武田日向短編集 狐とアトリ/武田日向

狐とアトリ―武田日向短編集 (角川コミックス ドラゴンJr. 111-1)


うまい、確かにうまいんだが、今の俺には、この絵のうまさすらどこか上滑りしていく。……気軽に楽しむには、ちょっと気合が入りすぎてる作品でした。それはお話もそうなんだけど、こういう絵のディティールに凝った漫画を楽しむ周期に、今の自分がいないんだよなあ。5年、10年前ならこれもアリかと思ったし、また5年経てば受け入れられるようになるかもしんないけど。小説挿絵ならともかく、漫画で全編これは、ちょっと今の自分には重たい。してみると、『GOSICK』の組み合わせは絶妙だったんだろうなあ。