つばさ文庫へのライトノベルの移植について

http://www.tsubasabunko.jp/


角川の児童書レーベル「つばさ文庫」が創刊してから2年以上が経った。ライトノベルを児童向けに、ということで当初その界隈からも注目されていたが、角川GPの出版社それぞれが発行するという形を取っているからか、同じ児童書向けの移植でも作品ごとにやっていることが微妙に違って面白い。



スレイヤーズ」はファンタジア文庫版の長編を、神坂一の後輩である南房秀久ファンタジア大賞出身的な意味で)が大幅にリメイクしたもの。リナ・ナーガ・ガウリイ・シルフィールの競演なども見られる。イラストは日向悠二



「レギオス」は原作者の雨木シュウスケが原案に。設定としてはファンタジア文庫版と繋がっているのかな?主人公も別、ストーリーも全くの別物の外伝的な作品。イラストは今野隼史。ちなみに、今回挙げた作品の中で唯一、公式サイトにおいて「ベストセラー」ではなく「オリジナル」にカテゴライズされている。



「生徒会」「ハルヒ」は一部表現を変えたり原作イラストレーターによる新規イラストを追加したりはしているものの、基本的にはベタ移植。



「キノ」は電撃文庫版1巻から「コロシアム」(シズ様初登場のアレ)が削除され、一方で書き下ろし短編「偉人の国」が追加されている。


あ、ファミ通文庫の作品がまだ一作もない。エンターブレイン自体は参加してるし、「バカテス」や野村美月作品なんかは児童向けの色に合う(実際後者は他社の児童文学アンソロジーに参加してるし)と思うので、今後に期待。
しかしみんなSDキャラが好きね。