男である自分が逆ハーレム物を楽しむということ

  • それって、自分の場合、複数の男視点から浮かび上がるヒロインの可愛さを堪能することなのかな、と思ったりする。男キャラが複数いるのは、主人公からそれだけの魅力を引き出すため。また、主人公が可愛ければ可愛いほどそんな彼女にベタ惚れな男連中の気持ちが分かり、比較的感情移入しやすい。
  • 逆ハーレム物って基本的にヒロインが可愛いものなのかな。『フルバ』『ホスト部』『金色のコルダ』『ネオアンジェリーク』『ヤマナデ』……ここ数年で観た中で面白かったのはこの辺か。『しゅごキャラ!』も楽しみ方としては近そう。『ヤマナデ』を除けばどの作品の主人公も、普段は特筆すべきところのない平均的な女の子だけど、ふとした瞬間に見せる可愛さに男どもがコロリといく、みたいなパターンを踏襲してる、気がする。アニメスタッフがヒロインを可愛く描こうと腐心している様子が伺える。男性視聴者の取り込みを考えて、というのは納得いく理由ではあるし、男性キャラがころっといく魅力を発揮するその瞬間を視覚的にも分かり易く、可愛く描くのは当然なんだけど、じゃあなんで男性向けハーレムアニメの主人公はそうじゃないんだろうって話にはなる。や、その手のアニメの主人公に魅力がない、とは一概には言えないけど……。よく言われてる、最近のハーレム物の主人公はヘタレばっかりでウンザリ、とかそういうのとも違う気がするんだよなー。女性は「普段は冴えないけど本当は可愛い私」、男性は「普段は駄目だけどやればできる俺」的な主人公が好む、とか?飛躍しすぎか。
  • あーでも、男の自分がかっこいいとおもわない男性向けハーレム主人公でも、女性が見ればかっこいい、って思うことはあるのかも……な?
  • 原作に関しては、『フルバ』はより主人公の神格化が激しく、『ホスト部』『コルダ』は真ハルヒも日野ちゃんもそれほど美少女美少女してなかった気がする。『ヤマナデ』はちゃんと読んでない。
  • ところで、自分の逆ハーレム物の原体験は多分『ふしぎ遊戯』なのだけど。あの作品を鑑みるに、天然系総誘い受け主人公としての無防備さ、危うさ、可愛さ、ってのが自分の求めるヒロイン像なんだろうか。これってなんかNTRに多いヒロイン像と被ってる気がする。って最近自分はなんでもかんでもそこに結び付けすぎだ。
  • 逆ハーレム物、とは言うものの、『コルダ』で形成されるハーレムには冬海ちゃんというれっきしとした女性キャラが存在する。擬似家族的な側面が強い『フルバ』も同じく。そこから発想の転換。自分が見ているのが総受け女性主人公であるならば、それは必ずしも逆ハーレムではなくてもいいのではないか、ということ。つまり、百合ハーレムってどうよ、という話。『アカイイト』とか『処女宮』とかを、自分は、逆ハーレム物と同じような楽しみ方をしているんだろうか。要再考。