みつどもえ(2)/桜井のりお

みつどもえ 2 (少年チャンピオン・コミックス)


馬鹿馬鹿しい勘違いギャグが多いのがこの作品の特徴。2巻では、健康優良男児・千葉氏がエロ漫画を見せて欲しいとひとはに頼み込んでいるところを、優等生の佐藤君は何故かパンツを見せて欲しいと頼み込んでいると勘違いしたり、チクビと名づけられたハムスターを「なでたり」「触ったり」と言ってるのを勘違いされたり。すごい強引なんだけど、テンションの高さでぐいぐい押してくので面白い。


三つ子の内、ふたばとみつばはキャラが一貫してるんですけど、ひとはに関しては主に担任の矢部っち絡みでちょっとイメージが二転三転してる気も。


で、『苺ましまろ』かなあ、これ。こういう煽り文句をいちいち気にするのもアレだとは思うけど(既存の有名タイトルで目を引かれるという人はいるんだろうし)、強いて言うなら、小学生の女の子が文字通り体張ってギャグやってる、という部分だけでは。その体を張る、というのも両者では意味合いが多少違ってて。『みつどもえ』は、血をどばどば流したり、『ドクロちゃん』ばりのひどい顔芸を三姉妹ともに見せたりするけど、ギャグだって事がわかりやすいから許容できる。でも、『苺ましまろ』の体の張り方ってのは、視覚的にはあんまりひどいことになってないけど、主に美羽関連で時々すごい生々しいんですよね。なんか精神にすごい来る。作者の人は、このキャラのことすごい嫌いかすごい好きかのどっちかだろうなあ、とよく分かる。そこら辺が、ちょっと、苦手。まあ余談。