主要少年系ラノベレーベルで巻数の多いシリーズ
基本的に上から5つまで。2009年6月13日現在のもの。本人の書いた小説シリーズ(リプレイやアンソロジーは含まず)を集計。同レーベルで出た外伝や続編は大体含んでるはずだけど、その基準は多分に恣意的。シェアワールドなど複数の作家によるものは別枠。調査の性質上あんまり巻数が多くない/創刊してから2、3年しか経過していないレーベルは除外。
電撃文庫
巻数 | 著者とタイトル | シリーズ開始〜終了 | 備考 |
---|---|---|---|
30 | 深沢美潮『フォーチュン・クエスト』 | 1994.08- | 新装版含む/スニーカー版は1989年から |
21 | 高橋弥七郎『灼眼のシャナ』 | 2002.11- | - |
20 | 上遠野浩平『ブギーポップ』 | 1998.02- | 『ビート』『ヴァルプルギス』含む |
20 | 深沢美潮『デュアン・サーク』 | 1996.09- | 今月の新刊分含む |
19 | うえお久光『悪魔のミカタ』 | 2002.10- | - |
19 | 鎌池和馬『とある魔術の禁書目録』 | 2004.10- | - |
つえー深沢美潮つえー。
一応こういう形にしてみたけど、かどちんの場合一つ入れたらあれもこれもとなっちゃうからこういう時面倒だな。中村うさぎの『ゴクドーくん』もスニーカー版と合わせれば20冊以上だけど、こちらは新装版が電撃から出ずじまい。
他に15冊以上出てるのは川上稔『都市』、岩田洋季『護くん』、有沢まみず『いぬかみっ!』、時雨沢恵一『キノ』。阿智太郎の『僕の血を吸わないで』⇒『僕にお月様を見せないで』、志村一矢の『月と貴女に花束を』⇒『麒麟は一途に恋をする』辺りは続編と言っていいのかどうか微妙。
人気シリーズと同じ作家及び絵師の組み合わせを次回作でも採用することが多いので、あんまり引き伸ばしをする必要はないのかもしれない。
ちなみに作家ごとに一番多く書いてるのは順当に深沢美潮で50冊以上。次は阿智太郎で40冊以上。その後を30冊以上出してる川上稔が追う。
追記:電撃ゲーム文庫の榊涼介『ガンパレード・マーチ』『ガンパレード・オーケストラ』は23冊(24冊ある『ガンパレ』小説の内1冊は広崎悠意著)。電撃文庫の方とも合わせた榊涼介の著作は34冊。
富士見ファンタジア文庫
巻数 | 著者とタイトル | シリーズ開始〜終了 | 備考 |
---|---|---|---|
47 | 神坂一『スレイヤーズ』 | 1990.01- | 『せれくと』は含まず |
35 | 吉岡平『無責任』 | 1989.01-1998.10 | - |
35 | 竹河聖『風の大陸』 | 1988.11-2006.04 | - |
33 | 秋田禎信『魔術士オーフェン』 | 1994.05-2003.10 | - |
31 | 鏡貴也『伝勇伝』 | 2002.02- | - |
お決まりの長編書き下ろし短編連載システムもあってかなり多め。
他に雑賀礼二『リアルバウトハイスクール』、庄司卓『ヤマモト・ヨーコ』、築地俊彦『まぶらほ』、舞阪洸『火魅子伝』『火魅子炎戦記』、賀東招二『フルメタル・パニック!』などが20冊以上出ている。
複数の作者によるものとしては、『ソード・ワールド』シリーズが50冊以上。梶島正樹・黒田洋介・長谷川菜穂子などによる『天地無用!』は20冊以上。
『伝勇伝』はWikipediaを見たら本編全21巻、短編全25巻予定とか書いてあった。随分細かいなあ。
富士見ミステリー文庫
巻数 | 著者とタイトル | シリーズ開始〜終了 | 備考 |
---|---|---|---|
15 | 新井輝『ROOM NO.1301』 | 2003.09-2009.03 | - |
13 | 師走トオル『タクティカル・ジャッジメント』 | 2003.01- | - |
12 | 水城正太郎『東京タブロイド』 | 2001.01-2004.06 | - |
11 | 南房秀久『ハード・デイズ・ナイツ』 | 2000.11-2005.04 | - |
11 | 甲斐透『かりん 増血記』 | 2003.12-2007.05 | - |
他にあざの耕平『Dクラッカーズ』、上月雨音『SHI-NO』がそれぞれ全10巻。
角川スニーカー文庫
巻数 | 著者とタイトル | シリーズ開始〜終了 | 備考 |
---|---|---|---|
22 | 水野良『ロードス島』 | 1988.04-2006.12 | 『ディードリット物語』『黒衣の騎士』含む |
21 | 秋津透『ヴァルガー』 | 1988.04-1998.02 | - |
20 | 安井健太郎『ラグナロク』 | 1998.07- | - |
20 | 富野由悠季『機動戦士ガンダム | 1987.10- | 本人執筆の作品のみ |
18 | 岩井恭平『ムシウタ』 | 2003.05- | - |
まあここに『ガンダム』を入れるのはちょっと卑怯かなとは思うんだけど……。富野版を含めた『ガンダム』関連は現在小説だけで70冊以上。
他に三田誠『レンタルマギカ』、十文字青『薔薇のマリア』、吉岡平『妖世紀水滸伝』、鷹見一幸『でたまか』などが15冊以上。グループSNEの『妖魔夜行』『百鬼夜翔』は計30冊以上出ている。
ちなみに一番多く本を出してるのは富野由悠季御大で50冊近く、次が友野詳で40冊以上、3番手は意外(?)なことに冴木忍が30冊以上出していたりする。
ファミ通文庫
巻数 | 著者とタイトル | シリーズ開始〜終了 | 備考 |
---|---|---|---|
45 | 矢島さら『テイルズ』 | 1998.04- | - |
29 | はせがわみやび『ファイナルファンタジー11』 | 2002.12- | - |
21 | 日暮茶坊『メモリーズオフ』 | 2000.06- | - |
20 | 田口仙年堂『ガーゴイル』 | 2004.01-2009.01 | - |
20 | 吉岡平『無責任』 | 1999.08-2009.02 | 富士見F版のリライト含む |
20 | 榊一郎『まじしゃんず・あかでみい』 | 2003.01- | - |
ここに『テイルズ』『メモオフ』を入れるのは以下略。やはりノベライズ強め。他に嬉野秋彦『ホルス・マスター』、庄司卓『トゥインクル・スターシップ』、日日日『狂乱家族日記』などが15冊以上出ている。
一番多く書いてるのは嬉野秋彦でこの人が50冊以上(これもノベライズが多い)。次が矢島さら。
MF文庫J
巻数 | 著者とタイトル | シリーズ開始〜終了 | 備考 |
---|---|---|---|
19 | ヤマグチノボル『ゼロの使い魔』 | 2004.06- | - |
13 | 夏緑『風水学園』 | 2003.08-2005.08 | 『風水少女』含む |
12 | 阿智太郎『陰からマモル!』 | 2003.07- | - |
12 | 西野かつみ『かのこん』 | 2005.10- | - |
12 | 神野オキナ『あそびにいくヨ!』 | 2003.10- | - |
他に榊一郎『イコノクラスト!』、築地俊彦『けんぷファー』、野島けんじ『きゅーきゅーキュート!』などが10冊以上出ているシリーズ。
一番多く書いてるのは夏緑で現在20冊以上。
スーパーダッシュ文庫
巻数 | 著者とタイトル | シリーズ開始〜終了 | 備考 |
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24 | ゆうきりん『オーパーツ・ラブ』 | 2001.08-2008.08 | - |
22 | 川崎ヒロユキ『はっぴぃセブン』 | 2001.11-2009.05 | - |
18 | 結城聖『テイルズ』 | 2000.12- | - |
13 | あすか正太『初恋マジカルブリッツ』 | 2005.06- | - |
13 | 本田透『円卓生徒会』 | 2006.12- | 『円卓三国志』含む |
ここに『テイルズ』を入れるのは以下略。他に倉田英之『R・O・D』が10冊以上出ている。
ソノラマ文庫
巻数 | 著者とタイトル | シリーズ開始〜終了 | 備考 |
---|---|---|---|
32 | 菊地秀行『吸血鬼ハンター"D"』 | 1983.01- | - |
28 | 加納一朗『是馬・荒馬』 | 1978.05-1991.05 | シリーズ1作目はハードカバーの後文庫化 |
23 | 日下部匡俊『剣の聖刻年代記』 | 1997.10- | - |
22 | 笹本祐一『ARIEL』 | 1987.03-2006.02 | - |
21 | 千葉暁『聖刻1092』 | 1988.09- | - |
他に15冊以上のシリーズとしては菊地秀行『エイリアン』、夢枕獏『キマイラ』など。
一番多く書いてるのは当然菊地秀行で、ぶっちぎりの60冊以上。単発ものも多い。というかソノラマ全体がシリーズ志向があんまり強くない感じ。吉岡平、清水義範、渡邊由自辺りはみんなそれぞれ30冊以上書いてるけど、5冊以上のシリーズがほとんどなかった。
編集後記
- 榊一郎は富士見Fファミ通MFGA(富士見Fでは2シリーズ)で、庄司卓は富士見Fファミ通ソノラマ(富士見Fでは2シリーズ、今月中にHJでも達成予定)で、吉岡平は富士見Fファミ通スニーカーで(ファミ通は『無責任』のリライトを含む)それぞれ10冊以上のシリーズを出している。他に複数レーベルに渡って活躍している多作な作家としてはゆうきりん、築地俊彦、日日日、神野オキナ、嬉野秋彦、秋津透、ヤマグチノボル、本田透など。まだ作品数は多くないけど杉井光あたりも元気らしい。
- GA文庫の『ポリフォニカ』は2006年1月にスタートして現在では小説シリーズだけで40冊以上。
- 電撃文庫、富士見ファンタジア文庫、MF文庫J、富士見ミステリー文庫、ソノラマセレクションの続きものの割合と組み合わせると何か見えてきやしないだろうか。
- ……あ、スーパーファンタジー文庫はやっとくべきだったか。