秘密/東野圭吾/文春文庫

秘密 (文春文庫)


妻と娘がバスの事故に巻き込まれたと知り病院に駆けつけてみると、妻は死にその意識だけが娘の肉体に乗り移っていた。そこから奇妙な同居生活が始まる。第120回直木三十五賞候補・第20回吉川英治文学新人賞候補・第52回日本推理作家協会賞(長編部門)受賞。


NTR物として素晴らしい出来だった。娘の体で第二の人生を輝かしく歩む妻に対する主人公の「置いていかれた感」がたまらない。余韻を残すもやもやとした読後感にも満足。