東京ゴッドファーザーズ

東京ゴッドファーザーズ [DVD]東京ゴッドファーザーズ デラックスBOX (2枚組) [DVD]


日テレで、月曜深夜にやってたのを録画して観ました。2年ぶり2度目だけど、こっちの観方が変わったのかな?面白かった。


つーか、ちょっと前に今敏の位置づけについて考えたことがあったけど。特に大衆性?というか、一般受けが悪いとは思わないんだけどなあ。かといってオタク界隈で語られる話題性に欠けるのは分かる。サブカルな人たちに受けてる様子もそんなにない。この作品に限ってみると、家族物で、ドタバタコメディで、クリスマスに奇跡が起きて、とこれだけ見ると万人受けしそうな内容なんだけどなあ。他の、例えば『パーフェクトブルー』辺りだって、筋自体はそんな奇抜でもないサイコスリラーだし。……やっぱり子ども受けが問題?あと、普通の人がアニメ映画を観に行くには、『ジブリだから』『ディズニーだから』といった、実写映画にはない要素をアニオタなんかより余程求めてて、だから「実写でやればいいのに」と言われがちな一連の今監督作には食いつき悪いのかなあと思った。とはいえ、こうして劇場用作品を連続して作ってるってことは利益が出てるんだろうし、特に私が気にすることではないんだろうけど。


あと、今敏今敏たる所以が分からないから自分の中で語る必要性を感じない、って書いたけど、一応脚本担当した『MEMORIES』から『パプリカ』まで、「虚構と現実」みたいなものがテーマではあるっぽいんですよね。ただ、今監督の場合それを妄執的に追求してることを画面上に出したりせず、あくまで作品の一要素としてとどめてるっつーか。そこらへんが、いまいちキャラ立ちしない理由……なんだろうか。


「奇跡が起きまくる」って辺りで『Kanon』と絡めようかとも思ったけど、無理でした。


さて、予習は完了。『パプリカ』は今週末に観に行く予定。……てか、平日深夜にこれやって、宣伝効果ってどれくらいあるんだろうなー。