みなみけ#1〜13

みなみけ 1 (期間限定版) [DVD]みなみけ 4 (期間限定版) [DVD]


『スケッチブック』もそうだけど、原作があまり好みじゃなかったので期待していなかった(実際観始めたのって中盤くらいからだったり)にも関わらず、いざアニメを観てみると意外とよかった。原作ファンの人の感想を見てる限り、話に大幅な改変が加えられてるわけでもなさそうなので、この手のアニメ化に際しては常に話題になる間の取り方を始めとした演出面がよかったんだろうなー。あとは、色がついて背景がちゃんと描いてあって生活感があるところとかも一因かもしれない。実際、ネタ自体が面白かったのって「千秋、剥いてくれ!」なマコちゃんの女装くらいか。CMの「DVDって何の略だー?」みたいな使い古されたネタを臆面もなく使っちゃうところとか(いやあのCMをアニメスタッフが作ってるかどうかは知りませんが)、ノリ的にもどちらかというと苦手な方だったので、楽しむ、というよりはよくできてんなーと感心しながら観てた、という印象の方が強い。あー嫌ですね上から目線で。


あと、この作品の特徴としてサービスシーンが結構多くて、男どもがラッキースケベな恩恵に預かっている、ということがある。それは、ここに書かれてる通り、『あずまんが大王』や『苺ましまろ』の系譜からするとややずれていると言えるのだけど、それって単に男どもが受ける恩恵があくまでラッキースケベの範囲にとどまっていて、大前提として「みなみけ三姉妹が彼女たちに想いを寄せている男どもとくっつくことはない(少なくとも作中で描かれることはない)」という暗黙の了解があるからじゃなかろうか、と思ったよ。そういう意味ではマコちゃんとかタケルおじさんとか保坂ってモブキャラなのよね。最初から三姉妹との間に決められた距離があって、そこから精神的に少しも近づくことは出来ない、という点で。実は原作でそういう展開になってたとかだったら申し訳ない。


まあ、いずれにせよこの作品観てて思ったのは、「原作がつまらないからアニメもつまらない」「原作が面白いからアニメも面白い」式の理論ってやっぱり当てにならんよなー、ということ。まあ、特にこの作品に関しては、何かしらの一本筋の通ったでっかい話の流れがあるわけではないから、見せ方次第でどうとでもなる、ということなのかもしれないけど。


……しかし、日本の住宅事情で、実際にテレビから3m離れて観やがれる人はどれくらいいるんだろうか。


あー、これは完全に余談なんだけど、次女の人の演技を聞いてて思ったのが、やっぱり折笠富美子@苺ましまろは凄かったなあ、ということだった。