2006-01-01から1年間の記事一覧

不実な美女か貞淑な醜女か/米原万里/新潮文庫

日露の通訳として活躍する著者が、その経験談を面白おかしく語る。それを通して日本語や、ひいては世界中の言語によるコミュニケーションについて考えていく。タイトルは、原語に忠実な、しかしごつごつした訳か、原語に不忠実な整った訳のどちらがいいかと…

少女七竈と七人の可愛そうな大人/桜庭一樹/角川書店

発売から4ヶ月程度。今回、これだけ読むのが遅れたのは、『GOSICK』以外のモチーフを同じくする作品を立て続けに消費して、飽きてしまうのを恐れたのだけど……正直、まだまだこの人を侮ってました。 帯に記載されている煽り文句の刺激的なイメージは、いい意…

読書時にポストイットを使うようになりました。後から「あれ、あそこはどうだったかなあ」と何度も該当箇所を探さずに済むのは便利だけど、なんか普段から感想書くのを意識してるように見えるのはヤだなあ。実用書とかなら別だけど。 NHKの料理番組でナンプ…

DADDYFACE 冬海の人魚/伊達将範/電撃文庫

シリーズ3冊目。三重の伊勢湾で八百比丘尼伝説を追うの巻。なんか、毎回毎回思うんだけど、この作品普段のノリはいたって軽くて馬鹿馬鹿しいのに、登場人物の過去とか背景が、やけに重いですね。今回では、ゲストヒロインの人が遭った所業とか。しかも、そこ…

ファイナル・セーラー・クエスト完全版/火浦功/角川スニーカー文庫

ダンジョンの奥深くに学校があったら、というお話。……神坂一が火浦功のファンである、ということを知ったのはここ数年のことなのだけど。言われてみれば神坂一が書きそうな作風だなあと思いました。……そういえば火浦功って、ファンタジア大賞の審査員をやっ…

かのこん(5)〜アイをとりもどせ!〜/西野かつみ/MF文庫J

敗因:それっぽい専門用語をうまく使いこなせなかったこと。途中から論旨がブレて、自分でも何言ってるか分からなくなったこと。

あさっての方向。#9「みちしるべ」

『無限のリヴァイアス』とか、ネガティブ寄りなベクトルでの盛り上がりが頂点に達した瞬間が凄くて、それ以降テンションが右肩下がりという作品は多いけれど、これもそうなってしまうんでしょうか。 前回あれだけ苦労していたからだが、今週あっさり住み込み…

パプリカin池袋テアトルダイヤ

マッドハウス×筒井康隆×今敏。この人の監督作品は一応全部追っかけているんですが、劇場で観るのは初めてでした。原作は未読。 いつも通り面白かった。相変わらずのアベレージヒッターっぷり。私みたいな理解が遅い観客にも親切な、分かりやすい作品作りを心…

大器晩成型のラノベ作家っているんだろうか

別に遅咲きのラノベ作家でもいいけど。秋山瑞人とか桜庭一樹とかはそんな感じかなあ。でも、それは例外で、比較的デビューして間もない時期にヒットを飛ばして、それが一番の代表作になる、というパターンが多いような気がする。けど、実際のところどうなん…

積み本を崩す時の基準、とか

その時の気分に適したものを。私生活で嫌なことがあった時に欝になりそうなものを読まないとか。 季節感が大事な作品の場合、現実の時間の流れに沿ったものをなるべく読む。コタツに入りながら夏が舞台の話とか読まない。 シリーズ物は一気に読まず、1ヶ月に…

電撃G’s文庫の刊行推移をみてみよう。

http://rosebud.g.hatena.ne.jp/natu3kan/20061201/1164917259 エロゲとラノベとノベライズと http://d.hatena.ne.jp/kim-peace/20061201/p3 面白い考え。実際、私の場合、中高生当時はエロゲギャルゲを忌避してるところがあったので、そういう匂いが強い電…

意外なところで意外な作家の名を発見!?

http://lightnovel.g.hatena.ne.jp/CAX/20061129/p1 なんか理由があってスニーカーでは出せなくて電撃編集部を紹介されたのかな。

「アキハバラデパート」が55年の歴史に幕

http://akiba.keizai.biz/headline/248/index.html http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20061202/etc_akidepa.html

WEB2.0時代に沈黙は「悪」である

http://doggyman8th.air-nifty.com/media/2006/12/web20_5d02.html web2.0世界では「人の噂も75日」は通用しないというお話。

「多い気がする」って便利な表現なんだけど、実際どれくらいの頻度だと「多い」んだろうか。なんとなく、全体の1割くらいでもそういう傾向があるんだなとは思うし、3割あればもう立派な現象な気がする。気がする。 ラノベ作家Aさんのblogで、「Bという作家の…

十二国記 東の海神 西の滄海/小野不由美/講談社X文庫ホワイトハート

シリーズ5冊目にして3作目の主人公は、今までの巻にちょこちょこ顔を出してきた雁国の王・尚隆とその麒麟・六太。 敵役であるところの斡由が、大層素敵な人物でした。いや、こういう人間くさいエゴを吐き出すキャラは結構好きなんですよ。人に褒められるため…

東京ゴッドファーザーズ

日テレで、月曜深夜にやってたのを録画して観ました。2年ぶり2度目だけど、こっちの観方が変わったのかな?面白かった。 つーか、ちょっと前に今敏の位置づけについて考えたことがあったけど。特に大衆性?というか、一般受けが悪いとは思わないんだけどなあ…

坂本龍一「食堂で一人食べてる人って不愉快」

ほぼ日刊イトイ新聞 矢野顕子について、坂本龍一くんと話そう。 第3回 ジャージを履いてはならぬ。 http://www.1101.com/kyoju/03.html 痛いニュース(ノ∀`):坂本龍一「食堂で一人食べてる人って不愉快」 http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/859310.ht…

「にくちゃんねる」休止

http://makimo.to/close.html ありゃりゃ。これはちょっと困ったな。昔ほど2chに依存してるわけではないけど……

ダウンロード、海賊版は禁止 政府、著作権法改正を検討

http://www.asahi.com/national/update/1123/TKY200611230288.html メモ。まあ「ダウンするだけなら合法」ってのは免罪符のようにweb上では昔から言われてきたことではあるけれども……なにをもって「ダウンロード』とするのかは気になる

Youtubeの隆盛とオタクライブラリの崩壊

http://aniota.jp/mt/archives/200611/28-0017.php そういう所有欲って、いつでも観れることとというより、所有すること自体に目的があって、その価値は映像をみんなが観れるからってそう変わらないんじゃないか、と思ってました。ヤマトもガンダムもエヴァ…

ローアングルアニメ「AIKa」がDVD-BOXで実写に!?

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20061128/bandai.htm なにこのミニスカポリス。……あー、西島監督のパンツアニメって、個人的には見えてもちっとも嬉しくないのだけど、あれはあくまでパロディとしてやってるのであって、お色気云々を期待するのが間…

原作つきアニメの作り方・シリーズ途中で評価を下すこと

京アニKanonは淡々としすぎを読んで。 自分が、京アニKanonを原作ではあそこはああだったここはこうだったという風に、当時を懐かしむ楽しみ方をしているのは間違いない、と思う。 そして、原作信者フィルターをもってしてもこれまでの展開が淡々としてるっ…

エコール、その後

実際、オタク界隈で観に行った人の感想を見てると、(ややネタ含みかもしれないけど)三次ロリでも全然OK、という人が結構いて驚いた。いやまあ、評判を聞いて観に行ったなら、元々そういう素養があってもおかしくないし、興味ない人の声はそもそも聞こえてこ…

文字サイズを少しいじりました

最近、1日分の日記が長くなりがちだったので。うーん、どうだろ……。少し小さすぎるかな?現在試行錯誤中です。

「自民党は仲良しクラブじゃない」って発言で、『美味しんぼ』の「会社は仲良しクラブじゃないんだよ!」という局長の台詞を思い出した。谷村部長とアワビの話。 ファミレスゲーで、客とウェイトレスが恋愛関係におちるゲームってあんまり見かけないですよね…

今月の読了リスト

星界の戦旗Ⅱ 守るべきもの/森岡浩之/ハヤカワ文庫JA 約束の柱、落日の女王/いわなぎ一葉/富士見ファンタジア文庫 キミキス(1)/日暮茶坊/ファミ通文庫 ドラキュラ紀元/キム・ニューマン 梶元靖子訳/創元推理文庫 秋桜の空に 奈々坂の門/竹井10日/ケイエスエス…

氷菓/米澤穂信/角川スニーカーミステリ倶楽部

……確か、この人を初めて知ったのは、桜庭一樹関係でだったか。彼女のサイトからリンクが貼られてるかなんかしてて、見に行ったサイトの日記が結構面白くて。以来気になってはいたんですけど、まさかこの作品だけではてな内で200以上の感想が書かれるような人…

BLOODLINK 赤い誓約/山下卓/ファミ通文庫

1巻で凄惨な事件に巻き込まれた主人公の、精神的な残務処理。前巻と上下巻構成、と言ってもいいかもしんない。 二重の意味で痛い話でした。あとがきに見られるような、作者の登場人物への真摯な姿勢は、「ザンヤルマの剣士」を思い出させます。無論、そうい…

ゆきまるパック100%/桂遊生丸

「かしまし」の桂遊生丸による短編集。現在の絵柄に辿り着くまでの変遷が面白いです。その中の一つ、「ひばりFLY」はお色気漫画。「大王で描いていきたかったら、乳首を描きなさい」に笑った。身内からは大絶賛、ファンからは大ブーイング、アンケート結果は…