Alice/川崎康弘/電撃文庫

Alice (電撃文庫)


この人の本で読んだのは富士見の「双角小隊」シリーズ2作に続いて3作目。「双角」はいい意味でしょうもないというかおちゃらけた戦争物だったんだけど、これは意外にアクション頑張ってて驚いた。スピーディーなカーチェイスとかえらい燃え。怪獣大決戦ばりのバトルとかえらい馬鹿。「B級バカアクション映画のノリ」ってのは的を射てると思う。しっかし、フランケンシュタインは「ジョジョ」のあの人っぽいな。「我がナチスの科学力は……」とか言い出しそう。熊の人は「スプリガン」のニンジャ。電撃で熊さんといえば、ダブルブリッドの新刊はまだでしょうか。
で、ここまで結構褒めてきたわけだけど個人的にはもう一つ何か足りなかったかも。十分楽しみはしたんだけど。なんだろうね?単に自分がこの手のB級ものがそれほど好物というわけでもない、というだけかもしれない。

ちなみに作者のサイトによると、売れ行きに関わらず暫く続編はないとのこと。