2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ドラキュラ戦記/キム・ニューマン 梶元靖子:訳/創元推理文庫

前作でイギリスから追放されたドラキュラは、今度はドイツの皇室に潜り込んだ。30年かけて軍の最高司令官の座を得るに至った伯爵は、第一次世界大戦において人々を混乱の渦に陥れる。 ドラキュラがヴァン・ヘルシング教授との戦いに勝利し、大英帝国女王の配…

封仙娘娘追宝録(10) 天を決する大団円(上)/ろくごまるに/富士見ファンタジア文庫

高校時代ぼくが好きだった富士見の走馬灯、6月集中刊行、秋田禎信に続く第2弾。仙界から人間界に散らばった欠陥宝貝を回収する元仙人・和穂と情に弱い刀の宝貝・殷雷の旅を描く中華風ファンタジー、完結編の上巻。 次々と紐解かれていく伏線、解決していく謎…

今月の読了リスト

僕の血を吸わないで/阿智太郎/電撃文庫 お隣の魔法使い 不思議は二人の使い魔/篠崎砂美/GA文庫 夢の樹が接げたなら/森岡浩之/ハヤカワ文庫JA 隣の家の少女/ジャック・ケッチャム 金子浩:訳/扶桑社ミステリー文庫 ROOM NO.1301(4) お姉さまはヒステリック!/…

神曲奏界ポリフォニカ#12「「シンフォニー 虹の神曲」

同じく歌がテーマだから、というわけでもないんだけど、先日観た劇場版『マクロス』を思い出したよ。かたや筋だけ見るとぶっ飛んでるけど、映像の力で強引にねじふせ、かたや筋だけ見ると比較的まともっぽいのに、実際に映像を見ると間が抜けた感じしか漂っ…

エル・カザド#13「隠す女」

エリスが変態の人と対峙するシーンが、『NOIR』1話の廃ビルで霧香さんとミレイユが初めて出会ったシーンと重なったこともあって、やけに印象的だった。でっかい空をバックに、一人ぽつねんと佇んでいるっていう情景。真下作品って結構ああいうの多いよね。で…

小説現代の秋田禎信『カナスピカ』インタビュー/何故『カナスピカ』は一般文芸から出版されたのか

http://shop.kodansha.jp/bc/books/bungei/gendai/小説現代 2007年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/06/22メディア: 雑誌この商品を含むブログ (2件) を見る 「野性時代」「IN☆POCKET」に続くインタビュー第3弾。さすがに、これで打ち止め…

アニメ視聴傾向記録 - マイメロの復調と短編アニメの面白さ

別に2期もつまらなかったわけじゃないんだけど、3期に入って1回の放映時間が10分になったことで小ネタ分が凝縮されて、「カオス」って言われるような部分はより面白くなってる。気がする。ただあのパターンだと以前のクリスマス回のようないわゆる「いい話」…

四コマ漫画界は空前の「こんな○○歳いねーよ」ブーム……なのか?

ロリ年増、とでも呼べばいいのか。幼い外見だけど実際は年食ってるという。若作りの母親とかってエロゲーではお決まりのパターンですが、それ以上に最近四コマ漫画でよく見る気がする。厳密に言うと、そういう四コマ漫画が話題になる場によく遭遇する。雑誌…

所用で大学に行く。生協のライトノベルの取り扱いが棚1段分からほぼ棚1つ分に拡大されてて、なんか恥ずかしかった。 「Aという点が面白かった。Bという点が不満だった」「Bという点が不満だった。Aという点は面白かった」。より褒めている印象が残るのは後者…

僕の血を吸わないで(2) ピーマン戦争/阿智太郎/電撃文庫

日常世界の住人の、ヒロインに対する視線と、非日常世界の追っ手からヒロインをいかに守るかってのと。大体落ち物ラブコメってこの二つが交互に並んで話が進む気がする。 展開が進む度に腰砕けになっていくような。

くるぐる使い/大槻ケンヂ/角川書店

星雲賞受賞の表題作を収録した短編集。ちょっとタイミングが合わなくて、表題作以外読み切れなかった。負け。表紙の女の子は、多分表題作の「くるぐる」だと思うけど、いいですね。

指輪物語 二つの塔(4)〜(6)/J・R・R・トールキン 瀬田貞二・田中明子:訳/評論社文庫

わしの使っとる言葉、いってみれば古代エント語では、本当の名前というものは、その名前の持ち主たちの来歴を教えてくれる。古代エント語はすばらしい言葉じゃ。だがこれを使って何かいうとなると大層長い時間がかかるのよ。わしたちはエント語じゃ何もいわ…

ひとひら#1〜12

地味ながら上手くまとまってた、とは思うんだけど、どことなく捉えどころがないというか、今一歩というか、なんかズレてるというか。随所の演出やBGMはよかったけど、それが盛り上がりに繋がらない。なんだか置いてかれてる感じが。麦チョコ、野乃先輩、演劇…

かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜(5)/桂遊生丸

お疲れ様でした。

大久保町は燃えているか/田中哲弥/電撃文庫

今回読んだのは旧版のほうだけど、書店で探すならこちらの方がいいと思ったので画像はハヤカワから復刊された方。 一足先に大学に推薦合格を決めてしまった主人公は、田舎の工場で住み込みのアルバイトをすることに。ところが、高速出口を間違って降りたとこ…

カナスピカ/秋田禎信/講談社(妄想少な目)

前回の感想に少々思うところがあったので、やり直し。 ツンツンと殺伐とした話ばかり書いて、恋愛を書こうとすると背中が痒くなると言っていた作家がようやくデレた新作。今回、中学生が主人公ということもあってか、凝った文体は鳴りを潜め、読みやすく仕上…

秋田禎信『カナスピカ』感想リンク集

こんなことは誰も知らない。誰も興味ないし、調べることも考えることもない。加奈本人だって知りたいとも思ってないだろう。 もっとも、それを言ったら加奈を知ってる人からしてたくさんはいない。そう、あなただって加奈のことをいまのいままで知らなかった…

なにをもってアニメスタッフが原作を好きだの嫌いだの断言できるんだろう

スタッフ自身が公言しない限り、原作の面白さの核となる部分をアニメ化に際して変えてしまった場合、「このスタッフ、原作のこと好きじゃないんだろうなあ」という言葉が出てくる。逆に、「スタッフの原作への愛が伝わってきます」とか言われる場合、多いの…

「続きを読む」って、便利な機能ではあるんだけど、その話題に最初から興味を持ってる読者以外を逃しちゃうんだよなあ。完全に他の文章から隔離しちゃうから。 ひょっとしてふとしたきっかけで、地獄の住人たる仁に惚れたのが罪なのか?。あー、そりゃまたロ…

講談社BOOK倶楽部内秋田禎信『カナスピカ』紹介ページ

http://shop.kodansha.jp/bc/books/topics/kanasupika/ カナスピカ作者: 秋田禎信出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/06/11メディア: 単行本 クリック: 27回この商品を含むブログ (82件) を見る 冒頭部分が立ち読みできます。やっぱり、ここで自分がなんや…

実況掲示板のアレコレ

以前、こういうことを書いたのですが、1年と数ヵ月後の現在、どうも結局分裂しちゃったみたいで……。 お金が全てとは思わないけど、広告もない、ひろゆきみたいに有名になるわけでもない立場に、お金を出してまでなったからには、なんというか……あの場所を維…

他サイトの問題を「有名なサイトは大変だなあ。うちは無名でよかった」と対岸の火事として捉えるのはなんか違う気がする

影響力のある/有名なサイトが発言に気をつけなければならない、というのは納得できる意見ではあるけど、だからといって影響力のない/無名なサイトなら迂闊な発言をしていいかというと当然そんなことはないわけで。blog全盛で個々のサイトが繋がりやすくなっ…

エル・カザド#11「呪う女」

ここしばらくずっとナディとエリスのやりとりに重きを置いた、あんまり本筋に絡んでこない寄り道的な展開が続いてたけど、久しぶりに死人が出てエリスの過去にも触れられてましたね。シリーズ構成的にも2クールの折り返し地点で、ここからシリアス色が強くな…

デルトラクエスト#24「プリンとの出会い」

アバンの「おれのおかげでもある」がなくなり、代わり(?)にジャスミンの「バルダは慎重すぎるのよ」という皮肉が。 こういう感覚的な言葉を多用するとバカっぽいけど、今週登場した人面ドラゴンのクリーチャー・キン族がウザキモかった。このアニメのクリ…

怪物王女#10「追憶王女」

フランドルの可愛さが絶頂。あのOの字型に開いた口がなんだか和む。ロボらしく、変に頬を赤らめたりしないのも好感触。 方向性としてはいわゆる"いい話"をやりたかったのだろうけど、ちょっと今までのイメージと合わせてコメディ色が強すぎたり、ちぐはぐな…

武田日向短編集 狐とアトリ/武田日向

うまい、確かにうまいんだが、今の俺には、この絵のうまさすらどこか上滑りしていく。……気軽に楽しむには、ちょっと気合が入りすぎてる作品でした。それはお話もそうなんだけど、こういう絵のディティールに凝った漫画を楽しむ周期に、今の自分がいないんだ…

みつどもえ(2)/桜井のりお

馬鹿馬鹿しい勘違いギャグが多いのがこの作品の特徴。2巻では、健康優良男児・千葉氏がエロ漫画を見せて欲しいとひとはに頼み込んでいるところを、優等生の佐藤君は何故かパンツを見せて欲しいと頼み込んでいると勘違いしたり、チクビと名づけられたハムスタ…

24のひとみ(3)/倉島圭

嘘同盟必読嘘つき教師ひとみ先生が周囲の人に嘘をついて困らせる漫画、3冊目。 ひとみ先生、保険医の先生のこと好きすぎるよね。女教師百合レズ(「じょきょうし」が「除去牛」と変換された)!そういうのもあるのか!IT長者の人との仲を邪魔するところとか…

刑事ドラマで、容疑者の似顔絵を目撃者に作成してもらうシーン。ああいうの見てていつも、街中でちょっとすれ違ったくらいの人をよく覚えてるなあと前から思ってたんですけど、それは自分が普段から人の顔を見てないからか。それとも残像記憶が頭に残ってる…

ROOM NO.1301(4) お姉さまはヒステリック!/新井輝/富士見ミステリー文庫

……なんだかなあ。常識に従って行動してる人たちが、普段常識に何も疑いを持たないで日々を生活している、自分達だけはそこに疑念を持っている、と信じ込んでいる辺りが、世界狭いなあ。思春期ならそれも当然という人もいるかもしれないけど、そういう決め付…