2004-01-01から1年間の記事一覧
元々絵本調と喩えられることの多いシリーズを本当に絵本にしてしまった一冊。「電撃ビジュアルノベル」と銘打ち、イメージサントラCD付きで1800円、文庫にして2、30ページ短編1本分の分量はかなり不経済。内容も特に気張ることなく、いつも通りのキノ。黒星…
2巻の書き殴りっぷりが続いてたら切ろうかとも思ったけど、流石に落ち着いてた。今回の最初の章はよかったので、あれぐらいのテンションの地の文が続いてくれればいいんだけど。ケレン味強すぎ。相変わらずの主人公の万能モテモテっぷりに萎え。なんか最近、…
ミズー編3章。この巻ではミズーを泣き虫呼ばわりし、彼女に人とのコミュニケーションのとり方を教えたジュディアが登場。これまではヒステリックなキャラだったミズーも柔らかくなり、それに従って本文もテンションが明るいせいか、読みやすくなっています。…
最近人気急上昇中の作家。同作者の「赤×ピンク」を読んだところ結構波長が合って、この作品も同系統で結構評判らしいので買ってみました。「GOSICK」は未読。 「赤×ピンク」で私が惹かれたのはラノベらしからぬ繊細(?)な心理描写だったんですけど、こっちは…
某所で「〜カムパネルラ?」「そうだねジョバンニ」が貼られるので見たくなりました。 (・∀・)ネコミミモード?……は関係ないんだけど、非常に気に入りました。なんとなく「キノの旅」と同じ匂いを感じるかも。メルヘンで、ホラーで、ファンタジーで。幻想的で…
やってくれたなシグサワー! 私はこの作品に限らずラノベはあとがきから読む方なんですが、そろそろその習慣は変えた方がいいかもしれない、と思いました。たまに衝撃の大きいあとがきに会うと、本編が頭に入らなくなるからなあ。しかし毎度毎度2chでアレだ…
構成と日本語に関しては2巻よりは改善されてました。このシリーズの特徴だった擬音も何故か鳴りを潜めております。あれ、結構好きだったんだけどなあ……。リズムある文章はろくごまるに辺りを連想。問題は登場人物が多過ぎてイマイチ個々のキャラが掘り下げら…
フリウ編第2章。シリアス一辺倒はまずいと思ったのか、噛ませ犬っぽい新キャラも数人登場してややコメディタッチに。ハンターの少年のいかにも思春期っぽい動向とかフリウに対する接し方とかは意外に萌えかも知れない。アイゼンとラズもFF6のビッグス&ウェ…
喋る剣と共に旅をしながら子種と破壊を撒き散らしていく「超格闘ファンタジー」。2年以上待たせた新刊はシリーズ中最薄。ストーリーも新展開の序章といった感じであまり進まず。期間を置いた割にそれほど腕がおちてるとも感じないので、これでさっさと次の巻…
さんざガイシュツでしょうが、小ネタを並べただけで散漫な印象は拭えず。前半の瞳子のイベントはあっさり解決し過ぎだし、後半の「マリみてにしては重過ぎる」と言われてる可南子の過去も、ノリのせいかギャグのようにしか見えず……。 期待の学園祭だったので…
すなわちまず、これを積極方面より例示せむか。飽くなき事なき異性の愛撫欲が極度に高潮辛辣化すれば平凡なる性交の満足に膿みて、異性の虐待、乃至、虐殺の快適味愛好(サジヒズム)又は屍好(ネクロヒリ)となり、更に進んで異性の肉体覗見、異性の形状愛好(ピ…
(せっかくなので、こっちの画像で)言わずと知れた探偵小説の怪作。約650ページ。半世紀以上前に書かれたという割に通常の文はそれほど違和感を感じなかったけど、20ページぐらいずらりと漢文調の文章が並んでるところでは挫折しそうになった。 個性の強い登…
SF映画の古典にして押井版「攻殻機動隊」とよく比較されることの多い作品。どっかの「原作に忠実なSF映画」ランキングのトップを取ってた。 オリエンタルな街並みとか地上を睥睨するように上空をゆっくりと舞う巨大飛行物体とか、私もご多分に漏れず「攻殻」…
もう秋だしね。美術的なセンス皆無なので、他人様のそれを借用できるってのはほんっとーに有り難い。
A君(17)の戦争(1) まもるべきもの/豪屋大介/富士見ファンタジア文庫 ぼくらは虚空に夜を視る/上遠野浩平/徳間デュアル文庫 趣都の誕生 萌える都市アキハバラ/森川嘉一郎 赤×ピンク/桜庭一樹/ファミ通文庫 ARIEL(1)/笹本祐一/ソノラマ文庫 わたしは虚夢を月に…
ミズー編第2章。相変わらずミズーは陰鬱で盛り上がれない展開が続く。ウルペンとの戦いとか燃えるアクションも書けるのに、どうにも構成がうまくないような気がする。なんでそれをクライマックスに持ってこないんだ……やっぱりこっちに比べるとフリウ編は連載…
せっかくだから新しい武内御大の方じゃなく古い天野喜孝絵の方を選ぶぜ! えーなんか友人が酷評してたんで読んでみたくなったんですが、そこまで言うほどの地雷ではないかと。講談社から出てる新装版の帯にもあるように奈須きのこが絶賛(お返しかどうか知ら…
ううううううん……ある読者にとっての長所がある読者にとっては短所になりうる、といういい例。あの谷川流や西尾維新ばりにエロゲくさい文体は嫌いじゃないんだけどやり過ぎられるとウザい。勢いがあるというのは認めるけど、それは裏を返せば粗が目立つとい…
ファンタジア長編小説大賞を「レスト&ハーウィン」で受賞してその独特なメルヘン(それもその筈童話作家とラノベ作家、二足の草鞋を履いておられます)とSFの混じった話に期待してたんだけど、売れなかったのか同シリーズが打ち切られてしまい、「ああ、この…
ううーn……なんつうか可もなく不可もなく。ウリになるほどの不幸を主人公が背負ってるとも思えず。いや十分不幸だけどさ。 ところでこのタイトル、1巻と勘違いして紛らわしいです。
フリウ編第1章。基本的にこっちの方が微妙に読みやすい、ような気もする……ドラマガ連載分でミズー編に比べて章毎に起伏があるから?単に性格がややアレだった序盤のミズーに比べてフリウの方がややコミュニケーション能力があるから?スィリーの存在のおかげ…
今の男性はパンツが見えると喜び、女性は見られると恥ずかしがるけど、昔はパンツどころか着物の下に何も履いてなかったから度々陰部すら見えたんだよ、下着が見えることを男性が喜ぶようになったのは色んな経緯があったんだよ、ということを約400ページかけ…
男子小学生×女子高生。ショタ趣味を持つ主人公がいつ少年に襲いかかるのかとハラハラしました。 うーんこれなら「蹴りたい背中」の方が面白かったかなあ。チャット云々の描写もイマイチ。後半に行くにしたがってなんだかパワーダウンしていってる気がしまし…
10月に最終巻出るまでに読み直し。あーやっぱこの言葉遊びっぷりがたまらん。この世界観も終わらせるには惜しいなあ。信者全開。うひょー。ちなみに秋田節の程度では 閉鎖のシステム>ひとつ火の粉の雪の中>エンジェルハウリング>オーフェン東部編>オーフェン…
ナイトウォッチシリーズ最終巻。つってもこのシリーズ自体が世界観はかろうじて同じだけど舞台も時代もキャラも巻毎に違うので、シリーズ全体通しての「完結編」とはあんまし呼べない。あくまで最後にこの巻が回ってきたってだけ。それぞれ2chで言われてる通…
買ってからずっと積んでたんだけど、周囲から「主人公がウザくて破り捨てたくなった」等の酷評というか罵倒ばかりが噴出してこれ以上積んだらもう読まないだろうなーと思って読んだ。あーこりゃ確かにウザいわ。明らかに作者もそういうキャラとして(フルバの…
今さらですがー。やっぱり泥の匂いがするファンタジーはいいね。気に入ったのは狼煙が次々と伝達されてくシーンと、敵が投石器でもって死体の首を飛ばすシーン。素敵ー。史実で実際そんなことあったのかなあ。民明書房とかに載ってそう。キャラではガンダル…
80年代末に大流行した「ビックリマンチョコレート」から、人々は=個々の商品としての物語の向こうに見える大きな物語>=世界観?を求めているのだ、とした一冊。同作者の「キャラクター小説の作り方」はジャンルへの私の思い入れが強かったせいと、娯楽を通じ…
今まで上遠野作品に登場したキャラがオールスター勢ぞろいしてバトルロイヤル!ファミコンジャンプかよ。最近の同作品の楽しみの大部分をクロスオーバーに見てる私として大変面白かったです。でもMPLSはやたら抽象的で詳細が曖昧な能力が多いから、一堂に会…
作者がまだアマチュアの頃に同人で書いてた作品。今でも同人活動は続けてるらしく何度かコミケでも見かけましたが、買ったことはないなー。 雰囲気は最近の榊作品にない重さがあり、文章も「……」多用やなんでもない単語にカタカナのルビ振ったりという癖がま…