雷の娘シェクティ(1) 天雷の剣/嵩峰龍二/富士見ファンタジア文庫

雷(いかづち)の娘シェクティ〈1〉天雷(あまがみ)の剣(つるぎ) (富士見ファンタジア文庫)


世界設定はガチガチに固めてあるのにキャラクターはなんだかライトノベルっぽい辺りがアンバランスな気がした。


巻末の設定資料に20ページ、あとがきに17ページっていう時点でかなり読者を選びそうだなあ。シリーズ物の1巻で設定資料、しかも「2巻以降も設定資料は充実させていく予定」って。やりたい放題ですね。そうそう、あとがきといえば

最初は確か、『若者向けにヴィジュアル面を重視した、ファンタジー系の<小説誌>をこの秋に創刊する』という話だったのです。だから、ボクは結構急いで<あの>第一話を書き上げたのです。
ところが、創刊が年末に伸びるとともに、『マンガや3DやRPGをも含めたバラエティ豊かな雑誌にします』といった具合に少し話が変わってきました。ボクは内心、変な雑誌だなあ、と思いながらも、まあそれはそれで売れるかも知れないな、と自分なりに納得したのです。
そして結局、創刊はもう一ヶ月だけ遅れた訳ですが、ボクは、忘れもしない去年の一月某日、届いた書籍小包の袋を開けてその中身を取り出すなり―――
愕然となって思わず目を見開きました。
――どうして表紙が浅香唯なんだろう……。


ことほどさように、最初は方向性が定まらなくて混沌としてたんだなあ、という話>ドラゴンマガジン