ちっちゃな雪使いシュガー/原作:蒼はるか 著:大河内一楼/富士見ファンタジア文庫

ちっちゃな雪使いシュガー (富士見ファンタジア文庫)


そういや大河内一楼って『ナデシコ』のノベライズが結構好きな割にそれ以外読んでねーなーと思って。浅野真澄の本格デビュー作であるアニメ版も好き。アニメ版の方では大河内は特にスタッフに名前を連ねてはいないみたい。でも、キャラクターや設定等は両者でそんなに大きくは変わらない。何事も計画を立てて行動するしっかり者サガが、「きらめき」を探すイタズラ好きの妖精シュガーと一緒に成長していくハートフルストーリー。


……だからこそ、本作の微妙なオタクくすぐりネタとかはちょっとどうかなあ。どこを狙ってるのか分かんないけど、日本ならともかくベルギーが舞台でこれは、んー……。或いは、アニメとこの小説は同じ企画から出発した全く別のストーリーらしいので、一つ間違えればアニメもこんな感じになっちゃった可能性もあるのかしら。『シュガー』の対象年齢層については色々言われるところだしなー。


うんちく。大河内一楼は元々富士見書房ドラゴンマガジンの編集をしてたらしいので、この小説は古巣から出てることになるのな。