2009-06-20から1日間の記事一覧

銀砂の月 坤の群青/櫻井牧/エンターブレインA-NOVELS

ファンタジア大賞出身の作者がこんなところに、で有名な風水バトル。挿絵もそうだけどちょっとBLっぽい要素も。一族の掟なんて真っ平だ!俺は自由に生きるんだ!と息巻いてた主人公があっさり「成長」する辺りは拍子抜け。主人公たちの一族で官僚は占められ…

大帝の剣(1) 天魔の章/夢枕獏/角川文庫

" title="大帝の剣1 " class="asin"> 超人的な力を持つ侍や忍者がバトルロイヤル!という、夢枕獏式の「魔界転生」。2007年には実写映画化も。序盤は話の背景が分からなくてなかなか盛り上がらなかったけど、武蔵が登場する辺りから面白くなりそうな気配が出…

異相界の凶獣 エルネミアの棺/対馬正治/富士見ファンタジア文庫

第7回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞。ファンタジー⇒怪獣映画⇒SFと印象が二転三転する小説。文章は読みやすく、まあ、大体90年代の富士見ファンタジア文庫、といって想起されるファンタジー小説で間違いはないと思う。

渚フォルテッシモ/城崎火也/MF文庫J

ツンデレ学園異能。なんだか同レーベルで同じ女性作家である夏緑『ぷいぷい!』と印象がかぶった。この人たちって、ツンデレってのが一体どこが可愛いのか、実感として理解できてないまま書いてるんじゃないかなあ、などと勘繰ってしまった。

歪む教室/関俊介/角川スニーカー文庫

第1回角川学園小説大賞金賞受賞。青春ホラー。10年ぶりくらいの再読だったんだけど、今読み返してみると物差しが小さい主人公が苦手になった。閉鎖空間となった学校で段々疑心暗鬼になっていって、親友が憧れの女教師を襲ったんじゃないか、と疑い始める辺り…

黒闇天女にご用心 ビンボー神は女子高生!?/伊東京一/ファミ通文庫

それまで比較的シリアスな世界設定重視で書いてた作者がコメディ方面に大きく舵取りを変えた一冊。高天原から地上に堕とされた貧乏神の傍若無人系美少女が、世を騒がす怪事件を解決して徳を稼ぐ。なんか評判悪かったけど、これはこれで悪くないと思う。元々…