2007-10-15から1日間の記事一覧
文体が、濃密ではあるものの、『キマイラ』や『陰陽師』で見せたような妖しさ、みたいのはあんまりないかなあ。暴力描写なんかも、容赦ない。人もぽんぽん死ぬ。サイコダイブは、今の時点ではあんまりピンと来なかった。
グラウルさんは作者・イラストレーターともども萌え萌えで書いてるのが伝わってくる。
再読。『妖精作戦』読んだ後だと明らかに読みやすい。メカのスペックとかをつらつら並べるところとかはあんまり変わらないけど、なんだろ、こっちのがアニメ・漫画っぽさが現在のライトノベルに近い、気がする。キャラクターでは研究所員ABCがいい味出してま…
お久しぶりの神坂一。多分『スレイヤーズ』本編完結までくらいのお付き合いだったので……うわ、7年ぶりか。時間の流れに愕然。 新シリーズということだけど、お約束や常識といった既成概念を破壊する、というのは変わってなくて安心した。文体は、「〜で。〜…
それからおじさんは、毎晩私のベッドにもぐりこんで来るようになりました…。いや、そういうタイトルの同人エロゲがあって。なんとなく連想しただけで何の関係もないのだけど。あのくだりにちょっと興奮した。昔からとはいえ、趣向がおっさん臭いなあ>自分 1…
三人目のヒロインっぽい人が登場して、またしても主人公が貞操の危機に遭遇するんだけど、この人の女体の描写は画一的で、あんまり面白みがないかもしんない。ほっそりとした肢体に、くびれた腰に、ふくよかな胸。これが男性作家なら本人の嗜好が反映されて…
言わずと知れた大ベストセラー。wikipediaによるとシリーズ10巻累計で720万部ということで、コバルトでも一番売れたシリーズってひょっとしてこれなのかね。小学生の時、同級生の女子が読んでいたのを覚えている。 さくさくと気軽に読めるけど、時代考証とか…
転換期の作品、らしいけどこれだけだとなんとも言えないかな。クエストじゃないので街から一歩も出ないし、分量的にもちょっとした小噺くらい。パステルの心情の変化は見逃せないところではあるんだろうけど。
星雲賞を受賞した表題作に、「週に一度のお食事を」「宇宙魚顛末記」の3篇を収録した作品集。文体がこそばゆかった。二人称「お宅」が連発される時代性もさることながら、作者が当時から、読者のアイドル的な存在だった、ということを考慮させられる。