2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

バニラ/アサウラ/集英社スーパーダッシュ文庫

銃の所持が合法化された近未来の日本を舞台にした百合風味血みどろガンアクション。主人公の女二人組に全く感情移入できなかった。「あの時の私たちにはああするしかなかったの」とか「可愛い女の子二人組なら世間の情に訴えられるしね」とか言わせればいい…

メモリー・オブ・リガヤ 幽霊列車とこんぺい糖/木ノ歌詠/富士見ミステリー文庫

地方都市でダメな親を持ち、自殺願望に身を浸す少女がもう一人の少女と出会う。要素だけ取り出してみると『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』みたいな青春暗黒小説。映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』が作中で重要な要素となっていると聞いて読んでみた。………

頭蓋骨のホーリーグレイル(2)〜(4)/杉原智則/電撃文庫

2巻目はネットワーク化された近未来都市が乗っ取られ、事件解決のために特務機関が出てきたり、回想の中で優しいメイドのお姉さんが師匠にが寝取られたり。3巻目は、高校時代の悪友が変なものに憑かれてたり。4巻目は、新ヒロイン候補っぽい退魔師女子高生が…

“文学少女”と神に臨む作家(上)(下)/野村美月/ファミ通文庫

最終エピソード。題材はジッドの『狭き門』。これまでちらほら張られてきた遠子先輩の秘密について、心葉が「想像」する。 これだけかきたてられるように、夢中になって読んだシリーズも久し振りだった。この感動を伝えることが出来る言葉をひねり出せないの…

2月の読了リスト

封仙娘娘追宝録(1)〜(10)/ろくごまるに/富士見ファンタジア文庫 封仙娘娘追宝録(11) 天を決する大団円(下)/ろくごまるに/富士見ファンタジア文庫 封仙娘娘追宝録・奮闘編(1)〜(5)/ろくごまるに/富士見ファンタジア文庫 “文学少女”と月花を孕く水妖…

クレヨンしんちゃん「メールは一日にしてならずだゾ」「またまたしんこちゃんだゾ」

マイメロさんと王様が登場。ほんまこのスタッフのパロディ欲はとどまることを知らんでえ。

ネットゴーストPIPOPA #46「フシギノクニノ@カリン」

この終盤に来てまさかの、待望の花梨ちゃん回!最初は時期的にどうかと思ったけど、サヤカとの繋がりを描くためにはネットヴィーナスの話が一段落してからじゃないと駄目だったのかもな。 ネットダイブしてデフォルメされた花梨ちゃんの姿がいちいち可愛らし…

ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー/那須正幹/ズッコケ文庫

ある日三人組は、それぞれのあだ名がいつどのようにしてついたのか。そもそも三人はどこで出会ったのか忘れていることに気付いた。そこで自分史作りに取り掛かるが、ハチベエの初恋の人やハカセの母親の交通事故といった思い出が絡んできて……。第38回野間児…

3月の文庫・コミック発売予定

http://www.honya-town.co.jp/hst/HT/kinkan/bunko/01_b.html http://www.honya-town.co.jp/hst/HT/kinkan/comic/01_c.html http://ranobe-mori.net/2009/03/ 3/3:南房秀久 原作:神坂一『スレイヤーズ1 リナとキメラの魔法戦士』(asin:4046310101) 3/3:…

秋田禎信『ベティ・ザ・キッド』ザ・スニーカー6月号(4月末発売)より連載開始

the Sneaker (ザ・スニーカー) 2009年 04月号 [雑誌]出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2009/02/27メディア: 雑誌購入: 2人 クリック: 4回この商品を含むブログ (9件) を見る 全9回予定。イラスト:山田外朗(ニトロプラス)。3DCGI(要は…

砂糖菓子の推定少女七竈は赤×ピンク

赤×ピンク (角川文庫)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2008/02/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 69回この商品を含むブログ (92件) を見る推定少女 (角川文庫)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2008/10/24メディア: 文庫…

とある蔵書のラノベ目録

地元市立図書館のラノベ蔵書数を調べてみた。100件以上あったもののみ掲載。数字はアバウト。 レーベル 蔵書数 総点数 コバルト文庫 1313 3400以上 電撃文庫 1032 1522 富士見ファンタジア文庫 792 1516 スニーカー文庫 657 1595 ソノラマ文庫 478 1027 X文…

冬、長いこと外にいてから帰ってきて風呂に入る。全身の血行がよくなっていくのが実感できる。気持ちいい。風呂は命の洗濯よん。なんというか、全身の毛穴が開いてくような。実際開くかどうかは知らないけど。 タイトルが「もうすぐ3ヶ月!」に見えたのは自…

百舌谷さん逆上する(1)/篠房六郎

ツンデレを人格障害としたコメディ。自分のアフタヌーン像にきわめて忠実なギャグ。多分面白いんだろうなーとは思うけど、素直に褒めたい気がしないのは作者が大学サークルの後輩におっぱいを揉ませてあげる話を読んじゃったからか。

変ゼミ(1)/TAGRO

キャラは可愛いんだけど、笑いのツボがどこにあるのか分からない……。単に変な人たちを出してるだけ、という感じ。フェチ漫画を名乗るなら寝取られと寝取らせの区分くらいしっかりしてくださいよ。数年前に前身である『変態生理ゼミナール』も読んだことあっ…

神々の山嶺(上)(下)/夢枕獏/集英社文庫

夢枕獏の代表作の一つである山岳小説。カメラマンの主人公が、エベレスト南西壁冬期無酸素単独登頂に挑む羽生丈二という伝説のクライマーの生き様を目の当たりにする。第11回平成10年度柴田錬三郎賞受賞。 他の長々続いているシリーズ物とは明らかに気合の入…

鋼殻のレギオス(2)(3) サイレント・トーク+センチメンタル・ヴォイス/雨木シュウスケ/富士見ファンタジア文庫

本妻からレイフォンに届けられた手紙がヒロイン候補たちの内心を掻き乱す2巻と、レイフォンの過去を知る男と廃都市の探索を行う3巻。 最強キャラはいいけど、こうまで恋愛方面に鈍感だとイライラしてきた。そんな鈍感王が多分唯一自分への好意を自覚している…

秘密/東野圭吾/文春文庫

妻と娘がバスの事故に巻き込まれたと知り病院に駆けつけてみると、妻は死にその意識だけが娘の肉体に乗り移っていた。そこから奇妙な同居生活が始まる。第120回直木三十五賞候補・第20回吉川英治文学新人賞候補・第52回日本推理作家協会賞(長編部門)受賞。…

サマー/タイム/トラベラー(1)(2)/新城カズマ/ハヤカワ文庫JA

地方都市に住む高偏差値の高校生グループ。その中の一人が時間跳躍能力……らしきものに目覚めたことから、彼らの「プロジェクト」は始まった。第37回星雲賞日本長編部門受賞作。 『夏への扉』の名を冠された喫茶店とか、ネットを通じた監視社会だとか、ぐだぐ…

秋田禎信、『魔術士オーフェン』不定期連載書籍化ほぼ決定及びザ・スニーカー4月末売りの6月号から新作連載開始

http://www.motsunabenohigan.jp/work/workinfo.htm 時期は、どんなに早くとも夏から秋 デザイナーさんやイラストレーターさんの作業なども絡むので確約は難しい 草河遊也参戦フラグ? 通常の4、5冊分の分量になりそう。 『魔術士オーフェンまわり道』『エン…

秋田禎信を形作るもの

愛読書とか、創作活動において影響を受けた作品とか。基本的には秋田自身が明言したものに限る。 ルイス・キャロル『シルヴィーとブルーノ』(DM1997年03月号インタビューより) シルヴィーとブルーノ (ちくま文庫)作者: ルイス・キャロル,Lewis Carroll,柳…

エロアニメスタッフ列伝その1:雷火剣

珍妙な演出とBGM(TVA『秘密』を観た時真っ先にこの監督を連想した)、むっちむちな脂身ボディな女の子に定評があることで有名……というわけではないのが勿体無い人。まあそれ以外はどっちかというと職人的というか、むらかみてるあきみたいな突出した何かを…

花のズッコケ児童会長/那須正幹/ポプラ社ズッコケ文庫

クラスメイトが「柔道の稽古」と称したいじめに合っているのを目撃したハチベエ。果敢に助けに入るが、彼等のリーダー格である津久田にあっさり返り討ちにされてしまう。後日、津久田が学校の児童会長に立候補することを知ったハチベエは、これに対抗するた…

封仙娘娘追宝録(11) 天を決する大団円(下)/ろくごまるに/富士見ファンタジア文庫

復活した殷雷。暴走する龍華と、それを止めようとする和穂=鏡閃。滅茶苦茶になる人間界の、行き着く先は……?中華風異世界ファンタジー、14年越しの最終巻! ……読み終わった直後は、『オーフェン』最終巻の時のようにひたすら呆然としていた。8割くらい読み進…

この前部屋を掃除してたら年代物のビール券を発掘した。換金しようと思ったけど、シミとかついてて気が引けたのでやめ。素直にビールと引き換えてきた。 最近は放送大学をBGVにしている。余計な商売っけがなくて落ち着く。リピート番組が多いのが難。 クレイ…

封仙娘娘追宝録(1)〜(10)/ろくごまるに/富士見ファンタジア文庫

最終巻に備えて読み直し。やはし1−4巻までが第1部、5巻で一息ついて、6巻からが第2部、という感じ。雰囲気もそこら辺で変わってる。第1部は基本単発エピソードの連続で第2部は全体の流れを見据えた続き物、ってのは『スレイヤーズ』や『オーフェン』と一緒か…

封仙娘娘追宝録・奮闘編(1)〜(5)/ろくごまるに/富士見ファンタジア文庫

こちらも読み直し。後になるにつれてひねりにひねった話が増えてくのが、作者の苦労を窺わせる。自分が好きなのは姉御が登場する「バラの酔っぱらい」「バラの酔っぱらい、ふたたび」、レンゲの王というアイディアがバカらしい「大地に蠢く花の王」、氷の和…

失楽園/ジョン・ミルトン 平井正穂:訳(上)(下)/岩波文庫 

17世に書かれた、聖書中の「創世記」を元にした叙事詩。『神曲』と共にキリスト教文学を代表する作品であるらしい。日本ではすっかり渡辺淳一の不倫小説の方が有名になった感も。 叙事詩だけに、一文一文に言霊が込められているように力が入っていて、特にサ…

鷺娘 京の闇舞/菅浩江/朝日ソノラマ文庫

近年の京の、それまでの街並みを無視した開発に業を煮やしていた幽界の后が、彼女にとりついた。将来のことで喧嘩をしていた主人公だが、舞妓の朱鷺絵と協力して彼女を救い出そうとする。 伝奇オカルトだと思っていたらいつの間にかSFになっていた。作者への…

空飛ぶ馬/北村薫/創元推理文庫

あんまり世間ズレしてない女子大生が落語家の円紫さんと身の回りで起こった些細な事件を解決していく。『円紫さん』シリーズの1作目。米澤穂信から日常の謎繋がりで読み出したけど、んー……ちょっと自分には上品過ぎた。落語に限らず、色んな教養がない自分に…