サザエさん「突然の来客」「あったか屋台は父子味」「タラちゃん男のかくし場所」

同じ兄弟でも、かたや屋台のおでん屋店主かたやテレビ局の重役。そこら辺を何も気にしない店主に、「悩みなんてないんだろうねえ」と失礼なことをのたまうフネ。おでん屋に弟子入りしようとするカツオに、「就職に有利だからテレビ局の重役に紹介してもらおうとしたんじゃない?」とすごい邪推をするサザエ。「おでん屋が悪いのか」とカツオに逆に問われて言葉に詰まってしまう波平。うーん階級社会。原作にある話ではあるんだけど、微妙に鼻につく方向に話を膨らませてたなあ。その一方、「坊っちゃんを叱らないでやってください」と言ってカツオにおでんを食べさせてやるおでん屋の人のよさに心和む。原作は発表されてた時代が時代なので、差別、とまでは行かなくとも現代だとちょっとどうかなーと思うような表現も幾つか出てくる。それは、時代だからしょうがない。じゃあやっぱり雪室先生の脚本の評価を下げざるを得ないんだろうか……。