2007-12-28から1日間の記事一覧

桃尻娘/橋本治/講談社文庫

「ライトノベルめった斬り!」でタイトルを知った。最初、映画の『鮫肌男と桃尻女』とダブっていた。女子高生の口語体一人称。新井素子よりは、川崎ぶら「雨の日はいつもレイン」を思い出したなあ。どうにもおっさんくさい猥雑さが。実際の女子高生像に合っ…

白い少女たち/氷室冴子/集英社コバルト文庫

表紙写真の金髪少女の、ピンクのニーソとワンピースが生み出す絶対領域にどきりとさせられる。なんでこう無駄に妖しい雰囲気が漂ってるんだ。少女趣味な表紙は男が買うのが恥ずかしい、という話は良く聞くけど、この作品の場合逆にアレゲな男性向けみたいな…

中国雑話 中国的思想/酒見賢一/文春新書

中国小説を書く人の中国エッセイ。「劉備」や「関羽」の項とか、まんま「泣き虫弱虫諸葛孔明」の語り口。やっぱりあれも小説ってよりエッセイだよなあ。創作の種をこういう形で消費するってのもどうかとは思ったけど、そう考えると方法論の違いだけでどっち…

サザエさん「突然の来客」「あったか屋台は父子味」「タラちゃん男のかくし場所」

同じ兄弟でも、かたや屋台のおでん屋店主かたやテレビ局の重役。そこら辺を何も気にしない店主に、「悩みなんてないんだろうねえ」と失礼なことをのたまうフネ。おでん屋に弟子入りしようとするカツオに、「就職に有利だからテレビ局の重役に紹介してもらお…

しゅごキャラ!#11「「雪山の休日!」

せっかくの温泉回なのに足湯だけかよっ!というお決まりの嘆きはともかく、段々とキャラチェンジに頼るようになってきたあむちゃんが自分の力でやることの大切さ、を改めて知る。いい話だったんだけど、とってつけたように「がんばったで賞」はいらないだろ…

ケロロ軍曹#191「ケロロ あいつとララバイ であります」「ケロロ 恐怖のプラモ魔王襲来 であります」

プラモを作る時には細かいことばかりに気をとらわれないようにしましょう、というマニアを後味爽やかに諌める回。プラモを精巧に作り込むこと、ではなくてマニアならではの、初心者の人を跳ねのけがちな頑迷さを批判。久々に良くできた話を見たなあ。ここ1年…

ライトノベルの起源とその後の流れ

http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/d/2007/1210.html 『ブギーポップ』は、ライトノベル史的に一つの区切りとされることが多いけれど、『ブギーポップ』によって何かが変わったというより、1990年代前半のライトノベルブームに対しての一つの区切りという…

秋田禎信「誰しもそうだけど俺たちは就職しないとならない」2008年1月公式サイトOPEN

http://www.toenta.co.jp/dare/index.html ……?………?えっと、なんだこりゃ。とりあえず、「T.O.BOOKS」の表記があることから、本のお仕事だろうな、ということは分かるんですけど、それ以外の内容は、小説かどうかすらさっぱり。「13歳のハローワーク」みた…

インターネットありがとう

11月中旬から2、3日前までの一月とちょっと、諸事情があって家のPCからネットに繋がない繋げない生活をしていました。ネット断ちにはちょうどいいかな、と期待していたのですが、いやあ、6、7年も続いた習慣ってなかなか抜けないもんですね。携帯電話をいじ…

ライトノベルのあとがきについて徒然と

そもそも、ライトノベル(レーベルから出版される文庫版型の書籍)に必ずあとがきをつけなければいけない、という慣習のようなものがいつ頃、どのようにして生まれたかは定かではない。私の知る限りでは、80年代のソノラマ文庫やコバルトにはあとがきがない…

田中芳樹と神坂一のちょっとした縁

田中芳樹の『薬師寺涼子の怪奇事件簿』がアニメ化されるらしい。スターチャイルド製作ということで、どうせやるなら主演声優にはあの人を、という声も多い。 今更言うまでもなく、田中芳樹は1982年開始の『銀河英雄伝説』で一躍人気作家の仲間入りを果たした…

アニメ『サザエさん』って、下手な天声人語みたいになってることありません?

いつ頃からかは分からない。ふと気付いたら、としか言えないんだけど、アニメ『サザエさん』において、1話の中での基本的な流れはアニメオリジナルなのに、オチだけ原作から持ってきたネタが挿入される、というパターンが頻繁にある、気がする。オチっていう…

「あなたのものになってあげてもいいのよ」って、改めてひどい女だよなあ>アザリー。でも、そういう女のケツを追っかけて人生を棒に振るからこそオーフェンの苦い青春がまた際立つんだろうなあ。 魔術士が理屈っぽいのは、理屈が正しければ魔術でなんとでも…