吸血鬼ハンターD 風立ちて"D"/菊地秀行/朝日ソノラマ文庫

風立ちて


それからおじさんは、毎晩私のベッドにもぐりこんで来るようになりました…。いや、そういうタイトルの同人エロゲがあって。なんとなく連想しただけで何の関係もないのだけど。あのくだりにちょっと興奮した。昔からとはいえ、趣向がおっさん臭いなあ>自分


1巻目に比べてやや事情が込み入っててわかりにくかったかもしれない。いや、事情は特に込み入ってないんだけど、なんだろ、書き方がなんというか、不親切、というわけではないんだけど、えーと、なんだろ、自分の読み方が斜め読み入ってたに過ぎないのかな。


1872年のマリー・セレスト号事件とか、1945年のバミューダ・トライアングルでの事故とか、アン・モバリィとエレノア・ジョルダインという二人のイギリス人が1901年のヴェルサイユ宮殿マリー・アントワネットに出会った、とか既存の都市伝説に並べて未来の出来事を語ることによって、この作品世界が我々の生きている現代から地続きである、ということを思わせるくだりにはワクワクした。