2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

異次元騎士カズマ 黄金拍車(3)/王領寺静/角川スニーカー文庫

三人目のヒロインっぽい人が登場して、またしても主人公が貞操の危機に遭遇するんだけど、この人の女体の描写は画一的で、あんまり面白みがないかもしんない。ほっそりとした肢体に、くびれた腰に、ふくよかな胸。これが男性作家なら本人の嗜好が反映されて…

なんて素敵にジャパネスク/氷室冴子/集英社コバルト文庫

言わずと知れた大ベストセラー。wikipediaによるとシリーズ10巻累計で720万部ということで、コバルトでも一番売れたシリーズってひょっとしてこれなのかね。小学生の時、同級生の女子が読んでいたのを覚えている。 さくさくと気軽に読めるけど、時代考証とか…

新フォーチュン・クエスト(3) 偽りの王女/深沢美潮/電撃文庫

転換期の作品、らしいけどこれだけだとなんとも言えないかな。クエストじゃないので街から一歩も出ないし、分量的にもちょっとした小噺くらい。パステルの心情の変化は見逃せないところではあるんだろうけど。

グリーンレクイエム/新井素子/講談社文庫

星雲賞を受賞した表題作に、「週に一度のお食事を」「宇宙魚顛末記」の3篇を収録した作品集。文体がこそばゆかった。二人称「お宅」が連発される時代性もさることながら、作者が当時から、読者のアイドル的な存在だった、ということを考慮させられる。

みつどもえ(3)/桜井のりお

ネタの再利用というか応用というか、そんなのがうまいなあ。「この変態め!」「この変態め!」「この変態め!」

ポーの一族/萩尾望都

すげえなあ。相変わらずすげえなあ。自分の知っている漫画とは全く違う領域。テーマとかは今となってはそう目新しいものではないとは言え、ちゃんと歴史とか経済とかいったものに裏打ちされた叙情性。壮大なスケール。そりゃ今まで読み継がれるわけだ。

吸血鬼ハンターD/菊地秀行/朝日ソノラマ文庫

20年以上経っても色褪せない、というのは凄いことだと思う。ただ、「これだー!」という特別な何かも、この時点では感じないかな。数年前に1巻だけ読んで投げたのはそれが原因だった。今回は果たして……?

新フォーチュン・クエスト(2) キットン族の証/深沢美潮/電撃文庫

……なんか、いつの間にか終わっちゃったなあ、という感じ。上下巻でダレるのもそれはそれで嫌なのだけど。ここら辺のバランスは難しいね。 新キャラの人は、立ち位置がなんだかよく分からなかった。お話の中での役割、は分かるんだけど、それって別にジュン・…

異次元騎士カズマ 黄金拍車(2)/王領寺静/角川スニーカー文庫

展開に停滞がなくさくさく進んで楽しいなあ。時々、登場人物に葛藤が足りないんじゃないか、と思うこともなくはないけど、そこはまあご愛嬌。 カズマが、この手の異世界に召喚されるタイプの主人公としてはありえないくらい生命力に溢れてるのがいいですね。

福音の少年 魔法使いの弟子/加地尚武/徳間デュアル文庫

デュアル文庫久しぶりに読んだけど、微妙なサイズと微妙に厚い紙質のせいで、相変わらず非力なオタクが片手で長時間読むには向かないなあ。 社会現象ともなった某アニメのweb産二次創作、という来歴ばかりが目立っているような気もするけど、この時点ではま…

銃とチョコレート/乙一/講談社ミステリーランド

なんとなく乙一を読みたくなって、読んだ。まあ、フツー。いつもこの人の作品に感じる、この話、このキャラを考えた作者を理解できない気持ち悪さ、はそれほどは感じなかった。探偵の人と主人公の母親の掛け合いは、ライトノベルっぽくキャラが立ってて面白…

2007年秋新番まとめて

やる気〜でろ〜やる気〜でろ〜 BAMBOO BLADE 『R・O・D』『かみちゅ!』とどうにも倉田脚本が好きになれないんだよなあ。切り。 スケッチブック 〜full color's〜 声優当てアニメ?その大部分が『ソルティレイ』繋がりで監督ご指名らしい。 女の子の顔の輪郭…