2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「これが売れないと伊藤さんが飛ばされちゃいます」と言われても、その売れるまでの過程をドラマ仕立てにするとかでもないと、興味ない人間にはなにがなんだか。てか、伊藤さんって誰?……という反応をするところまで織り込み済みなんだろうな。 以前『ONE』…

風の大陸 第二部 精霊の歌/竹河聖/富士見ファンタジア文庫 

邪悪な呪いとか、死後の世界とか、地底にひそむ邪教崇拝集団とか、まだライトノベルにおける"魔法"が火力とほぼ同義になる以前のファンタジーで、ワクワクさせてくれるんだけど、どの話もオチが弱いかなあ……。ちょっとホラーが入った雰囲気を楽しむものなの…

新フォーチュン・クエスト(1) 白い竜の飛来した街/深沢美潮/電撃文庫

角川お家騒動の余波で電撃に移籍して仕切り直し。あーこっちに移ってから雰囲気が変わってしまったことを嘆く人の気持ちも分かるような気がする。まだこの時点ではそれほど顕著ではないけれど、なんとなく、スニーカー時代とは違うことをやろうとしている兆…

キマイラ・吼(4) キマイラ魔王変/夢枕獏/朝日ソノラマ文庫

「先生は、今、とてもいやらしい顔をしています―――」って赤くなりながら男の言う台詞じゃないよなあ。清純派ヒロイン・九十九ここに誕生。 で、一応配置的にはヒロインであるだろうところの人が寝取られたのだけど、なんだろう、あんまり心が動かなかった。…

デビル17(1) みなごろしの学園/豪屋大介/富士見ファンタジア文庫

ええと、まあ、斜め読み。私は、主観というものとは別に客観的な評価ってものを個人が下せるか、ということに関して、少なくとも自分にはできない芸当だと最近思っているのだけど、これは、色々気に入らないことは含めても、まあ筆力はあるんだろーなーと認…

魔獣戦士ルナ・ヴァルガー(3) 決戦/秋津透/角川スニーカー文庫

切りたくても切れない。面白い、とは思うんだけれど、古臭さは拭えず。いや待てお前の感じている面白さは、一歩引いたところから見ている面白さ、意識的に面白がろうとして面白がっている面白さじゃないか?という感覚がまとわりついて離れない。古きを褒め…

おまもりひまり(2)/的良みらん

基本的な絵柄はあんまり変わらないけど、崩した顔とか、ちょっとした構図とか、こなれてきてる。気がした。シズクは広い意味で色んな表情を見せてくれて楽しいですね。

国語入試問題必勝法/清水義範/講談社文庫

短編集。吉川英治文学新人賞を受賞した表題作もなかなか面白かったんだけど、『靄の中の終章』のインパクトが凄かった。ボケ老人の一人称視点から綴られる話で、自分では頭も体もまだまだ衰えてないと思い込んでいるんだけど、同居している息子の嫁さんに何…

OverDrive#23「Quick resentments are often fatal.」

久しぶりに見たら、Aパートで自転車レースをしてたのにBパートで何故突然サスケ会議が始まるんだ。単純にわけが分からない。どうやらBパートは一応原作にもあるらしいけど、このタイミングで挿入する意味は……?時間が余った?作画節約?シリーズ構成上のミス…

サザエさん「マスオはヤマの神」「献立の悩み」「小さなジェントルマン」

こ、今回のは流石にちょっとアレかなあ。別に雪室脚本に限った話ではないと思うけど、実況お決まり点呼の「タラヲ氏ね」がシャレにならなくなってきた気がする。あれだよなーカツオがサザエに叱られるのもタラヲが"いい子"で褒められるのも、最早定型の域を…

エル・カザド#24「逝く男」

これまで本作品のコメディ要素を一手に担当してきた……というわけでもないのがこの作品の恐ろしいところだけど(基本的にみんな存在がコメディみたいなもんだし)、とにかくみんなに愛されていたことは間違いない変態ことL..A死亡。ご冥福をお祈りします。 ア…

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序in新宿ミラノ1

新宿歌舞伎町のミラノ1で観てきた。左隣の学生がかぶりつくテリヤキバーガーの匂いと、前の席のカップルの内彼氏の、上映中落ち着きなく揺れる後頭部と、右隣の年配夫婦の旦那さんの終了後の反応がやけに印象に残っている。

的良みらん作品のイメージCV変遷

なんとなく並べてみる。とりあえず手許にあるのだけ。ホントはそれぞれの役柄とかも載せるべきなんだろうけど、めんどい。気になる人は単行本買いましょう。

オタクとして生きていくにあたって

アニメや、漫画、ライトノベルなどにのめりこんでいると、製作側との距離を近く感じる、という経験がある。それは多くの場合錯覚ではあるのだろうけれど、パロディなどを多用するなら、製作者が意図してこちらの共犯意識をくすぐることもあるだろう。そうい…

CDドラマ『終局の続き』は裏死海文書だったのか

http://www.tt.rim.or.jp/~makoto-s/eva/drama.shtmlNEON GENESIS EVANGELION ADDITIONアーティスト: TVサントラ,三石琴乃,林原めぐみ,宮村優子,長沢美樹,山口由里子,ソマリー(ヨハネス),ラーバリ(アレクサンダー),バート・ハワード,イギリス室内管弦楽団,ブ…

「電撃黒マ王」って「チャンピオンREDいちご」みたいなものでしょうか

http://www.mediaworks.co.jp/information/koukoku/pdf/black_maoh20070919.pdf http://d.hatena.ne.jp/moonphase/20070916 http://www.dengekionline.com/black/(公式サイト予定地、らしい) 電撃黒マ王 (デンゲキブラックマオウ) 2007年 10月号 [雑誌]出…

「くやしい……でも……感じちゃう」って、この手の状況説明としては、よくできたテンプレ台詞だよなー。だって「くやしい」(好きでもない男に)「でも」(逆説)「感じちゃう」(「ちゃう」がポイント)ですよ?なんかもう完璧すぎて、それ以上は蛇足。「こんな…

おねがいマイメロディすっきり♪#23「のどごしすっきり!?」

久々にクラスメイトの話で、なんだか安心した。やっぱりこいつら面白いなあ。 山本君や飯島さんは出てこなかったのが残念。

モノノ怪#8、9「鵺」

元々、コントじみた掛け合いも魅力の一つではあったけど、この回はそれが強調されてた感があるなあ。おじゃるやら東侍やらEGマイン鼻やら、個性的な登場人物の味っ子的なリアクション。お話のほうは、今までに比べると分かり易かった。

愚者のエンドロール/米澤穂信/角川スニーカー文庫

作中の季節に合わせて読みたいな、と思っていたら前作から10ヶ月近く経過していた。 自分はミステリを楽しむ素養がない人間だと自覚してるけど、そんな自分でも作者のジャンル愛、というのがダイレクトに伝わってきた。こういうので、ライトノベル版を読みた…

リリカル・ミステリー 白い花の舞い散る時間〜ガールズ・レビュー〜/友桐夏/集英社コバルト文庫

緊迫感ある腹の探り合い。こういうのは大好物ではあるけど、今の精神状態では積極的に摂取したいとは思えないなあ。あの豹変っぷりはなるほどインパクトはあるけど、底の見えなさ、はあまり感じなかった。いい意味で中高生らしい痛々しさが垣間見える、とい…

あたしの中の……/新井素子/集英社コバルト文庫

火浦功を読んで、神坂一っぽいと感じた。それと同じように、これを読んで小林めぐみっぽさを感じた。それもかなり初期、『ねこたま』から『ねこのめ』辺りまでの。実際は逆なんだけどね。現役女子高生作家としてデビュー、ってのも共通してるなあ。こばめぐ…

さらば愛しき大久保町/田中哲弥/電撃文庫

読んだのは旧電撃版。今月出るのは画像の(まだ表示されてないけど)新装ハヤカワ版。 大久保町3部作完結編。思い返してみると、不思議な作風だったなあ。一言で言うと、良くも悪くも口汚いんだよこの人。とにかく容赦なく自分で出したキャラクターを罵倒す…

TBS「1分半劇場「24のひとみ」」

http://www.tbs.co.jp/program/24hitomi.html 1話90秒、というスタイルは結構合ってるんじゃないかと思った。ゲリラ放送で全80話とか、途中で飽きそうではあるけど。

9月の文庫・コミック発売予定

9/??:田中哲弥『さらば愛しき大久保町』asin:4150309019 9/??:coco『今日の早川さん』asin:4152088559 9/9:的良みらん『おまもりひまり(2)』asin:4047125083 9/12:私屋カヲル『こどものじかん(4)』asin:4575833835 9/20:廣瀬周『エル・カザド』asin:425…

『エヴァンゲリオン』という作品と、そのファンの10年間

http://animeanime.jp/biz/archives/2007/09/1_6.html http://www.famitsu.com/anime/news/2007/09/03/681,1188806434,77483,0,0.html http://popper.blog70.fc2.com/blog-entry-150.html http://eiga.com/ranking/show/1066 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序…

パクリとかオマージュとかパロディといった話でなく

麻生俊平『ザンヤルマの剣士』 内気な少年が否応なしに戦いに巻き込まれるんだけど次第に成長していったりコミュニケーション不備な人間たちが傷つかないためにATフィールドを張ってその中に閉じこもった結果文明が滅んだり、逆人類補完計画的な(ややうろ覚…

こちらのサイトのエヴァ絵を見て、新劇場版へのモチベーションが少し上がる。 ミサトさんに倣ってキリンクラシックラガー久しぶりに飲んだけど、いまいち舌に合わなかった。しかし、ネルフの作戦部長ともなると発泡酒とか飲まないんですね。 近所の古書店で…

風の大陸 第一部 邂逅編/竹河聖/富士見ファンタジア文庫

ドラゴンマガジン連載でカリスウェン、という人が出てくる辺りをチラッと読んではいたけど、本格的に取り組むのは今回が初めて。 ほぼ一文ごとに改行する、というスタイルは、夢枕獏を読んだ後では、言葉の選び方もテンポもいまいちよくないように感じられて…

フォーチュン・クエスト(7)(8) 隠された海図(上)(下)/深沢美潮./角川スニーカー文庫

無印フォーチュン最終巻。特にそれらしい展開もなく、言われなきゃこれが最終巻だとは気づかないかもしれないけど、今読んでみるとエピローグでパーティーがそれぞれの故郷に帰ることが示唆されていることから、一時中断してもいい構成にはなっている、気が…