エイリアン秘宝街/菊地秀行/朝日ソノラマ文庫

エイリアン秘宝街 (ソノラマ文庫 (236))


『トレジャーハンター』シリーズ1作目。漫画なら『スプリガン』、ライトノベルなら『DADDYFACE』辺りのご先祖様。主人公は、代々トレジャーハンターの家系である高校生。彼と父親だけでも稼いだ額は9千兆円分ほど、六本木の一等地に様々な設備が整った居を構え、学校に行けば寄付金の成果により校長以下教師のほとんどが彼の言いなり、現総理大臣が当選したのすら彼のおかげ……という、無茶苦茶な設定。その荒唐無稽っぷりには現代のラノベも真っ青。でも、古代の遺蹟とかはちゃんと資料に当たってるっぽいんだよなー。そこらへんは作者の創造したものだけで世界が閉じてない証拠か。