ゆびさきミルクティー(10)/宮野ともちか

ゆびさきミルクティー 10 (ジェッツコミックス)

ゆびさきミルクティー 10 (ジェッツコミックス)

  • 3年の休載期間を経て完結。
  • 別に意味が分からないということはないというか、きわめてあの主人公に相応しい終わり方ではあったけど、あそこまで突き放したエンドを描けるのはすごいなあとは思った。
  • ひだりの舌を舐める癖って以前からあったけど、この巻の表情は性欲を貪るケモノじみてて怖かった。あれ意識してやってるんだろうな。体つきはいいのにあまりエロく感じないのはそのせいか。萌えキャラ(?)としてはへっふふへっふふが最高潮だった気がする。キャラとしては由紀の触手を軽やかにかわして自分の道を歩いていったという点で、芝りえ子が一番好きだったかもしれない。あと文化祭のとき「後ろに立ってられるとやりづらいです」って言ってたモブの娘。
  • 最終巻に合わせて、ヤングアニマルでひだりと加賀美による後日談が掲載。由紀のあの言葉の真意について二人が考える。あの最終回をそこまで評価してるわけじゃないものの、完結後すぐにお話をいちいち説明するのはかっちょ悪いのでやめてほしいなーと最初は批判的だったんだけど、徐々に見る目が変わってきた。お話の解説より、あのラストの後でも、由紀がいなければひだりはあんなにも希望に満ち溢れた道を歩むことができる、ということのほうが重要なのかな、と。前に進むひだりと、それを見送るしかない由紀。最終回と合わせることでそこを強調しようと、視点人物を変えたマルチエンドが今回の番外編。多分あの2人、紆余曲折あって別れるんだろうなー。
    • まあそうは言っても、最終巻合わせで最終巻には収録されない短編を雑誌に掲載、という商売は収まりが悪いのでやっぱりあまりやってほしくないんだけど……。るろ剣の『弥彦の逆刃刀』『春に桜』とかなー。
  • 帯の「女装男子×ツンデレ女子の先駆けコミック」という煽りが泣ける。
  • 4月のヤングアニマル嵐4月から新連載「リカ」がスタート。妹物らしい。
  • 以前のリベンジとして人物相関図をまた作ったよ。今回はまずGraphviz でサンプルを、それを元にした下の奴を家系図ツールズで作りました。