アニメ『サザエさん』って、下手な天声人語みたいになってることありません?

いつ頃からかは分からない。ふと気付いたら、としか言えないんだけど、アニメ『サザエさん』において、1話の中での基本的な流れはアニメオリジナルなのに、オチだけ原作から持ってきたネタが挿入される、というパターンが頻繁にある、気がする。オチっていうか、話が終わった後の後日談のようなものなのかなアレは。それまで一応一本線の通ったストーリー展開をしてたのに、最後だけぽーんとほとんど関係ない話(なくはない、という程度の繋がりはあるけど)に飛ぶので、なんだかちぐはぐな印象を受ける。


最近流行の月刊誌連載の萌え4コマと違って、『サザエさん』は元々新聞連載、4コマの中で一つの話が完結している。それを、EDのように1本1本コマ形式で原作に忠実に見せてくならともかく、現在の本編の形式では、複数の原作ネタをシャッフルして1本の話とするか、アニメオリジナルと原作をシャッフルするか、完全にアニメオリジナルで行くか……いずれにせよ、改変は免れない。サブタイトルつけないで、関係ない話をぽんぽん並べていくって手もあるにはあるけど。で、ここで問題にしたいのは2本目。原作にある話を膨らませる形でアニメオリジナル要素を肉付けしていくならまだしも、基本的にはアニメオリジナルなのにとってつけたように原作ネタを付け足すので統一感がなくなる、というパターン。なんだろなあ、極力原作ネタを使うように、という制約でもあるんだろうか。あれならいっそ完全にアニメオリジナルの方が潔い、と思うんだけど。