ハーモナイザー・エリオン 借金だらけの魔法使い/吉村夜/富士見ファンタジア文庫

借金だらけの魔法使い―ハーモナイザー・エリオン (富士見ファンタジア文庫)


ファンタジア長編小説大賞を「レスト&ハーウィン」で受賞してその独特なメルヘン(それもその筈童話作家ラノベ作家、二足の草鞋を履いておられます)とSFの混じった話に期待してたんだけど、売れなかったのか同シリーズが打ち切られてしまい、「ああ、この人も富士見の新人個性潰しの犠牲者になってしまうのか……」と今まで遠ざかってた人のシリーズ。
今回のこのシリーズもなかなか評判がいいので買ってはみたんだけど、うーん……面白いのにもう一つはっちゃけが足りない。なんだか話が間延びしてるような気も。キャラの掛け合いとか、所々好きなんですけどね。結局主人公が魔神をうまく使うわけでもなく、活躍してないのもなんとも。これからはカイジのような転落人生を描くんだろうか。
ところで借金まみれの魔法使いって聞いてオーフェンを連想したのは内緒。