アニメ2007

デルトラクエスト 1 [DVD]

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味楽る!ミミカ 味のマル1 [DVD]

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ひだまりスケッチ 特別編 【通常版】 [DVD]

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テレビアニメ『エル・カザド』DVD 1 (初回限定盤)

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2006年版2005年版2005年声優版


マリーランドの白い悪魔から少し距離をとった私の前にキラ星のごとく現れたのは、頭は切れるけど女にゃ弱いチェリーと、野育ちのナイ胸褐色少女と、役に立たないおっさんでした……。というわけで、『デルトラクエスト』の存在感が圧倒的でした。いやあ、この作品はとにかく実況が楽しかった。子ども向けで、大きなお友達的にもあまりメジャーじゃなかったこともあって、実況スレが荒れることもなかったし。本来は今年中に完結する予定でしたが、放送延長が決定したようで。今しばらく楽しませてくれそうです。実況向け、と言えば『味楽るミミカ』も結局あんまり観なくなっちゃってるのは残念。


あまり大きなドラマが展開しない作品を好んで観ていたのが、今年の特徴でもありました。1月新番の『ひだまりスケッチ』はその先頭を切った、と言えるのかな。新房監督の作風からすると少々異端という気もしますが、ベッタベタな萌えアニメとして楽しんでいました。適度なエロさもよかった。2期の放映が待ち遠しい。真下アニメ3部作の完結編、『エル・カザド』もその系統ですね。前2作と比べると演出的に大人しめで、終始ゆったりコメディモードでした。宮野真守演じる変態L.Aが一粒のスパイス。そういう作品ばかり選んで観ていて、精神衛生上あまりよろしくなさそうなのは意識的に避けていました。だから、『School days』も結局1話も見ていません。


あとは、そうですね、2006年10月から開始していた『金色のコルダ』も忘れちゃいけません。なんといっても、ヒロイン日野ちゃんの全方位誘い受けフラグゲッターっぷりのエロいことエロいこと。小学生の頃に親に隠れて『ふしぎ遊戯』興奮しながら観ていたことを思い出しました。ゆのっち始め、男性キャラクターも色々と過剰ではあるものの、男から見て嫌味のない連中として描かれていたのも、魅力の一つでした。


要素ごとに分けるのなら、声優では新人の戸松遥、結婚したというのに(だからこそ?)色物がすっかり板についてしまった千葉紗子、喉を潰すんじゃないかと心配になるような声を出してた釘宮理恵、血反吐を吐きながら……かどうかは知らないけど、今までにない役に挑戦した沢城みゆき辺り。OP/EDでは『デルトラ』第2期EDのSDキャラがうねうね踊ってるver.、おなじみALI PROJECTによる『怪物王女』のED辺りが印象に残りました。あとは、作品とは直接関係ないですけど、番組の受容形態の変化なんかも、これからどうなるか気になるところです。


最後に、当時とは全く違った熱気が漂う狂騒、何かに駆り立てられるように予習と復習に費やした時間が少しでも報われたことの喜び、映像的なクオリティアップに犠牲にされたかのような演出の平板さ、それに対する「こんなのは私のレイではない」とぶつくさ言っている気持ち悪さなどなど、100分足らずの中に様々なものを見出すことが出来た『ヱヴァンゲリオン新劇場版・序』に触れて、締めくくりたいと思います。