秋田禎信『カナスピカ』感想リンク集

こんなことは誰も知らない。誰も興味ないし、調べることも考えることもない。加奈本人だって知りたいとも思ってないだろう。
もっとも、それを言ったら加奈を知ってる人からしてたくさんはいない。そう、あなただって加奈のことをいまのいままで知らなかった。同じ惑星の、そう遠くない場所にいるとても優しい女の子なのに。
(中略)
ぼくだって、高度二万六千四百九十九kmから秒速七十mで墜落中、加奈のことはまだ存在も知らなかったんだ。加奈のこともあなたのことも、この惑星の表面に棲息する、あなたたち微生物のことなんてなにひとつ知らなかった。


カナスピカ』より


しばらくはちょこちょこ更新予定。見つけた順に上から追加していきます。


ネタバレの基準というのは人それぞれではありますが、本作の場合筋を知っても面白さが削がれるということはあまりない気がします。ので、未読の人もお気軽に。

人間の少女が空から落ちて来た人工衛星と“出逢って別れる”。途中で色々ありつつも、
最後にはこれだけが凝縮されてしっかりと自分の胸の中に残った。

http://www.side-one.jp/reviewrog/rog07-07-2.htm#kanaspica

言葉で読ませるタイプの軽度のSFファンタジーラブストーリーに仕上がって
いますので、SF好きな人も純愛話が好きな人もきっと気に入るでしょう

http://lussy50moon.at.webry.info/200707/article_13.html

女の子が恋愛を通して、最終的にひとつ成長するというストーリーは、アニメ時かけなんかを連想した。青春小説の王道パターンなんだろうね。こういう直球な青春モノをあの秋田禎信が書いたというのがびっくりなのだがw

http://d.hatena.ne.jp/yakusi/20070709/1183989308
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カナスピカ居たら私も惚れちゃうかも*^^*

http://yoshikun37.exblog.jp/6060549

ああもう、行動が非論理的だ。いらつくなぁ。と主人公の行動の幼さに嫌気を感じて、しかしそんな自分自身を嫌悪しつつ読み終わり。ともあれ最後のさわやかさと収束のあざやかさにやられたので自分の負け。読み終わった今はおもしろかったですと言う。

http://sabomemo-2.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_cd43.html

毎年のことながら、夏には何かを期待してしまうのですが、
その第一歩を踏み出すのに、最適の書でした。


(7/5)

http://tatamiroom.hp.infoseek.co.jp/

いいから読め、てやつだぜい。

http://d.hatena.ne.jp/hatikaduki/20070704/1183567401

ええと、秋田禎信ってこんなに抑制の効いた文章が書ける人だったんだ、というのが第一印象。

http://d.hatena.ne.jp/sakakigura/20070704#1183559544

切ないけど、透明感があって爽やかなこの読後感を、
たくさんの人に味わってもらいたいです。

http://blogs.yahoo.co.jp/miyano_yom/11644764.html

ジャンルに捕らわれることなく、
おもしろいものを素直におもしろいと
言えることを大切にしていきたいです

http://ameblo.jp/aoi-yuki/entry-10038438304.html

自分たちはなんてちっぽけで、世界はなんて壮大なんだろう

http://d.hatena.ne.jp/cdefg/20070702#p1

うーん、私にとってはあっさりしすぎて逆に分かりづらかったかも…
あっさりしすぎると、考えずに文脈をそのままダイレクトに受け止めてしまうから
テーマ的なモノが捉えづらくなる感がありました
まあ、面白かったから良いんですが

http://d.hatena.ne.jp/str017/20070702/p1

中学生の加奈と観測衛星のカナスピカ
二人が出会って、冒険して、少しだけすれ違って、仲直りをして、さようならをする。
オビには『初恋』と煽られていましたが、別段恋愛云々はそこまで前面に出ていません。
でも、『淡い思い出』のような何かを経験した二人ならば多分、正解に近いと思います。

http://blogs.yahoo.co.jp/mariage_frege/48104286.html

学生の皆様方は、この夏休みに読書感想文との題材として
ぜひ読んで見て下さい!

http://ichigu.spaces.live.com/Blog/cns!52C0D421DCD9A229!639.entry

やはりこの作者のアクションシーンは暗闇での暗殺が基本なのだ!(笑)


(6/30)

http://www.bekkoame.ne.jp/i/ureshino/giolum/impress/index.html
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あえて簡単に言えば「健康な『イリヤの空』」か。

http://kurowani.blog6.fc2.com/blog-entry-921.html

自分としては、カナスピカを読んだ後に過去作を読むと以前とは違った発見があったので、そんな事を思ったのです。

http://d.hatena.ne.jp/henai/20070630/1183161332

読む前に一言作者に言うなら、「待ってました」で、読み終わったあと作者に言う言葉は、「ありがとう」です。

http://d.hatena.ne.jp/kurosakiion/20070629

ちょっと変わったボーイ・ミーツ・ガールもの。でも登場人物の年齢や、描かれているテーマ――友情、初恋、未知との遭遇、精神的な成長など――から考えると、一般文芸というよりはヤングアダルト小説という感じ。読書感想文にいいかもしれない。

http://blog.livedoor.jp/usagiya2007/archives/50842701.html

ファンタジー文庫のような躍動感ある
物語ではないけれど、とても引き込まれる
ストーリーであっという間に
読み終わってしまいました。

http://sanseido-ebina.hontsuna.net/article/1891742.html

本を読んだ後、あなたがさっきまで見ていた風景も変わって見えます。
 爽快感とともに、あなたは必ず空を見上げる・・。

http://blue.ap.teacup.com/daruma/185.html

明日の朝起きたら空を眺めたい。
あたしにも今日は違う明日があるかと思うと心が弾む。
目には見えないけど空を透かして人工衛星を眺めたいと思う。

http://ameblo.jp/wild0217/entry-10037938545.html

この人は昔から,こういうどうでもいいようなエピソードで,

世界の繊細な輪郭を浮かび上がらせる。

http://ameblo.jp/yui-ichinose/entry-10037927030.html

だけどちょっとなあ。全体的に軽すぎる気がする。

http://57233.blog105.fc2.com/blog-entry-11.html

その意味ではネガティブな描写を避けたのは判断として正しいけれども、すーっと抜けたひとなつの経験値、って感じに流れてしまって読後に強烈な印象を残さなくなってしまう結果にもつながっていたりするから悩ましい。

http://www.asahi-net.or.jp/~WF9R-TNGC/nikko.html(6/23)
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なんて清々しい読了感。ラストシーンでは、荒んだ気持ちが晴れていく、まるで起き抜けに思いきり開けたカーテンみたいな音がした。

http://d.hatena.ne.jp/Pseudo/20070624

それに、一度読み始めると止まらない!んですよ!
気付いたらこの世界にどっぷりと浸かってました。

http://broadbean0211.blog83.fc2.com/blog-entry-59.html

キャッチャーのサイン無視して直球ド真ん中全力投球みたいな感じ
根っから信者ではない僕にしてみれば秋田禎信って名前を伏せられた上で
これを読んだら間違えなく彼が書いたことには気付かないと思う

http://d.hatena.ne.jp/honenozui/20070623/1182559879

しかしなにしろ良すぎて言葉が出てこない。微妙ーって部分がほとんどない。秋田禎信入門にもオススメ、そんなのなくても単純に一冊の小説としてオススメ、ついでに一見似たような設定な『イリヤの空、UFOの夏』読んだことある人にもオススメ。方向性全く違うような気もするけど。

http://d.hatena.ne.jp/leo_d/20070621#AKI

秋田禎信オーフェン以降の試行錯誤が一つのソリューションに辿り着いたか、という印象。

http://d.hatena.ne.jp/gccbbs/20070620
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全体的には加奈とカナスピカのずれた会話ややりとりなどが楽しいものの、割と地味というか真っ当すぎるほど真っ当な話だった印象。

http://www.shujia.jp/2007/06/20_330.htm

で、この【カナスピカ
どうしようか。自分的には、秋田禎信氏の作家としての構成物質から『独特』の部分を見事に綺麗サッパリ取り除いて、その本質的な根幹をツルツルの赤ちゃんの肌みたいに磨き上げたような作品に感じたわけですが。

http://blog.livedoor.jp/yamata14/archives/51518387.html

でもこういうのが書けるからこそ、ひねくれた主人公も書けるのでしょう。

http://d.hatena.ne.jp/tenryu-gawa/20070620#1182347586

恋愛物のはずなんですが、個人的愛の範疇を越えて人類愛と言った方が正しい気がする。そういう意味でも秋田らしい佳品でした。肉欲だのリアルな男女間のドロドロは無かった。よかった。

http://d.hatena.ne.jp/fuji-mura/20070620

読了後、空を見上げてみた。
見事な曇空だった。

http://quess-h-o.jugem.jp/?eid=354

人工衛星が恋の相手、というのはそれだけを聞くと結構な変化球ですが、読んで見ると驚くほど普通に青春小説してました。

http://d.hatena.ne.jp/aerialcity/20070619/1182268618

ああ、良かった。後に残るのはすばらしい読了感。


始まり方と締め方が実に素敵だ。俺も空を見上げる回数が増えてしまうかもしれんよ。

http://d.hatena.ne.jp/mabomabo/20070619/p1
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なんか作者が少女に託すロマンみたいなものをひしひしと感じるが、ちょっと笑えちょっと泣ける良い話。

http://blog.goo.ne.jp/syncs/e/75536125910ce8d9af3e252d2c4b43cb

いやーよかった。
やはりこの人は距離を見ているのだなぁ。

http://philos.blog.drecom.jp/archive/136

秋田禎信ライトノベルファンタジーの極限たる『魔術士オーフェンはぐれ旅』の次、を書こうとし過ぎて困難に激突していた、ように一ファンの俺には見えていたので、この素朴すぎるガール・ミーツ・ボーイもそれはそれで。

http://d.hatena.ne.jp/K_NATSUBA/20070619#1182229208

簡単には忘れないだろう、と思える情景がいくつかあった、なんて言えるとは思う。表現がすっきりしている、ということに対しては、わりと複雑な想いがなくもない。

http://d.hatena.ne.jp/meltylove/20070617/p6
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佳作って感じかな、というのがあり、期待してたものがあり、また別の期待してたものがなく、それでいて「ああ、それをやるのか」といった感覚もあり。

http://d.hatena.ne.jp/setofuumi/20070618#p1

帯にあるとおり、読み終わると
なんだかいい人になってしまいそうな本だった。

http://winddominator.blog54.fc2.com/blog-entry-159.html

オチがいい。でもその過程は、なんだろう、難しいけれど、ちょいとあっさりしてるかな的な感がなくもない。
しかしオチがいい。

http://blog.goo.ne.jp/saiko66qoro/e/e6112ac47a1633157eb49209c1710a23

見えているようで、見えていない。
見られていないようで、見られている。
それに気がつけば、何かが変わる――そんなお話でした。

http://matubara.blog13.fc2.com/blog-entry-712.html

特に大盛り上がりするような話でもなく、淡々と進む感じはあるんですが、終盤が綺麗で気に入りました。

http://d.hatena.ne.jp/INN/20070616/p2

これまでの秋田作品と比べても格段に登場人物に共感しやすいタイプではないでしょうか。

http://d.hatena.ne.jp/cha164/20070617#1182042984

……つまりは、いい作品だったってことだ。

http://konnno06.blog67.fc2.com/blog-entry-172.html

中学生の少女の初恋を通して人間的成長を描く、などとまとめてしまうとなんだかありきたりなものに聞こえてしまいそうですが、独特の秋田節が炸裂しまくりで全く陳腐さを感じさせません。

http://nikola-t.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_5b67.html

思うに、秋田は人間みたいに喋るけど人間とは全然違うものっていうのを書くのがうまいなーと。

http://www.ac.cyberhome.ne.jp/~8810/cgi-bin/relm1/relm.cgi#273

他の秋田作品の主人公と比べると、一番読者に近い位置にいるかもしれない主人公は、この加奈なのかもしれない。まだまだ全然子どもで、弱くて、浅はかで、だからこそ傷つきやすく、それでいて絶望しないで前を見ていける強さを持っている、そんな女の子。

http://blog.goo.ne.jp/chicken-heart00/e/32a22d3d57d2d677c88ea733cbcba319

秋田禎信待望の新作、1年ぶりの書き下ろし、一般文芸進出第一作は、驚くなかれ、がっちんジュブナイルだった

http://d.hatena.ne.jp/quickdead/20070613

題材としては高畑京一郎が書くような物語。ああ、だから凄く好きなのかもしれない。主人公の日常に、一つだけ非日常が紛れ込んで一般人がそれに振り回される。立ち向かう。

http://blog.livedoor.jp/h_k_life/archives/50813858.html

今作は秋田節に変化があったように思う。なんと言うか、いつもよりも文体が柔らかい気がするのだ。誰も血まみれになってたたずんだりしないからかもしれないけれど、秋田特有の文体によるわかり難さというのがだいぶ軽減されていたように思う。

http://d.hatena.ne.jp/KZE/20070611/p1


あとは、ここには掲載しませんが、mixiで検索すると何件か出てきます。