天帝のはしたなき果実/古野まほろ/講談社ノベルス

天帝のはしたなき果実 (講談社ノベルス)

天帝のはしたなき果実 (講談社ノベルス)


我々の住む現代日本とは少し違う世界の高校吹奏楽部で起きた殺人事件の顛末を、ペダンティックに描く推理小説。第35回メフィスト賞受賞作。 大正・昭和初期の面影を残した世界設定とか嫌いじゃないんだけど、この物語を受け止める体力が今の自分にはなかった。残念。


裏表紙に書いてある有栖川有栖の煽りで故人である宇山日出臣の名前を強調してて、編集者の名前が売りになるということにちょっとしたカルチャーショックを覚えた。新人のデビュー作なのに。いや新人のデビュー作だからか。電撃の三木氏や星海社の太田氏もこういう扱いを受ける火が来るんだろうか。