2007-07-05から1日間の記事一覧

おもいで 二宮ひかる短編集/二宮ひかる

うーん、また一冊の本に不幸な嫁入りをさせてしまった。作家の方は(恐らく)何も変わってないのに、こっちの事情で作品が受け付けなかったりすると、申し訳ない気持ちになる。なんというか、風邪引いて食欲のない時に親の用意してくれた食事を食べ切れなか…

シルヴィーとブルーノ/ルイス・キャロル 柳瀬尚紀:訳/ちくま文庫

某小説家が何かのインタビューで挙げていた(こういう言い方を私がしてる時に指す小説家ってのは大体一人です)一冊。妖精界と現実界を行き来する男を主人公とする話。で、いいんだよなあ……?荒唐無稽な展開、ナンセンスな言葉遊び、なにやら難解っぽい構造…

雷の娘シェクティ(1) 天雷の剣/嵩峰龍二/富士見ファンタジア文庫

世界設定はガチガチに固めてあるのにキャラクターはなんだかライトノベルっぽい辺りがアンバランスな気がした。 巻末の設定資料に20ページ、あとがきに17ページっていう時点でかなり読者を選びそうだなあ。シリーズ物の1巻で設定資料、しかも「2巻以降も設定…

魔女を忘れてる/小林めぐみ/富士見書房Style-F

あの頃のぼくが好きだった富士見の走馬灯、6月集中刊行、トリを飾るのはこの人。秋田、ろくごと比べるとやや地味だけど、その分様々なものに挑戦してきたベテラン、小林めぐみ、デビュー17年目にして初の単行本。その内実はというと、どっかで「幻想ミステリ…

おおきく振りかぶって#12「応援団」

雨の日の室内練習だとか、昼間の授業風景だとか、珍しくアニメオリジナルの描写をちょこちょこ入れてましたね。丁寧なお仕事でよござんした。 教室での田島のオナニー発言で、モブの女の子が振り返ってきょとんとしているところは、どういう意図があったんだ…

流星のロックマン#39「飼われた狼,暴れる」

「ツンデレ幼女アニメーターが時給980円で素晴らしいエンディングを!(c)kashmir」を地で行くような。いやツンデレでもなければエンディングでもないですが。時給980円かどうかも知らないし。 とにかく幼女の動きが素晴らしい。先日スタッフの作品への愛情云…

エル・カザド#14「メイプルリーフ」

エリスの回想編。熱い恋の炎が盛り上がるのだった。時々挿入される格言は、なんか共通事項があるのかなあ。なんとなく演出に使ってみただけか。挿入歌のボリュームは真下基準。曲自体はよかったですけどね。 ミキシンの口調は、個人的には飛田展男とタメを張…

2007年7月の文庫・コミック発売予定

7/6:押切蓮介「でろでろ(10)」 7/9:中嶋ちずな「いいなり!あいぶれーしょん(2)」 7/10:小林めぐみ「食卓にビールを(6)」 7/19:花見沢Q太郎「REC(7)」 7/23:まだらさい「陰からマモル!(3)新装版」 7/25:くぼたまこと「仮面レンジャー田中」「天体戦士…

ブック批評:「カナスピカ」 「オーフェン」の秋田が描く “衛星”と少女のジュブナイル

http://mantanweb.mainichi.co.jp/web/2007/07/post_1172.html 展開は、一般文芸というよりむしろ「星虫」(岩本隆夫)などと通じるジュブナイルの王道。 自分みたいな絶対的な読書量の少ない人間と、書評家の人の連想するものが被るとは思わなかったよ。

ホビージャパンの文庫レーベルHJ文庫にて、10月よりD&Dリプレイとウォーハンマー小説が刊行予定。

http://www.trpg.net/news/2007/06/30.html http://www.hobbyjapan.co.jp/wh/ おおお。まだニューマンに出会ってから1年足らずですが、間を置かないでジュヌヴィエーヴに会えるのは嬉しい。『ドラッケンフェルズ』は角川文庫安田均訳山田章博表紙版を図書館…

桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』、直木賞候補に

http://www.bunshun.co.jp/award/naoki/index.htm http://homepage1.nifty.com/naokiaward/kenkyu/toku137.htm なんか、来るところまで来たか、という感じが。まあ詳しい人の予想を読むとなかなか受賞は難しいようだけど、候補にノミネートされたってだけで…

ライトノベルのヴィンテージ月

以前ラノベのヴィンテージを探せ!というのがあったけど、先日蔵書を整理してて、シリーズの開始した時点という意味で、なかなか充実した月を発見。ヴィンテージの本来の意味とはちょっとずれるんだけど。それは2003年6月。 電撃文庫 AHEADシリーズ 終わりの…

ライトノベルは下敷きになった作品を知らないと楽しめない?

ライトノベルを読んでみるとわかるのだが、これらの作品は、過去の膨大な「名作」が下敷きになっていて、それらを知らないと楽しめないようになっている。それがきちんと売れているということは、どう考えてもそれ以前に彼らが単に新作だけではなく、その新…

綿の入った布袋を愛する人たちの気持ちが分かったような気もする。 あらいずみるいの『スレイヤーズ』以外のイラストってあんまり見かけないなあ。本人がいちから参加した『トライゼノン』と、あとは『モンスター・コレクション』くらい?今現在も『スレイヤ…