GOSICKsⅡ ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車―/桜庭一樹/富士見ミステリー文庫

GOSICKs(2) ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車― (富士見ミステリー文庫)


夏休み、貴族の子弟がバカンスに出かける中、ヴィクトリカだけは絶対に学園から出ることができない。久城は、そんな彼女を可哀想に思い、一緒に学園に残る。


新鮮な驚きとかはないけど、ストレスなく読めました。自分の中で、このシリーズとの適切な距離感みたいなものができつつあるからかな?時間軸的には直前に当たる長編4巻での、「何かが起こりそうな、そんな夏休みまであと2日」という引きからすると、平穏過ぎて拍子抜けしましたが。でも、夏休み、人気がなくなった学園だからこそ、ヴィクトリカが図書館から降りてきて太陽光線を気兼ねなく浴びられる、というのはよかった。ああ、日傘持つ役になりたいなあ。


今回は、アヴリル、妙に色気のある寮母さん、セシル先生、久城の姉、グレヴィールと脇役たちにスポットが当てられた巻でした。特に気に入ったのは日本にいる久城の姉の話。久城家の人たちのキャラもよかったし、この巻の一つのテーマっぽい男の子女の子の淡いアレコレがっ!こういう話書かせたらこの人は本当にいいなあ。なんでもない話なんだけど、すごいツボを突いてくる。これ、シリーズ化してくれないかしらん。


そういえば、作中の久城じゃないけど、ドロワーズってどこまで見えてもいいんですかね。例えばテレ東規制に引っかかったりするものなんでしょうか。膝上丈のスカートだとデフォルトで見えてるよなあ。スカートがぶわっとひるがえってドロワーズが画面を埋め尽くすようなアニメが見たい。