2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧
自選による初期の話を集めたショートショート集。作者の代表作の一つ、らしい。「おーい、でてこーい」「月の光」「マネー・エイジ」「ゆきとどいた生活」「ある研究」「肩の上の秘書」などがよかった。どうやら自分の判断基準は、意表をつく結末であったか…
神話的進化論ファンタジー、とでも言えばいいのか。イメージの力にただひたすら圧倒させられた。ファンタジーを読む一つの大きな楽しみって、こういうこと。同じく加藤洋之・後藤啓介がイラストを手がけている小林めぐみ『ねこたま』や、縄手秀幸『リュカオ…
なんだか難しそうな用語が多くなったのは、それだけ七瀬の知識量が増えたということなんだろうか。
チャンピオン 強豪校の、厳しいはずの先輩が、女子部員が入ってきた途端豹変する辺り、やっぱり西浦と対照的だなあと思った>ストライプブルー イヴニング 表紙の島耕作がゴローちゃんに見えた。 アフタヌーン くぼたまことの新連載は、いつも通り。『おお振…
適度な薄さ(ページ数じゃなくて内容ね、念のため)で、今までに読んだこの作者の人の小説の中では一番馴染みやすうございました。主人公の抜け作っぷりは、なんだか田中哲弥『大久保町』の主人公みたい。
超絶美形主人公!超絶美形主人公じゃないか!まさかこの年になってダーク・シュナイダー@BASTARD!!のモデルの一つにぶち当たることになろうとは。色々読んでみるもんだなあ。この『魔性菩薩』の週刊ポストでの連載が1985年8月から、単行本になったのは1年後…
『トレジャーハンター』シリーズ1作目。漫画なら『スプリガン』、ライトノベルなら『DADDYFACE』辺りのご先祖様。主人公は、代々トレジャーハンターの家系である高校生。彼と父親だけでも稼いだ額は9千兆円分ほど、六本木の一等地に様々な設備が整った居を構…
ラストバトルを前にラスボスっぽい人が馬脚を現しちゃいました。それとも、あの人実はラスボスじゃなかったりするのだろうか。
ホモホモしい匂いがしてまいりました。まあ、開始当初から、なんとなくそんなことになってもおかしくない雰囲気は漂っていたけど……
オルクスの留守中、地球に宇宙海賊がやってきた!いつもに比べるとシリアス分多め、ARIELの活躍も多め。この巻収録分で26話、物語も折り返し地点に到達したということで(巻数的にはまだ3分の1だけど)、それに相応しい話を持ってきたかったのかな?三人娘も…
実家の寺を継がせようとする親の反対を押し切って、仕送りなしの大学生活を決心した主人公。彼が下宿先に選んだのは、住人は変人ばかり、オカルトな現象が頻繁に起こる「とねりこ荘」だった……。 オカルトの入った「めぞん一刻」。でもヒロインは未亡人の管理…
三つの短編を収録した続刊。予想通り、金髪そばかすの美少女が住み着いて、オチモノラブコメっぽくなってまいりました。でもここで打ち切り。
火田七瀬三部作、二作目。とはいっても共通しているのは七瀬というキャラクターだけで、やってることは全然別。『家族八景』がテレパスという能力を利用しつつ、あくまでその内容はホームドラマだったのに対し、こちらは超能力者の悲哀と、彼らを抹殺しよう…
小中学生の時に『三毛猫ホームズ』を読んで以来の、赤川次郎。とはいっても、ソノラマや富士見の初期ラインナップにも名前を連ねてるし、コバルトに至ってはこの人の『吸血鬼』シリーズが累計発行部数でトップだというし、自分の読書履歴的にもずっと繋がっ…
絵はいいんだけど、一番衝撃的だったのが1話というのがなんとも。
おっさんかっけえ!今まで露骨にジャスミンやリーフにばかり振り分けられていた作画枚数がおっさんに!これはオルの仕業ね、なんて思ったらやっぱり詰めが甘かった。
正直な話、自分にはまだ早かったかもしれない。
ラクシからカリスウェン、キリからマンレイド、マンレイドからカリスウェン、そしてティーエとレイトリン……。なんだか、人間関係が複雑になってきたなあ。十侯家の関係の把握だけでも苦労するのに、あっちでもこっちでも色気づきやがって。ぺっ。 ちなみに、…
短編集。表題作始め、「とっとべとら子」「祭りの晩」「なめとこ山の熊」「土神ときつね」「気のいい火山弾」「化物丁場」「ガドルフの百合」「マグノリアの木」などを収録。 「風の又三郎」が眉村卓「なぞの転校生」を経由して現代学園異能などでライトノベ…
二十歳の男は、観念で発情する。四十歳の男は皮膚の表面で発情する。しかし三十男には輪郭だけになった女が、一番危険なのだ 欠けて困るものなど、何一つありはしない。幻の煉瓦を隙間だらけにつみあげた、幻の塔だ。もっとも、欠けて困るようなものばかりだ…
とうとう舞台は太陽系を遠く離れ、地球の人達は番外編扱い。スペオペ風「卒業」。特徴的なのは、花嫁を攫ってからが見せ場、ということでしょうか。アバルト・ハウザー艦長におかれましては、悪い女に引っかかったようで、ご愁傷さまです。でもシモーヌは可…
ラスト直前。怒涛のように事態は展開していく。初登場の由良姫のイラストが、気合入りまくりで可愛らしい。後藤星のイラストは、全体的に好み。
最終巻。多分編集の人が書いたのであろう粗筋ではあくまで「編・完結!」となっている辺りに、未練を感じなくもありません。あとがきでは「これからまた、面白いエピソードを元に、いろいろ想像してみようと思います。いつかお目にかけられる日を心から願っ…
家が貧しくて高利貸しの妾になった娘がヒロインなのに、あんまり色っぽい雰囲気にはならず、あくまで上品。高利貸しにその妻、妾の娘にその父親、妾に想いを寄せる学生といった人たちの人間模様。
ショートショート集。「アフターサービス」「おそるべき事態」「ひとつの装置」「すばらしい星」「ごきげん保険」あたりがよかった。 エヌ氏は心のすみで、性的な力が高まっていることを、ひそかに期待していた。だが、そのようなけはいは、自分でも感じなか…
これが発禁になるとは。こう言っちゃなんだけど、よほどお堅い社会だったのだなあ。 退屈した時には、membreという語を引いて、Zeugungsgliedという語を出したり、pudendaという語を引いてSchamという語を出したりして、ひとりで可笑しがっていたこともある…
太陽帝国編突入。新キャラがいっぱい登場してきて、政治劇のきなくさい匂いがぷんぷんしてきました。それとは関係なく、ラクシとマンレイドが意外とミーハーなところを見せたり。自分がドラゴンマガジンでちょこっと読んでたのはこの太陽帝国編の途中だった…
奥付見たら、発売から三日で三刷とか、良く分からないことになっていた。当時、自分はまだ義務教育にも入っていなかったのだけど、改めてその頃のブームの程を実感する。 『魔獣狩り』3部作と比べると、良くも悪くもオカルト!SEX!バイオレンス!と騒がしく…
主人公たちの新婚ホヤホヤキャッキャウフフの夫婦生活、その先に見える「やや」と、宮中でのどろどろの骨肉の争い。相変わらず、すいすい話が進むなあ。意外性とかにはちょっと欠けるのが難点と言えば難点だけども、十分に面白い。 ……しかし、ここまで読んで…
ありゃー、あとがきで「未完の大作(笑)『銀の海 金の大地』」ってはっきり言っちゃってるよ。こりゃもうはっきりと続きは書かないって宣言したようなもんですね。 瑠璃姫の勘のよさはホント超常的といっていいほど。たまには外れても罰は当たらないんじゃ…