魔法遣いに大切なこと 夏のソラ #1〜3「美瑛にて」「東京」「ソラ」


背景が取り込んだ写真を加工したものかあくまで参考程度で1から描いてるのか、といったことには残念ながらあまり興味を持てず。目の前にあるのは、「限りなく実写に見える背景」があるということのみ。で、まあ多分製作者があのキャラ作画と背景作画のちぐはぐさを分かってない筈はない、というか意図的にやってるんだろうな―とは思うけど、じゃあその意図がどこにあるのかというとまだ分からない。ただ、三次元世界に二次元キャラが、という昔から言われてる冗談をいい具合に再現してて面白かった。でも、ロングとアップの構図が延々と交互に繰り返されるので、今後もこれが続くなら見せ方として退屈といえば退屈。1話とか、北海道の広大なイメージとは裏腹にどこか息苦しかった。


2話では、東京に着いていきなりタンクローリーが空飛んでる場面に遭遇する辺り、ああ、やっぱりこのアニメは5年前のアレの続編なんだなあと実感する。魔法局に着いてからは、まあ、フツー。ちょっと『BECK』っぽい、というか鼻にかかった声で「コユキィー」と呼ぶお兄ちゃんが現れても不思議じゃない雰囲気だけど、嫌いじゃない。日常シーンは普通に観れるんだよなー。でも、3話のあまりにもあまりな展開が、やっぱり、うーん。つーかこれ、主人公の独善的な性格も含めて意図的に前作をなぞってるのかな。『マクロスF』の序盤みたいな感じで。だとしたらどっかに落とし穴が仕掛けてありそうな気もする。


しかしなんでこれ、某所であんなに受けたんだろうなー。あれから5年。移り変わりが速いネット社会で、いまだに普通にAAが貼られ続けてるって結構尋常じゃないと思うのですよ。『刃牙』とか『ジョジョ』並の定番ネタ、と言ったら言い過ぎか。まあ、人の入れ替わりがあんまりなくて新しい層が入ってきてない、ってのもあるんだろうけど。