秋田禎信を形作るもの
愛読書とか、創作活動において影響を受けた作品とか。基本的には秋田自身が明言したものに限る。
ルイス・キャロル『シルヴィーとブルーノ』(DM1997年03月号インタビューより)
- 作者: ルイス・キャロル,Lewis Carroll,柳瀬尚紀
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1987/05
- メディア: 文庫
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ルイス・キャロルの詩的な世界が好きとのこと。
中川いさみ『カサパパ』他(1997年03月号のDMインタビュー及びモツ鍋より)
- 作者: 中川いさみ
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2002/04/01
- メディア: 単行本
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ギャグのためなら何でもアリなところが好き、とのこと。後に『誰しもそうだけど、俺たちは就職しないとならない』のイラストを担当。
ロス・マクドナルド『さむけ』他(『ザ・ベストオブ・オーフェン』やDM1998年08月号インタビューより)
- 作者: ロス・マクドナルド,小笠原豊樹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1976/09/01
- メディア: 文庫
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ハードボイルドの大家。結末を知っていても読み応えがあるからハードボイルドの類いが好きらしい。他に「自分の作品は登場人物がよく泣いたりして非常にウェットなのでハードボイルドとは程遠い」というようなことを水野良がweb上で公開してた対談で言ってた記憶があるけど、既に見れなくなってた。勿体ない。レティシャ・マクレディ、コンスタンス・マギーなどの名前の元ネタも。
マーガレット・ミラー『これよりさき怪物領域』『マーメイド』他(同上)
- 作者: マーガレット・ミラー,山本俊子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1976/01
- メディア: 新書
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- 作者: マーガレットミラー,Margaret Millar,汀一弘
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1993/01
- メディア: 文庫
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ロス・マクの奥さん。前者は『エンハウ』の「怪物領域」の元ネタ。後者はクリーオウの名前の元ネタらしき人が。
ヒュー・ロフティング『ドリトル先生』(『ザ・ベスト・オブ・オーフェン』より)
- 作者: ヒュー・ロフティング,井伏鱒二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/06/16
- メディア: 単行本
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子どもの頃の愛読書、らしい。秋田の中では日本人の書いた文章が読めない、その点翻訳ってある意味日本語じゃないからよく読めるとか。
カレル・チャペック『長い長いお医者さんの話』(同上)
- 作者: カレル・チャペック,ヨセフ・チャペック,Karel Capek,中野好夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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児童文学。同じく子供の頃の愛読書。
マーガレット・ワイス『ドラゴンランス戦記』(『ザ・ベスト・オブ・オーフェン』、『我が聖域に開け扉(下)』あとがきより)
- 作者: マーガレットワイス,トレイシーヒックマン,安田均
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
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安部公房『友達・棒になった男』『砂の女』他(DM2001年01月号「センセイの宝箱」より)
- 作者: 安部公房
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- 作者: 安部公房
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不条理劇とかどいつもこいつも言いたいことだけ言ってる人間関係とか?同コーナーによると10代の頃は純文学が嫌いで、他にロス・マクや星新一、司馬遼太郎などを読んでいたとのこと。
富野由悠季『機動戦士ガンダム』(『我が聖域に開け扉(下)』あとがきより。
機動戦士ガンダムDVD-BOX 1 特典フィギュア付(完全初回限定生産)
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魔術士の士は機動戦士の士。秋田が『オーフェン』の構想練ってる時に見てたのは『Vガンダム』。クオのイフリートの鎧はきっとV2ガンダムを観て思いついたに違いない。あとあの監督の人が言うところの「おまんこ舐めたくなるようなキャラ」って秋田作品に出てくるようなキャラなのかなーとか時々考える。冨野オタじゃないので全然違うかもしれない。
あとは、本人は特に言及してた覚えはないですが、J・G・バラード『結晶世界』が『エンジェルハウリング』に影響を与えていると聞いて読んでみたりもした。同『エンハウ』のテーマ曲は谷川浩子。
音楽では奥田民生、ウルフルズ、スピッツ、Dragon Ashなど。漫画は『ベルセルク』『マスターキートン』『ダイの大冒険』『ジョジョの奇妙な冒険』『神聖モテモテ王国』『超人ロック』、山科けいすけモノ。アニメはやたら推してたのが『DTエイトロン』、昔は『ガンダム』、『ザブングル』、『ダグラム』、『ボトムズ』といったロボットもの、劇場アニメでは『紅の豚』。バラエティでは『ぐるナイ『ウリナリ』。映画では『パルプ・フィクション』などを挙げていた(全て1999年の『ザ・ベスト・オブ・オーフェン』より)。あとは格闘技マニアだったり猟奇フリークだったり。『快傑ズバット』『特捜ロボジャンパーソン』『宇宙刑事ギャバン』など昔の特撮モノを観てたり(『愛と哀しみのエスパーマン』あとがきより)。
あーあと、作品自体に直接的な影響があったかどうかはいざ知らず、90年代の富士見ファンタジア文庫から出てたって点で、どうしても神坂一『スレイヤーズ』は避けて通れないわな。