2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧
漫画やアニメのヒーローが活躍するには現実という舞台は法律や常識といった制約が多すぎる。でも、フィクションに馴らされた読者は割り切って色んなことをスルーする。例えば、世界の命運をかけた決戦のさなか、街中で何かを追いかけている、あるいは何かに…
モイラを生むと同時に死んだのはあれの倖せだった。俺の恋人に乳を遣って醜くなって行くのがあれの役割だったのだ。 物心つく前に母親と死別し、父親の溺愛を一身にその身に受け、我侭にモイラは育ってきた。モイラはその生まれ持った美貌と無意識の媚態で、…
あたしはこれでも大学では国文学を専攻してたんです。志賀直哉とか国木田独歩とか、これぞ近代日本文学の神髄!みたいな作家の研究やってて、せっせこ作品読んでたんですけど、どうも今ひとつ、のれないんですよね。そろいもそろって根の暗い主人公ばっかで…
この作者らしい、軽妙で、おちゃらけた語り口の『三国志』だった。多分、この国で最も多く流通している『三国志』の形態の一つである吉川英治の小説を読んだ時にも感じた疑問というかツッコミ……仁義の人仁義の人と言われているが、色んな派閥の人のところを…
http://readmej.com/news/a.2007-1117.html 調べてみたら、以前のサイトが登録されたまま放置されてて申し訳ない気分に。まだ単体の個人サイトが指標になり得る頃の産物だったなあ。読我新聞さんのところでその日の株価上下のニュースを見るのが楽しみでした…
12/05:田中メカ「 キスよりも早く(2)」asin:9784592184720 12/07:加地尚武「福音の少年 GOOD NEWS BOY 王立図書館十字軍(仮)」asin:9784199051760 12/07:板垣恵介「グラップラー刃牙 完全版(1)(2)」asin:9784253213516、asin:9784253213523 12/07:原作…
風の大陸 第六部 双影の宮殿/竹河聖/富士見ファンタジア文庫 風の大陸 第七部 祭礼前夜/竹河聖/富士見ファンタジア文庫 風の大陸 第八部 天命の大地/竹河聖/富士見ファンタジア文庫 風の大陸 第九部 天命の時/竹河聖/富士見ファンタジア文庫 夏の魔術/田中芳…
『エクセルサーガ』の住吉は、わりとオタクの理想。趣味に金をつぎ込めて、時間に余裕がありそうで、理解のある友人もいて、その手のことで頼られることもある。『げんしけん』のコーサカみたいな超人とも限りなく遠いし、明るく積極的な、みたいなのとは違…
変わったヒーローなんぞゴロゴロしているご時世です。ニヒルだの、女に弱いだの程度じゃ一発でつまらないと言われてしまいます。 そのかわり、ジュブナイルの経験から言って、ここさえ乗り切れば、つまり、読者が容易に感情移入できるヒーローさえ造形できれ…
表題作と、「0からきた敵」を収録。表紙は、実写映画で主演を務めた薬師丸ひろ子のどアップ。『タイム・リープ』のアレは、この頃からの角川の伝統だったのだなあ。小説を売るための映画。映画を売るための小説。アニメを売るための小説。小説を売るためのア…
アステ・カイデ編の序章、というよりアドリエ編の終章。しかし結局マレシアーナ様は特にお咎めなしかい。小悪党に相応しいラストを飾るなりなんなりしてほしかった。
瑠璃姫が、明らかに不倫の二文字にぐらいついてるのが、見てて楽しい。男の目から見て、ああいう言動が嫌な感じにならないようにするのも、やっぱり作者の腕の見せどころ、という奴でしょうか。高彬に同情する気持ちは、あるにはあるんですけどねー。 そうい…
ちょっと表現が直截的過ぎるかな、という気はした。 巻末に角川春樹が解説を書いていてびびる。
『友達』『棒になった男』『榎本武揚』の3編の戯曲を収録。正直言って、よく分からなかった。 ちょっぴり、種なんかまいたって、烏の数の方がずっと多いんだよ。責任というのは、まいた種を刈りとることなんだ。忠義でも、種まきでもいいけど、自分の思想に…
何がつまらないと言って、アクション描写がつまらない。
ホモとオカマが、既に人間離れしてるとかいうレベルじゃないがなこれ。延々と続くバトルバトルバトル。
なんで虎子主人公のハーレム漫画みたいになってんだ。でも、女の子の仲良しさ加減が適当なレベルで、これはこれでよし。 なんで虎子主人公のハーレム漫画みたいになってんだ。でも、女の子の仲良しさ加減が適当なレベルで、これはこれでよし。
一期生レギュラー、事実上の初の殉死。と言っても、設定からすればむしろ来るべきものがようやく来たか、という感じ。
萌え4コマの定番ネタとこの作者の人独特の味が化学反応を起こして、これはこれで、と思えるようになってきた。
ラブコメ分が足りない。前巻ではラブコメ:バトルが4:6ぐらいだったのが、今回は2:8くらいでがっかり。
文成仙吉の物語だった、という作者の言葉に嘘はなかった。凄惨な、血みどろの物語の中に紛れ込んだ叙情性。仙吉が既に冷たくなっている女の死体を抱くシーンは、この物語を読む価値があると思わせるのに足る物だ。エログロ伝奇の中心的な存在と目されている…
首都を襲う大津波。ティーエとイルアデル、魂の双子による交歓。アドリエ編のクライマックスを飾るにふさわしい盛り上がり。……と言いたいところだけど、惜しいなあ。マレシアーナの心の動きとか、もう一押し。もう一押し何か欲しかった。 しかし、津波の被害…
廃墟の雰囲気はいいんだけど、うーん、やっぱりこの人は自分には合わないのかも……。と言いつつ、とりあえず代表作くらいは触れておく。
何かに駆り立てられるようにシリーズ物を貪り読む日々ですが、この作品はちょっとずつ、ちょっとずつ読み進めていこうと決めています。今回も、晴明と博雅の掛け合いを、洗練された獏さんの文章で十分に堪能しました。「鬼小町」のような大きなスケールの話…
人妻になって、アダルトな雰囲気が増し、作中ピンク色一色。……でもいつまでもいちゃいちゃやってるわけにもいかず、なにやら暗雲が垂れ込めてきたところで、次回に続く。瑠璃姫が結婚して大人しくなったなあと思ったら、あとがきで作者の人が「この頃は幸せ…
表題作他「侵された都市」を収録。 眉村氏はテレビっ子のためにふさわしくセリフをうんとふやし、会話劇に近い手法をとっているが、これは彼がテレビ漫画のシナリオをかなり手がけてきていることからの影響であろう。じつをいうと、眉村氏自身、漫画を書いて…
あたしは無欲な人間だからね。欲ばりどもみたいに、世界を平和に、とか、全人類を幸福に、なんてだいそれたことは願わないの。あたしひとりが幸福なら、それ以上のことを要求しないわ。謙虚でしょ? 「あたしの車をよけきれないような奴に、運転免許を与える…
(前略) アニメファンとの共通言語を内包する文体で、読者の支持を得てきた作者により執筆の際に提示された基本設定がこれである。 キーワードは、メカ、美少女、爆発…… まさに、そのころ流行していたアニメの一傾向のストーリーを小説というメディアで展開…
再読、だったと、思う……。だったかな?なにせ10年以上は前のことなので、記憶が……
"男装の麗人"について述べているところで、何の前触れもなく類例に葛西伸哉『熱死戦線ビットウォーズ』を挙げるガチっぷり。できておる喃。 00年代に入ってから、有名なタイトル(本文では書かれてないけど、注釈に『スレイヤーズ』『オーフェン』とあり)が…