2008-07-23から1日間の記事一覧

サイコダイバー・シリーズ(12) 呪禁道士/夢枕獏/祥伝社ノン・ノベル

毒島獣太とひるこを主人公とした短編集。サイコダイバー・シリーズの原点となった「てめえら、そこをどきやがれ」を収録。なんかこのタイトル某無謀編みたい……。ひるこが段々愛嬌があって可愛く見えてきた。

1973年のピンボール/村上春樹/講談社文庫

双子の女の子と暮らし、ピンボールに惹かれる「僕」と故郷でくすぶっている「鼠」の物語。『風の歌を聴け』よりは分かり易かった、かなあ。

卍/谷崎潤一郎/中公文庫

文豪の執筆した百合?レズ?小説。全編通して関西弁で書かれている。いいとこ育ちの人妻が美術学校で出会った美女に惹かれていく。 んだけど、『刺青』『春琴抄』『痴人の愛』なんかと違って、全然フェチズムが美化されてないのな。人妻と、人妻の夫と、問題…

魍魎の匣/京極夏彦/講談社ノベルス

文章はまあ読みやすい部類に入るから長いのはいいんだけど、キャラの扱いが合わなかった。

新撰組血風録/司馬遼太郎/角川文庫

『竜馬がゆく』『燃えよ剣』と同時期に執筆された短編集。『燃えよ剣』が土方視点のみだったので贔屓されてると感じた部分が補完されてたのはよかったかな。ただまあ土方好き好きオーラは健在だったけど。そのほとんどが外敵じゃなくて内部の粛清話、という…

タツモリ家の食卓(3) 対エイリアン部隊/古橋秀之/電撃文庫

ここで打ち切り。まあ対エイリアン部隊と一戦交えて突撃丸の連中が近所に住み着いて、一息ついた、とは言えなくもないのかな。

魔界転生(上)(下)/山田風太郎/角川文庫

山田風太郎、ひいては忍法帖シリーズの代表作。どうでもいいけどずっと「まかいてんしょう」って読んでた。『女神転生』の影響かしらん。 宮本武蔵ら死んだ剣豪が女の腹を使って復活。これに柳生十兵衛が対抗する。基本的に殺伐としてはいるんだけど、柳生十…

犬神家の一族/横溝正史/角川文庫

市川昆の映画と違うところといえば、金田一の目線からも「彼女」が怪しいと目されてたってことくらい?逆説的にあの映画は原作にそれなりに忠実だったってことになるんだろうかなー。

時空の旅人

眉村卓原作真崎守監督萩尾望都キャラデザの角川映画。1986年上映。タイムスリップもの。共感とか納得とかいう言葉とは無縁で、「え?なんでそうなるの?」という疑問が最後まで解消されないまま、謎の強烈なパワーで何故か最後までぐいぐい引っ張れられてい…

ワールド・デストラクション #3「獣人には二通りある」

石川健介、という人の絵コンテ・演出・作画監督と、あと一人原画(第二原画は数人いた)。女の子はエロ可愛く、動かすところはとことんカートゥーンっぽく崩してて、よく言えばメリハリが利いてて面白かった。イメージとしてはI.Gよりガイナっぽいのかな。

秘密〜The Revelation〜 #16「ファイナル・テイク」

失明した元映画監督が、余命幾ばくもない妻の為に脳内で映画を撮影。自分の死を殺人事件と偽装することでMRIで再生させる……。まさに脳内劇場。監督が被害者なら、第9の面子と彼等を通して映像を観ている視聴者が観客。そう突飛ではないものの、設定をうまい…