カラオケと小室哲哉とポップンミュージック

一ヶ月くらい前にカラオケに行った時に感じたこと。

  • にわかにカラオケ熱が高まってきたので歌ってきた。が、声帯が弱まったのか空気が乾燥してるからかロクに声が出なかった。
  • 機種はUGAだったんだけど、アニソンはやたらテレビサイズverが多かった。やはしHyperJoy最強か。
  • カラオケに来るとやたらトイレが近くなる。
  • ケメコとサンレッドがまだ入ってなかったのが残念。
  • 隣の部屋の人は残酷な天使のテーゼを3、4回歌ってた。神話になれ神話になれやかましいっ。
  • 絶対運命黙示録は決まって最後のエンドレスにげんなりするのに、毎回それを忘れて入れてしまう。次こそはバーチャルスター発生学にしよう。
  • 00年代にブレイクしたアニソン歌手の内一番カラオケで歌われてるのはアリプロじゃないかと思う。なんとなく。歌詞が特徴的だから、歌ってると気持ちいい。
    • アニソンの変化はアニカラ・オタカラの変化。アニカラ・オタカラの変化はオタクの様相の変化。昔と比べてオタクがカラオケで盛り上がる曲の傾向って変わってきてるのかなーどうかなーとか。今の人はサンホラで盛り上がったりするんだろうか、とか。アリプロがアニソンとして売れてる理由、とか考えると面白いかもと思ったけど、アリプロ的なものが売れてるわけではなくてあくまでアリプロそのものが売れてるわけで、特に何がどうってわけでもないのかなあ。
      • アニメのDVDが1万枚出てても、それをもって即「世間ではこういうのが売れてるらしい」とするのはちょっと乱暴かなあ、という話。たかが1万。されど1万、でもあるけれど。
    • 「なんかエロゲ・ギャルゲの歌を歌ってる女性ボーカリスト」という区分でなら語れるかしら。最近元気なのはeufoniusとか。
    • 関係あるようなないような話。歌い手さん/うたうたい、とかってどれも昔から使われてる言葉だけど、web上だと特有のニュアンスがある気がする。親近感と尊敬の念が半分半分の、すごいネット発祥らしいスラングよね。
      • ○○職人とか、絵師って言葉もそうか。この前、商業広告で後者が使われてて、違和感を覚えた。この記事では「」つき。
  • 普段音楽の話とか滅多にしないので、この機会にこの間逮捕された小室哲哉のこと。自分も世代的に90年代当時、バリバリに彼のプロデュースした音楽を消費していた身であったのだけど、不思議なことが二つある。
    • 一つは、自分のインターネット観測範囲内でTM NETWORK後の彼を擁護する意見が、彼の売ったCDの枚数を考慮するとほとんどと言っていいほど見られないということ。こちらの記事を見て多少溜飲を下げたけど。もうちょっとこう、賛否両論くらいにはなってもいいんでない、とは思わなくもない。否定派の声がでっかいからか、そういう時に「昔は好きだったよー」という人も出てこないくらい、本当に一過性のブームだったのか。TKプロデュースが好きだった10代の僕をどう肯定すればいいんですか、的なアレ。
    • もう一つは、小室が日本の音楽業界をダメにした、と主張する人たちの根拠がいまだによく分かってない、ということ。いっくら大量生産してたからって、そんな一人のプロデューサー(とその周囲の人たち)の力でどうにかなるほどやわなものなんだろか、音楽業界って。
    • ただまあ正直に告白するなら、自分自身が音楽というものに対してそんな気合入れて向き合ってるわけではないから、音楽を趣味にしてる人がダメにしたんだ、というならそれはそうなのかもしれないなあ、と頷くしかないんだよな。なんとなく耳ざわりのいい曲を選んで、消費して、愛着を育てて、その愛着でもってさらに消費して……を繰り返してるだけ。ということは楽曲の魅力を言語化もできないのだった。
      • そんな自分がちょっとハマったのが「ごっこ遊び」「なんちゃって曲」を追求したポップンミュージックってのもある意味必然なのかな、なんて思う。そこら辺の音ゲーの音楽性についてのテキストとか読んでみたい。