚いた、という辺りに、リードしているのは秋田のようで実は主導権は神坂が握っているという関係が伺える。

「メックタイタンガジェット」刊行


2013年刊行。コラボ第2弾。同じ主人公で神坂がスーパーロボット、秋田がリアルロボット風小説を執筆するという試み。元々は神坂の新作のための勉強会(温泉付き)を秋田と二人で行なっていたのが昂じて合作という形になったらしい。



第3弾募集中。

富士見25周年祭トークイベント

http://togetter.com/li/578965


前述の「スレオー」「メタガ」と連動したトークイベント。愉快だけどどこか変わり者の兄ちゃんというイメージ(失礼!)がある秋田が楽しくいじり、神坂が寛容にそれを受け止める姿にファンは嫉妬を覚えたとか覚えなかったとか。当日はあらいずみ☆るいも観覧していて、彼を見つけた秋田はしきりに壇上へ誘ったが、二人の仲のよさに気が引けたのか丁重に辞退していた。

スレイヤーズ25周年あんそろじー」に秋田が参加


コラボ第3弾。2015年1月刊行。ファンを大切にし、公認サイトでのQ&Aでも丁寧な受け答えをしている神坂に、秋田が「スレイヤーズ」の設定について聞いたところ、「よく分かんない」「考えてない」が回答の大部分だったというこぼれ話にニヤニヤ。本作でも秋田は「僕が一番よく神坂さんを知ってるんだ!」(古谷徹)アピールに余念がなかった。


そして……


二人の共通の知人である作家仲間のTは語る。「秋田さん(と自分)は神坂さんに、事あるごとに一生住めるビルをねだっているんです」。



お互い○○歳まで独身だったら一緒に住もうね、という女子の間でお約束のやつだろうか。現在は大阪と東京に離れて暮らしている二人だが、これが実現すればますます近しい間柄になることは想像に難くない。実際にどうなるかは神坂のみぞ知るところだが、いずれにせよどうか末長くお幸せに。