2008-07-11から1日間の記事一覧

陰陽師 生成り姫/夢枕獏/文春文庫

『陰陽師』初の長編。今回のエピソードは短編で一回使われた話。作者はそれだけじゃやり足りなかったみたいだけど、話が動き出すのが200ページ以上経過してからで、やっぱり短編の方がよかったと思わざるを得ないなあ。

風の歌を聴け/村上春樹/講談社文庫

デビュー作。群像新人文学賞受賞。芥川賞候補にもノミネート。『ノルウェイの森』と違って抽象的で分かりにくい。なるほどベストセラーってのは基本的に分かり易いものなんだなあ、と実感。村上龍と対比するならこっちの方か。オシャレ臭が鼻についてあんま…

獄門島/横溝正史/角川文庫

瀬戸内海の島で起こる三つ子の姉妹連続殺人事件。一人称じゃないからか、『八つ墓村』ほど読みやすくはない。あと、普通に推理小説してる。三姉妹の萌えキャラっぷりが今ひとつなのは、『八つ墓村』の主人公のような感情移入できる対象がいないからだろうか。

青年/森鴎外/新潮文庫

実家が資産家なので食い扶持の心配はいらない。じゃあいっちょ作家にでもなってみっか、と一念発起した若者が、上京してきて、その美貌(自称)に惹かれた女たちと恋愛する。こう書くとなんだかとても嫌な話。まあ昔の文豪なんて多かれ少なかれそんなもんな…

刺青・秘密/谷崎潤一郎/新潮文庫

「刺青」「少年」「幇間」「秘密」「異端者の悲しみ」「二人の稚児」「母を恋うる記」の7編を収録した初期短編集。 フェチズム全開、文章も凝っているものが多く、やや読みにくかった。学友の家に遊びに行ったばかりに彼の姉と共にSM遊びに耽溺するようにな…

夢十夜 他二編/夏目漱石/岩波文庫

桜庭一樹読書日記で触れてたなあ。短編小説、っつうよりエッセイっぽいかも?年経た者だけが至ることのできる境地、のようなものを感じはしたけど、今の段階ではあまり面白く感じることはできなかった。

ゲド戦記

原作未読。動きが滑らかで背景美術が頑張ってるだけに、どうにもこうにも、その、なんだ、眠い。キャラクターもなんだかのっぺりしてるし、食い物もあんまりうまそうじゃない。『エンハウ』って下手に映像化するとこんな感じになるのかなあとか思った。

劇場版スレイヤーズ

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