大器晩成型のラノベ作家っているんだろうか
別に遅咲きのラノベ作家でもいいけど。秋山瑞人とか桜庭一樹とかはそんな感じかなあ。でも、それは例外で、比較的デビューして間もない時期にヒットを飛ばして、それが一番の代表作になる、というパターンが多いような気がする。けど、実際のところどうなんだろうか。あくまで売上や知名度的な面から、比較的代表作を一つに絞っても問題なさそうな、ベストセラー作家だけを適当に抜き出してみる。
- 水野良:ロードス島戦記(1作目、小説家としてのデビュー作。後に『魔法戦士リウイ』等)
- 中村うさぎ:ゴクドーくん漫遊記(小説家デビュー作。それ以前にコピーライターなどの仕事アリ)
- 深沢美潮:フォーチュン・クエスト(小説家デビュー作。それ以前にコピーライターとしての仕事アリ)
- 神坂一:スレイヤーズ(1作目、新人賞受賞作)
- 小野不由美:十二国記(デビューから4年。シリーズとしては二つ目?他にも著作アリ)
- 秋田禎信:魔術士オーフェン(2作目、新人賞受賞後第1作)
- 上遠野浩平:ブギ―ポップは笑わない(1作目、新人賞受賞作)
- 賀東招二:フルメタルパニック!(オリジナルでは1作目、以前に『蓬莱学園』短編集に参加)
- 今野緒雪:マリア様がみてる(シリーズ物としては3作目?)
- 築地俊彦:まぶらほ(2作目)
- 時雨沢恵一:キノの旅(1作目、新人賞受賞(正確には最終選考落選)作)
- 高橋弥七郎:灼眼のシャナ(2作目、1作目は中断中?)
- 谷川流:涼宮ハルヒの憂鬱(1作目、但し『学校を出よう!』シリーズと同時デビュー。雑誌デビューは『電撃イージス5』)
- ヤマグチノボル:ゼロの使い魔(4作目、但しそれ以前の3作の内2作はノベライズ)
……つーか、あるシリーズが売れちゃうと必然的にそっちにかかりきりになっちゃうので、そもそも複数の人気作品を持つ作家、というのがあんまりいない気がする。菊地秀行とか夢枕獏とか田中芳樹とか、その辺?ライトノベルという言葉が生まれるずっと前から活躍している人たちばっかり……。漫画でもそうだけど、2作以上ヒットを飛ばすのがどれほど難しいかってことなのかな。歴史の浅い業界だから、これから時間が経てば、過去にヒットを飛ばした人気作家がそれと同じくらいのヒットを飛ばす可能性だってあるかもしれんけど。あとは、新人賞受賞して間もない頃は、『フレッシュな新人』として出版社側もプッシュしやすいとか。
ちなみに、声優アワードの新人賞基準にも疑問持ったけど、私の場合、ことラノベ作家に関して言うなら
デビュー>>>(新人)>>>3年目>>>(中堅)>>>10年目>>>(ベテラン)>>>20年目>>>(大ベテラン)>>>
こんなイメージです。