2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ARIEL(5)/笹本祐一/朝日ソノラマ文庫

修学旅行で京都へ。一つの話で丸々1冊使うのは初めてかな。1巻にも並ぶドタバタ感満載で面白かったけど、この人ひょっとして事態を収拾するの下手なのかな……?とも思ったり。

家族八景/筒井康隆/新潮文庫

人の内面を容赦なく抉り出すという辺りに、アニメ『妄想代理人』を連想した。そういえば、あれの監督の今敏は『パプリカ』で筒井作品を手がけているし、どこかで『家族八景』について語っているところも見たような気がする。 はてなの説明でヒロインが萌える…

マンサーチャー・シリーズ(1) 魔界都市ブルース1 妖花の章/菊地秀行/祥伝社ノン・ノベル

色々趣向は凝らすものの、女たちを助けるためにせつらが糸を奮う、というのはどれも変わりなく。水戸黄門のようなテンプレ。いや、ここはやっぱり『仕事人』と言った方がいいのか。しかし、菊地センセ噂どおり人妻の尻がお好きですね。

ウルフガイ別巻1 狼男だよ/平井和正/ハヤカワ文庫SF

アダルト・ウルフガイ1冊目。ヤングの方に比べると愛嬌ある主人公の一人称が馴染みやすかった。でも、口が軽くなった分お定まりの人類批判を二度、三度と繰り返すようになったのはマイナス。

デルトラクエスト#48「親友デインの正体」

デインがとうとう本性を表し、その一方ジャスミンは負傷したジョーカーから衝撃の真実を聞かされる。うおークライマックスに相応しい盛り上がり。デイン=オルは、砂漠の化け物ほどの生理的嫌悪感は無かったけど、このスタッフらしくうねうねといい動きを見せ…

しゅごキャラ!#9「藤崎家の七不思議!?」

今までも原作のよさを十分に生かしてたと思うけど、今回は日舞とか犬神家の一族とかギャグのお遊び満載で完全にアニメスタッフがお話を自分のものにしてた感があった。提供のあむちゃん百面相も分かってる。友情話もきっちりやって、完璧。脚本はきんげつり…

夏の魔術(3) 白い迷宮/田中芳樹/講談社文庫

考えてみたら、今まで3巻とも骨肉の争いばっかりだなあ。来夢もみなしごだから、その辺りをテーマに据えていることは明確なんだけど、2回続けて権力者の花嫁として狙われるネタはどうかと思わなくない。そういやこれって男女を逆にするとまんまハーレムラブ…

夏の魔術(4) 春の魔術/田中芳樹/講談社文庫

……結局、自分に田中芳樹は合わないのか、ということを再認識させられたシリーズではあったなあ。思い出したように救出された1巻の面々とか、何のためによく出てきたか分からない亜弓とか、哀れ今回の引き立て役になってしまった藤崎君とか、うーん。あと、終…

限りなく透明に近いブルー/村上龍/講談社文庫

ねえリュウ、今どこにいるのか教えてよ。どこ走ってるのかわからないのよ。よく見えないし、ねえちょっとまともに考えてよ。死ぬかも知れないのよ。あたしさっきから死ぬことばかり考えてるわ。どこにいるのよ、リュウ。あたし達どこにいるのか教えてよ 全て…

舞姫・うたかたの記/森鴎外/角川文庫クラシックス

旅先で出会った娘に惚れて……という、『伊豆の踊り子』とか『雪国』とかそこら辺の話だと思っていたら、なんだか意外な結末に。