うわさのズッコケ株式会社/那須正幹/ポプラ社文庫

うわさのズッコケ株式会社 (ポプラ社文庫)


小学生の頃、まだライトノベルにハマる前の自分の読書の礎となった、戦後最大の児童文学シリーズ。その13作目にして、自分が一番好きな巻。確か読者人気もかなり高かったはず。あれよなー子どもの身で大人以上のことをやってのける、というのがこのシリーズの肝で、この巻は「株式会社経営」っていういかにも大人がやってそうなイメージのあることを分かり易くこなしてたからかなー。お金を稼ぐということを楽しく描きつつ、エコノミックアニマル的なものへの安全弁というか対立概念として自由奔放な画家を登場させ、尚且つ安易に前者を全否定もしないのがいいなあ。ネットを見て回ってると、この巻を読んで実際起業家になった人もいるらしい。