CDドラマ『終局の続き』は裏死海文書だったのか

http://www.tt.rim.or.jp/~makoto-s/eva/drama.shtml

NEON GENESIS EVANGELION ADDITION

NEON GENESIS EVANGELION ADDITION


NEON GENESIS EVANGELION ADDITION』は俗に言う『春エヴァ』の上映3ヶ月前に発売されたもの。その中に収録されているCDドラマ『終局の続き』は、好評につき突如延長が決定した番組の今後をどんなものにしたらいいか、キャラクターが総登場してアイディアを出し合うという内容なんだけど、これが意外と(でもないか。基本的にお約束を並べ立ててるわけだし)今回の新劇場版でやってることを予言してる気がする。

  • お色気(綾波乳首券とかミサトさんの無駄に気合入った下着とか)
  • 主役の交替(シンちゃんの内面的に)
  • レイが積極的に喋る(台詞の数は増えてないけどニュアンス的に)
  • エヴァの変形合体、及び大幅なパワーアップパーツ(初号機のマイナーチェンジ、ガトリングガン装備など)
  • マスコットキャラにもっと活躍してもらわなきゃ(温泉ペンギンが15年前にはもっといたとかどうでもよさそうな台詞が増えてたのが何かの伏線?そんな馬鹿な)
  • 胸のすくようなアクション(言わずと知れたヤシマ作戦
  • トレンディドラマ(ミサトさんがJIDAI読んでたり、それっぽい女性像に)
  • 旧キャラクタの整理と新キャラクタの登場(予告のツインテメガネ。アスカの出番が減りそう……)
  • 耽美がまだ、足りないね(カヲル君初っ端から全裸で登場)
  • 熱血スポ根が足りん(ヤシマ作戦のくだりがある意味……)


つまりあのドラマCDは裏死海文書そのものだったんだよ!な、なんだってー(AA略


まあ、最終的に時間と予算の問題からみんな大好き「音だけアニメ」になっちゃうところが、旧TV版に比べれば十分豪華な映像となった(時間は相変わらず足りてないみたいだけど)新劇場版とは対照的なわけだけど。でも、このドラマの内容って旧劇場版とは全然繋がらなくて(だから当時、あの劇場版と並行してこれの脚本書いてた庵野監督の精神状態が思いやられた)の、「経済は社会の基本。人気はおまんまのバロメーターよ」なんて言って露悪的というか、身も蓋もないところを笑うもんだったんだけど、10年経過してまさかこれに少しでも寄り添う形でやり直すことになるとは、皮肉だよなあ。いや変形合体ののくだりとか、監督のジャンル愛がすごい感じられるし、今回の出来も資本主義的な理由ってよりは監督がやりたいことをやった結果なんだろうけど。まあ面白けりゃいいさね。