2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

異相界の凶獣 エルネミアの棺/対馬正治/富士見ファンタジア文庫

第7回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞。ファンタジー⇒怪獣映画⇒SFと印象が二転三転する小説。文章は読みやすく、まあ、大体90年代の富士見ファンタジア文庫、といって想起されるファンタジー小説で間違いはないと思う。

渚フォルテッシモ/城崎火也/MF文庫J

ツンデレ学園異能。なんだか同レーベルで同じ女性作家である夏緑『ぷいぷい!』と印象がかぶった。この人たちって、ツンデレってのが一体どこが可愛いのか、実感として理解できてないまま書いてるんじゃないかなあ、などと勘繰ってしまった。

歪む教室/関俊介/角川スニーカー文庫

第1回角川学園小説大賞金賞受賞。青春ホラー。10年ぶりくらいの再読だったんだけど、今読み返してみると物差しが小さい主人公が苦手になった。閉鎖空間となった学校で段々疑心暗鬼になっていって、親友が憧れの女教師を襲ったんじゃないか、と疑い始める辺り…

黒闇天女にご用心 ビンボー神は女子高生!?/伊東京一/ファミ通文庫

それまで比較的シリアスな世界設定重視で書いてた作者がコメディ方面に大きく舵取りを変えた一冊。高天原から地上に堕とされた貧乏神の傍若無人系美少女が、世を騒がす怪事件を解決して徳を稼ぐ。なんか評判悪かったけど、これはこれで悪くないと思う。元々…

クレヨンしんちゃん「結婚式でノリノリだゾ」「真夜中のドライブだゾ」

オラはにんきもの懐かしかった。くじらや那須めぐみがゲストで登場したり、クレしんはナチュラルに大きなお友達が喜ぶ要素を入れてくるなあ。

サザエさん「梅雨の楽しみ方」「男たちのランチタイム」「お使いの王さま」

「フネ役麻生美代子さんが急病のため6月14日のフネ役は代役谷育子さんでお送りします。」のテロップが流れる。 多分この影響で前の週に予告をやってたフネがセーラー服着る話は差し替え。 磯野家ではフネが最年長で現在83歳らしい。代役の人は70歳。 翌日に…

黒塚/夢枕獏/集英社

能の演目を獏ちゃんが小説化。それが野口賢の手によりコミカライズされ、漫画版を原作とするTVアニメまで作られたSF伝奇小説。……なんだけど、吸血鬼というありふれた題材だからか、今までに読んだ氏の作品の中でもつまらない方だった。文章に色気もないし、…

屋根裏の遠い旅/那須正幹/偕成社文庫

2人の少年が学校の屋根裏から「太平洋戦争に日本が勝利した世界」に飛ばされてしまう架空歴史小説、『ライトノベル研究序説』でこの小説は現在進行形の反戦小説的な見方ばかりされてるけど、ラノベ的な叙情性とかもあるのよん、みたいに紹介されてたので読ん…

ふたかた/わかつきひかる/一迅社文庫

交通事故で死んだはずの双子の姉が、弟の体に乗り移る。わかつきひかるのライトノベル2作目は、またもTS物。HJ文庫の『AKUMAで少女』に比べエロはそこまであけすけではない。でも、一つ一つの言葉の露骨さは変わらず。姉の性格も結構ひどい。つまらなくはな…

ロビンソン・クルーソー/デフォー 安部知二:訳/岩波少年文庫

言わずと知れた18世紀無人島文学の傑作。食人の習慣がある野人に神の素晴らしき教えを説く辺りについていけるかがポイント。初対面の野人にナチュラルに主従関係を容れさせるしなあ。

新世紀エヴァンゲリオン7-13話

7話「人の造りしもの/A HUMAN WORK」 米国の「失業者アレルギー」って今のご時世では洒落にならなくなってきたなあ。 帰りが遅いからなんかデバって」の「デバる」の意味がしばらく分からなかった。デリバリーの略。でも、シンちゃんなら自分で作っちゃいそ…

BASTARD!!-暗黒の破壊神-(26)/萩原一至

大昔の読み切りを収録して水増ししたとは言え、前巻からたったの1年で出た新刊。過去3巻分の帯に笑った。 ウリエルとアムちゃんかわいそうです(´;ω;`) ⇒D・Sパワーアップ⇒蝿「計画通り」⇒ラファエル「やめるんだD・Sー!」を何度繰り返したのかと思ったけ…

野武士のグルメ/久住昌之/晋遊社

『かっこいいスキヤキ』『孤独のグルメ』の原作者によるグルメエッセイ集。「自分が生きてゆく道すがらで、腹が減ったとき、そこにあった店に入る。なければ、入らない」という野武士に憧れるけどなかなかうまくいかない小心者のぼく=作者が、街の食べ物屋で…

「機械の仮病」第2回 in 別冊文藝春秋

3段組16ページ。前回と同じく、機械化病なるものが蔓延しているものの、実害はなく、ほとんどの人は表面上その存在を意識することなく日々を過ごしている。そんな世界が舞台。今回は小五の息子を持つ主婦が語り手。息子の同級生が立て続けに自殺し、刑事が話…

主要少年系ラノベレーベルで巻数の多いシリーズ

基本的に上から5つまで。2009年6月13日現在のもの。本人の書いた小説シリーズ(リプレイやアンソロジーは含まず)を集計。同レーベルで出た外伝や続編は大体含んでるはずだけど、その基準は多分に恣意的。シェアワールドなど複数の作家によるものは別枠。調…

スーパーで流れてるJ-POPの変なリミックスみたいなのもやっぱりJASRACにおぜぜ払ってるんだろうか。 麻婆豆腐を作る。ごま油がなかったのでオリーブオイルで代用。……うーん。 唇のできものを、結膜炎の経過報告に行った眼科で診てもらう。 ぴちびちピッチの…

ゼロの使い魔(15) 忘却の夢迷宮/ヤマグチノボル/MF文庫J

帰ってきたサイトとルイズはイチャイチャ。その一方でロマリア側はガリア攻略のため、タバサに目をつけていた……。 ロマリア完結編。マルコリヌの「レモンちゃんはないわー」という台詞が全てを物語っている気がする。タバサは可哀相だけど、ずーんと落ち込ん…

邪鬼が来る!/谷登志雄/電撃文庫

NTRスレ経由。現代伝奇物。主人公の偽者にヒロインがそうと知らずレイプされるんだけど、描写がすごいあっさりしてた。今だったらトラウマになって話のトーンもすごい暗くなりそうなのに、わりとすぐ回復するし、そういう時代性なのかね。あと、電撃で多分今…

シティガード風牙(1)〜(4)/集新矢/白泉社花丸ノベル

NTRスレ経由。現代忍者物。4巻で敵に捕まった婚約者がごにょごにょされるんだけど、婚約者は行為の間の記憶をまるで失っていて、婚約者の姉はレイプされてもまったく動じてないのが残念だった。あと地下鉄サリン事件の結構前に出版された話なのに、オウムの…

Astral(1)(2)/今田隆文/電撃文庫

今田隆文のオリジナル小説デビュー作。霊感をもつ主人公が、自縛霊の少女たちの未練をなくしていく連作短編集。 教科書通りのいい話。『ラブ★ゆう』みたいにギャグメインならいいけど、こういうハートフル路線をやるには文章が素っ気無さすぎると思った。お…

S式コミュニケーション(1)〜(3)/新木伸/ファミ通文庫

宇宙人押しかけ同居ラブコメSF。なんでこの人の書くヘタレ主人公ってこんなにイライラすんだろな。ひょっとしてこういう書きたくて書いてるわけじゃないのかな……なんて邪推してしまった。導入の追っかけっことか、アクション描写は結構好きなのに……。エロ方…

サザエさん「橋の下のワカメ」「ぼくたち同類生」「洋裁の腕前」

ワカメなんて滅多にない名前だとかカツオを漫画みたいな名前とか、んもー雪室先生はすぐメタフィクションー。 友達にこっそり見せてもらった漫画を家族に晒すとか……。磯野家はなんでも共有しないと気が済まないのだなあ。 道端で他人の娘の服を脱がすとか城…

あかほりさとるについて

アフタヌーン新書 005 オタク成金作者: あかほりさとる,天野由貴出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/05/08メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (34件) を見る あかほりライトノベル起源説はあんまり聞かない。…

Phantom 〜Requiem for the Phantom〜 #9「名前」

逃避行の最中、カーラジオでこのアニメのOPが流れ出してあまつさえ登場人物がそれに言及し出して笑った。ミュージッククリップ的な側面が強い真下アニメだけど、こういう演出は初めてだな。原作にあったかどうかはもう覚えてない。

クッキンアイドルアイ!マイ!まいん! 特集(1)

アニメお休みで完全実写週。やや疲れ目だったまいんちゃんは元気に大阪へ。ぬるぬるしたものを触ったり、メガネかけたり、同年代の少年と嬉し恥ずかし共同作業したりやりたい放題だった。アニメ不要派が着々と勢力を伸ばしてきてるのもまあ分からなくはない…

俺の妹がこんなに可愛いわけがない(2)/伏見つかさ/電撃文庫

コミケに行った帰りに友達にオタバレしたでござる、の巻。 乃木坂春香と俺妹。どちらも嫌いじゃないんだけど、この二つって「オタクの女の子と付き合いたい」というより「オタクの自分を一般人女性に認めてほしいという心情の裏返し」みたいなものを感じるな…

しないの。/鯨晴久/HJ文庫

女性を惹きつける薬を飲んでしまった主人公によるエロコメ。ここまでお約束のシチュエーションだけで構成された作品ってのも初めて読んだかもしれない。キャラクターに全く魅力を感じなかった。

デビル17(2)〜(6)/豪屋大介/富士見ファンタジア文庫

1巻読んで止まってたけどエロラノベ強化期間につき続きも読んでみた。「復讐のサマータイム」「要塞学園(上)(下)」「鮮血の学園祭(上)(中)」まで。印象は全く変わらなかった。もうちょっとこう、ロリキャラを出すとかしてくれればいいのに。ってまあそこは好…

殺×愛(0)〜(7)/風見周/富士見ファンタジア文庫

ファンタジア文庫表紙の白枠を取っ払った作品として記憶に残っている。元々そんなに多いわけでもなかったセカイ系作品群が落ち着いてきた頃に富士見から出てきたシリーズ。なんだけど、内容の方も、電撃辺りのセカイ系作品と比べて……なんというか、端的に言…